2025年秋に放送開始の作品、原作:高橋留美子、監督:宇田鋼之介によるらんま1/2の2期14話『ムース襲来』 の感想文となります。旧作アニメ、原作のなどネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
14話『ムース襲来』感想
らんまとあかねのキス
前回、猫拳で記憶がないままあかねにキスをしてしまったらんま。あかね側からはばっちり覚えている中、らんま側からは完全に記憶がないという、あかねからしたらたまったものではない状況になってしまう。
五寸釘がきっちり納めていた写真は、九能先輩や良牙にまでわたる。いつもであればあっさりいなすらんまも、今回はぼこぼこにされていましたが、それほど皆の怒りの力が強かったのか、らんま自身があかねとのキスの写真を見て動揺していたのか、はたまたその両方か。
ただ、そんならんま、単にあかねに怒られるだけとはならなかったのはなかなか良い感じ。東風先生のところでらんまと鉢合わせてしまったシーンでは、お互い顔を合わせた瞬間に固まってしまう。あかね側からしても気持ちを揺さぶられはしたものの、決して嫌だったわけではない。そして、らんま側も覚えていないもののあかねの事をつい意識してしまう。最終的に、そのことをらんまが覚えていなかったが故に、殴られてしまいましたが、二人が互いを意識しあっていることが改めて示される良いシーンでした。
シャンプー再登場とムース
そんなあかねとのドタバタの裏で、今回はシャンプー再登場となるお話も展開。何やら風呂場にもぐりこんでいた猫が呪泉郷で呪いを受けてしまったシャンプー本人。ちょうど前回の猫嫌いの要素が明かされたらんまからすれば、ある意味最大の弱点を突かれる形での再登場となりました。
再登場したシャンプー、今度こそ振り向かせるためにすさまじい勢いでぐいぐい行く。しかし、このシャンプーのガン攻めっぷりは今見てもなかなかすごく人気が出るのもわかってしまいます。とはいえ、あかねとらんまの二人だけだと、どうしても奥手になりがちなところもあり、この二人の関係を進めるうえでもこういう強引によってくるキャラクターが必要になるのかなという気もしますね。
そんな、風呂場で裸で抱き合う二人という言い訳ができない状況をあかねにみられたらんま。どうにか自分を正当化しようとしてあかねに向かっていくことになる。このうだうだ言っているシーンも、なんだかんだ自分が悪いと思っているが故のもの。しかし、何とかあかねに対したはいいものの、あかね側からの露骨な線を引く態度に一瞬でたじたじになってしまうのは、なかなか微笑ましくてよかったです。普段は強気ならんまですが、こういう場面では明確に弱くなってしまうというのは、やはり良い性格をしています。
シャンプーに絡んで今回はおばばことコロンやムースも登場し色々と賑やかなお話が展開。コロンにツボを押されたあたりでは、他にもらんまがあの手の攻撃を食らって弱体化するエピソードがあり、今回は何を食らったのかなとも思いましたが、全身が猫舌のようになり、男に戻れなくなる展開へとつながる。
シャンプーを取り戻しに来たはずのムースと、なぜかあかねをかけた戦いをすることになったらんま。このムースのいい加減さにちょっと笑ってしまいましたが、男に戻れない等状況は明確なピンチ。果たしてこのままどのようにムースと戦うのか?というあたりで次回へ続くとなりました。
お湯がダメならんまのエピソードというと、火中天津甘栗拳が記憶にありますが、次回はそれの習得とムースとの決着といった感じになるのでしょうか。
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