2025年10月6日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年45号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』5話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
呪術廻戦≡モジュロ 5話『老耄』
小学生のお爺ちゃん
前回正体を明かした一年生を繰り返していた呪術師との戦いが描かれる今回のお話。完全に衣服は少年ながらも中身はお爺ちゃんでぱっと見新手の妖怪のような姿。そんなお爺ちゃんが使用するのは、母霊度暴威。母をママとして、ママレードボーイと読ませてくるのがなかなか面白い。
そんなお爺ちゃん、前回からもなぜこんなことをしているのか?という点が疑問に挙げられていましたが、どうにも認知症故の暴走といった感じ。ただ、本人もそのことにはうすうす気づいているようで、そんな中幼い頃、小学1年生の時の思い出のみが今の彼の心を揺らしており、そこにとどまりたいと思ったのが今回の事件の発端だったようです。
つまり今回の話は、認知症の老人が家に帰ろうとするかのように、幼い頃をやり直し、その度に被害者を増やしていくという構造の様で、強い能力者が多数いる社会の怖さのようなものも感じさせるお話でした。
そんなお爺ちゃん相手に、真剣と憂花の二人がかりでの戦いで優位を取った…かと思わせておいて、実際にはやられた振りをしながらの反撃。頭はぼけつつありながらも、それでもなおその腕は確かという本当に厄介なお爺ちゃんです。
そんな中、気絶していたマルの周囲のんものが浮き始めるという現象が発生、冒頭の子供の水が浮く流れもここに繋がるものだった様子。額の瞳が何やら怪し気に見つめており、マルが気絶している状態で彼の能力が暴走しつつあるという事なのかもしれません。次回は、マルの秘められた力について語られるお話となりそうです。
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