2025年10月8日配信開始、週刊少年サンデー2025年45号に連載された名探偵コナン、FILE1152『ヤバイ写真』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1152「ヤバイ写真」
コナン君のジト目
小笠原が殺害された今回の事件、写真に絡むお話ということで、メアリーが撮られてしまったかもしれない写真を求めて世良とコナン君が事件に巻き込まれる。
コナン君にその事情を説明しようとする世良ですが、一番肝心な部分を話すことができない故に、ミニスカのパンチラ写真を撮られたというかなり不審な証言をしてしまったこと、更に明らかにそれを疑うジト目で見つめるコナン君の一コマに思わず笑ってしまいました。
野村は犯人ではない?
前回説明された事件の状況から考えると、あらかじめスマホを盗んでおいたり、スマホがないことに気付かせて部屋に戻らせたりと一番怪しく思えた浮気相手の野村でしたが、どうにも今回の話でその説は否定されたようです。
まず、スマホに関しては、元々プライベートのものは部屋に忘れがちとのことで、彼女が意識して抜いておく必要はなし。また、そもそもあのタイミングで殺害できたのは、彼女が部屋に何かを仕掛けている場合のみのように思えていましたが、今回部屋の扉の裏に隠れていれば、後から来たように誤魔化すことが可能という話が出たことで、改めて今回登場した野村・近藤・堂本の3人が容疑者となりました。
今回新たに明かされた情報から考えると、部屋にトリックを仕掛けて呼び戻したというよりは、部屋から出て行ったあとに忍び込んでいた犯人が、スマホを忘れたことに気付いて戻ってきてしまった小笠原と遭遇。その場の勢いで壺を使って殺してしまったと考える方が自然に説明できそうです。
タイヤと505 110 70
さらに被害者である小笠原が、電卓に打ち込んでいた数字や、血の○、死体の妙な姿勢についても情報が明かされ、どうにもこれらは直前に探偵と伝えていた世良に向けたダイイングメッセージだったようです。
まず、妙な姿勢の方はキャスター付きの椅子のキャスター部分をアピールするためのものだったようで、タイヤを意味している様子。これは、世良がバイクに乗っていたことから世良へのヒントを兼ねたものといった感じか。
タイヤと505 110 70 という数字を少し調べてみた所、DUNLOPから発売されているバイクのタイヤに K505 110 70 というものがあることがわかりました。この商品名の内、K505はタイヤの型式、110や、70という数字はそれぞれタイヤの幅や偏平率を表しているとのことで、これらの数字一つ一つに意味はなく、これらの数字でこのタイヤを表しているように思える。
仮に電卓の数字がこのタイヤを表しているとして血の○の件を考えると、小笠原が伝えたかったのは、血の○で書いた部分が重要ということだったのかもしれない。つまり、タイヤの型番数字の前にあるKの部分重要ということで、このKをイニシャルとする衆議院議員の近藤が犯人ということを意味していると考えられそうです。
ここまで具体的な商品名を出してくるか?と言われるとちょっと怪しい気もしますが、世良がバイク乗りということは知っており、本人もバイクには詳しいとのことで、咄嗟に上げられたこのタイヤとイニシャルを合わせたダイイングメッセージという可能性はなくはない気がします。
近藤に犯行は可能か?
