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雛子の姉 絹田潤子の仮面の意味? SILENT HILL f 1周目終了時の感想と考察

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SILENT HILL f 1周目終了時の感想と考察

SILENT HILL f 1周目のプレイが終わり、何やらまだまだ謎が残されたまま終わってしまった感もありつつも、色々と気になる部分もあり。折角なので、1周目が終わった時点での感想や、2周目以降で何があるのか?という考察を残したうえで、2周目に挑んでいこうかと思い、記事を書いておくことにしました。

1周目の内容のネタバレが含まれていたり、あいまいな部分があるのでご注意ください。

SILENT HILL f 1周目感想

雛子に絡むお話は、その平和だった世界が赤い怪物の出現により、一瞬で崩れ落ちるところから始まる。裏切者と呼びかけてきた咲子の死、何もかもわからないまま突然怪物に襲われ、町は赤い化け物にのまれていくという開幕。

しかし、本作のお話は、そんなわけのわからない状況の中で、少しずつ町をおかしくした化け物をどうにかするだけではないことが示唆されていく。私が考えたのは、一つの敵がいるわけではなく、様々な勢力があの町を襲い戦いあっている中に巻き込まれたのではないかと思わされる。そして、果たしてその内誰が敵なのか?味方なのか?と考えながら話を進めていくのが非常に面白い作品でした。

敵味方を判断するうえで、まず一つの対立軸として考えられたのが、雛子がかつて捨てた人形と、雛子を助けるという狐面の男の一族の二つ。狐面の男たちは、妙に親切に雛子に接しながらも、段々とその異常さを見せていく。それに対して雛子が捨てた人形は、雛子に序盤からひたすらそっちに行ってはいけないと伝えてくる。序盤のお話は、この二つの勢力どちらを信じるのか?という点に気を引かれつつ話を進めていました。

多数登場する雛子を襲う人形は赤いドロドロがまとわりついたものと、そうでないものがおり、特に雛子の足止めをするために現れたものは、そのドロドロがついていないタイプのものが多い気がしました。人形というと、雛子が幼い頃に捨てた人形を連想させることもあり、もしかすると雛子を狐の元に向かわせないために人形が使わしているのが通常の人形たち、その一部が赤いドロドロに操られてしまっていたという可能性も頭に浮かんでくる。

ただ、どうにも狐面達も赤いドロドロとは敵対しているようにも見え、何やら咲子が神主になろうとしていた古い神社は、どうも現在信仰されている狐の神様とは別の神を元々祀っていたことが示唆され、更にその第三勢力まで存在しているのではないか?と思わせてくる。

様々な疑念が生じ、狐面の男に絡むなかなか黒い展開を挟んだのちの終盤の展開では人形だけが信用できるのではないか?という結論に至る。

しかし、何やらバッドエンドのような展開を迎えてしまった果て、最後に語られたエピローグで、それまでの話を覆すような新たな事実が明かされる。

明かされる赤い薬の真実

それは本作のメインの回復手段であった赤い薬に関する真実。本編中も桃の香りがする薬がどうのといった感じの資料がところどころにあったりと、修が処方してくれた頭痛薬でりながららも何やら怪しい予感はしていたのですが、最後の最後で、この予感が的中していたことが語られたのです。

エピローグで語られたのは、20歳の花嫁姿の女性が警察に指名手配されているというもの。何やら赤いカプセルの薬が散乱しており、それをむさぼりながら女性は人を傷つけながら逃げていたといったことが語られ、どうやらこの人物こそが雛子のよう。このあたりをまとめて考えると、ゲーム1週目のお話は20歳の雛子が薬により幻覚を見ていたのでは?という考えが浮かんでくる。

狐の場所が今の雛子 現実が薬で見ている妄想?

そして、赤い薬により雛子が妄想の中にいたとして、1週目で語られたお話の意味を少し整理してみる。

まず、終盤の雛子の家では、深水雛子と雛子という二人の雛子が争っていましたが、これは名字を失うつまり雛子がお嫁に行くことを暗に示していたのかなという気がする。雛子の家が複数切り替わっていきましたが、その中で父親の借金が返済完了したという手紙が落ちていました。少なくとも雛子が中学生の時間軸では、父の借金はまだ残っており疑問に感じましたが、これもまた未来の雛子が見ている幻覚だとすると、借金を返済していたという事実を知っていてもおかしくはない。

また、雛子の結婚という視点から考えると、狐の面の男は、かつて狐に襲われていたところを雛子に助けられ、すぐに引っ越してしまった寿幸だったという可能性が高そう。何やら高名な家の血を継いでいたという話も作中の手紙で語られており、成長した彼が家を継ぐにあたって雛子を嫁として迎え入れ、その花嫁になるまでのお話が、ゲーム中での狐の面の人と神社でのパートだったように思えてきます。

