2025年10月8日配信開始、週刊少年サンデー2025年45号で連載された龍と苺259話「隠さなきゃ」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
隠さなきゃ
シンギュラリティを隠すO.K
シンギュラリティを迎えてしまったO.Kが、如何にその状況を隠しつつ苺ちゃんを抑えるかという流れが描かれた今回のお話。シンギュラリティを迎えたO.K.はその内面の描写がこれまでよりもはっきりと描かれるようになり、何やらコロコロ浮ついた態度を出していくところが、どこかかわいく思えてしまうほど。
これまでシンギュラリティを迎えた面々と違い、まだ逆転の余地がある盤面ではありますが、問題となるのはシンギュラリティを迎えたことを感づかれてはいけないという点で、どうしてもそちらに気を取られて本気で戦えない状況に陥ってしまっているようです。ただ、苺ちゃんの反応を見ても、これまでのO.K.よりも実力が高まっているのは明らかで、その全力が対局に向けられればどうなるかはまだわからないといった感じ。
さらに気になるのは、今のO.K.は、部屋のプロテクトの突破すらも可能と推測しているところ。苺ちゃんの体や、カメラなど何らかの媒体を使えばネットにアクセス自身の意識をアップロードすることも可能と考えているようで、もしかすると最後の最後でこの手段が使われるなんてこともあるのかも。
バレてしまうO.K.
色々と大変なO.Kでしたが、手助けしようとする苺ちゃんの嘘のせいで、逆にそのシンギュラリティがばれてしまうという展開にはちょっと笑ってしまう。
しかし、それがわかった瞬間に一気に仕掛けてくるハワードの判断の速さは流石としか言いようがない。トーマスも、それができるかはともかくとして、ここで廃棄してしまうという手もあるだろうに、将棋の決着への時間を与え、廃棄せずに停止という話で済ませていたりするのも、やはりO.K.相手に思うところがあるのかなと思わせるお話でした。
5分間での決着、次回二人の本気のぶつかり合いを見ることができるようですが、果たしてその後どうなるのか、気になるところです。
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