次に、そもそも近藤に犯行が可能なのかという点を考えてみる。まず、野村の話では、近藤は部屋の外に出ていくドアがしまる音を聞いていたようなので、少し怪しいながらも一度部屋から出ていたと考えられます。ただ、近藤は水を足にかけた際に被害者の足にGPSを仕込んでいたとのことで、彼が部屋を出たことを確認したうえで部屋に入ってスマホを探すといったことは可能でした。
そうなると問題は、部屋を出た近藤が再び部屋に入ることは可能だったのかという点。そこで気になるのは、彼が持っていた名刺。もしかすると、部屋を出る際に名刺を扉の鍵の部分に差し込んで鍵が閉まらないようにして起き後から入れるようにしていたなんてことはあるのかも。
近藤は名刺を怒って破ってしまったと話していましたが、破るまではいいとしてもスマホと一緒に捨てずにポケットに入れているのはちょっと妙。皆が部屋に入った後に扉に仕掛けていた名刺を回収、妙な跡がついていることを気付かせないために破ったまではいいものの、捨てる場所がなくポケットに隠したなんてことはありそうです。
あとは、部屋でスマホを捜索中に、戻ってきた小笠原と鉢合わせてしまい、咄嗟に壺を使って頭を殴って殺害、外に人がいることに気付き扉の裏に隠れて待機していたといった流れならひとまず近藤による殺人は可能ではありそうです。
扉の鍵を名刺でどうにかできるのか?という点は、少し怪しい気はしますが、ひとまず近藤が犯人という風に考えられそうです。
ひとまず私の中では近藤が犯人ということで来週を迎えようとは思うのですが、今回の事件他にもいろいろと気になる点があるのでそれぞれまとめておきます。
小笠原がシャワーを浴びなかった件
野村が、元々小笠原はシャワーに浴びるつもりだったのに、浴びずに外に行ったことが妙だと語っていたのは気になる所。この理由については、風呂場に誰かいるのを知っていたからあえて入らずに行った、外に行った後何らかのごたごたに巻き込まれる可能性に気付いたからシャワーを浴びなかった、といったことが考えられそう。
これに関しては、どちらかといえば後者の方がありそうで、足のGPSを入れられていることに気付いたからなんてことはあるのかも。
正直、これに関してははっきりとした答えは出せず、まだ何か謎が残っている可能性は高そうです。
堂島の謎
堂島に関しても今回色々な描写がされており、拾われるのか気になる点がちらちらあります。
まず、名刺をくしゃくしゃに潰したと語っておきながら、その名刺の折れ方が妙にに綺麗であるという点。これに関しては、丁寧に折っていたことが何かに繋がる可能性はありそう。
また、匂いの強い香水をつけていたという点を指摘されたのにも何か意味がありそう。こちらは、香水をつけていたのなら扉の裏に隠れていた時点で外にいる人が気付けるといった話に広げるのかなという気もします。
このあたりの描写も何の意味もないという事はなさそうで、何かまだありそうな気がします。
お宝写真の謎
こちらは前回の話なのですが、今回の脅しの写真は、お宝写真1枚でこんなに儲かるとのことで、どうにも写真は1枚だったのではないかと考えられる。更にその写真は、編集長に止められ公にするなと言われ、わけもわからず誓約書まで書かされたとのことで、表に出してはいけないものだった様子。何らかの圧力が加えられたならそう話しているだろうとのことで、編集長が止めた理由が気になる。
今回の話では、実際にそれがどんな写真だったのかというのが語られ、近藤の方は不良の孫娘がタバコを吸っているところで評判を下げたくなければという脅し、堂島の方はスポンサー以外の帽子を被っていたという点での脅しとのこと。
1枚という話があり、二人を脅せる共通の1枚の写真なのかと思いましたが、堂島の方は脅しの際の言葉がスポーツ新聞をにぎわすという話をしていたことを考えると、どうにもこの写真に関して嘘をついているわけではなさそう。
そうなると、写真自体は2枚あり、編集に止められた写真が堂島ではなく近藤の方の写真だったのかも。そうなると、近藤の写真の方は編集長が止めざる負えない写真だったという事で、何やら写真の内容に嘘をついているように思えます。
このあたりは、次回明かされそうですが、果たして何の写真を元に脅されていたのか気になる所。世良が探す写真とも関係しているのでしょうか。
小笠原のスマホはどこに?
ある意味一番気になるのは、小笠原のプライベートのスマホはどこにあるのかという点。てっきり今回スマホに関しても何か説明があるのかと思いましたが、そもそもスマホ自体が一切登場いておらず、ここにも何か意味があるのかも。
世良の写真の件もあるため、このまま放置という事はないはずですが、果たして小笠原のスマホはどこにあるのか。もしかしたら、今犯人が持っているなんてこともあるのかもしれません。
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