雛子があの神社で腕を付け替え、背中に家紋を焼き付けられ、顔にその家の仮面をつけられたというのも、それまで自由だった深水雛子がその家に従順になるように少しずつそのしきたりを身に着けさせられ、縛られていくことを意味しているように思えます。雛子と深水雛子が争うことになりましたが、二人の関係は、結婚して深水という家からお嫁に出たことで名字を失った雛子と昔の自由だった自分を意味していそうです。

この点から考えると、名字がない雛子の方は、修の事をいつまでも女として見てくれないと言っていたのも、その後の二人の関係が発展せず、寿幸と結ばれることになったた雛子だったからこそ言えたセリフだったようにも思えます。

裏切者

この視点から見ていると、雛子に対する咲子、凛子の本編での態度も、嫁入りする雛子に絡むお話の影響を受けていたものだったと考えられそう。

凛子が修に対して、雛子がもういないといった話をしていたのも、雛子が結婚して修を捨てたことを意味していたからという風に見えてくる。そうなると、咲子の裏切者という声かけも、修を裏切っていたからという事なのかも。そんな三人を捨てて、雛子がお嫁に行く流れが、あのすべてを捨てる際の演出といった感じだったのかもしれません。

姉の仮面の意味

さらにこの視点から作中での姉について考えてみると、色々と頭によぎり、姉が狐とも違う面を付けていた事、さらにまるで死んだような肌の色をしていたという事にも意味があるように思える。

まず作中での姉は度々、雛子に死ぬという言葉を伝えていましたが、これは本当に死ぬというわけではなく、これまでの自分を殺して結婚相手の家のルールに従う事を意味していたのかも。そして、雛子からすればお嫁に行き、姉と同じように結婚相手の家のルールに従って生き、自分にもそうなるよう言ってくる姉は、死んでいるものとして思えたが故に、死体のような肌の色に見えた。また、何やら天狗のような仮面も家をお嫁に行った先の家の人になったという事を表し、狐の面とは違う面を付けた姿を見せていたという事なのかもしれません。

また、姉に関しては、常に厳しい態度で雛子の死を望んでいましたが、最後の最後薬を大量に飲んでいることに気付いた瞬間だけは、明らかに素に戻り薬を飲むことを心配しているような態度に変わっていました。これも、妹が嫁入りできるように自分を殺すよう厳しい態度で接していた姉が、明らかに異常な薬の飲み方をする妹を素で心配してしまったとするなら説明が付きそうです。

ある意味で、あの仮面は姉の本心を隠すものでもあり、雛子の事を常々思ってはいるものの、厳しく接しなければいけない姉の心情を表していたという事もあるのかもしれません。

1週目の真相?

ここまでの話をまとめて一週目で何があったかを改めて考えてみます。まず、終盤の雛子は、狐(寿幸)の家に嫁入りする中で、姉が言うようにこれまでの雛という存在を殺し、その苦痛から逃れるために薬に依存してしまっていた。そして、その薬が見せる幻覚のせいで、結婚式から怪物に見える町の人を殴りつけながら逃走していた。つまり、最後の雛子が逃げるパートは、幻覚の中結婚式場から逃げていたという事なのかもしれません。

エピローグでは、雛子に襲われた男性が二人いたとのことですが、これは結婚相手の寿幸と修が雛子を止めようとした結果、雛子に襲われてしまったという事なのかも。

つまるところ、1週目のお話は雛子が薬の効果で暴走してしまった結果のバッドエンドといった感じに見ることができそうです。

ただ、果たして本当にそれだけのお話なのか?と言われると疑問が残る。まず、町のお医者さんの元には、お稲荷さんを蔑ろにした人物が不気味な死を迎えた話や、怪物の出現に関する資料がありました。また、寿幸の父の家の家族が、不気味な症状で人が死ぬという話も上がっている。

そもそも、主人公である雛子の視点が、赤い薬によりぐちゃぐちゃになっていたことから、何が正しかったのか、という点がはっきりと見えていなかった可能性も高い。それに、何やら意味深に神社で語られた、平家の落ち武者たちと刀に関するお話も、1周目では一切拾われておらず、おそらく2周目以降はこの話も大きく絡んでくるという事はありそう。

今のところは雛子が薬の影響で見てしまっていた幻覚の話、とまとめてしまいそうですが、その裏にある本当のオカルトな要素が2周目で見えてくるのかなという気がします。果たして、何が正しいのか、2周目のプレイに挑んでいこうかと思います。

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又三郎

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