2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』7話『Case7 罰する』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case7 罰する
ねむの真実
前回ラスト、ねむを一人連れて逃げ出してしまった社長。それを追いかける莫ですが、どこまで言っても見つからず夢から覚めてしまう。そんな莫の元に情報を持ってきたのは警察組の二人。何やら彼らの調査により、4年前に社長の事務所のロケバスが事故に巻き込まれていたことが明らかになる。
そのことを知って社長の元を訪れる莫。夢の中で出会っていたことを覚えていた社長は、社長の4年前の真実を話す。ロケバスでの事故の被害者は、ねむと社長。その中でもねむは意識不明の重体になっており、さらになぜかそのまま行方不明になってしまうという不可思議な状況。
ある意味、ブラックケースのような状況ですが、そんなものは知らない社長はねむが消えたことを隠し個人的に探すことを決める。正直、こうした理由の国民皆が悲しむからという説明は、早く警察に頼るべきでは？と思ってしまう所もありましたが、それはあくまで自分の心を欺くためのもの。本心はねむはもうどうしようもないと諦めてしまったが故に、死んだとは認められない気持ち故の暴走といった感じだったようです。
社長の深層心理にあったのも、自分が代わりに死ねばよかったというもの。ねむが消えた件をもっと本気で探すべきなのでは？とは思ってしまいますが、社長自身の様々な後悔が入り混じった心情ゆえの妙な行動と考えるとわからなくはない話でした。
これまでの話では莫が夢の中でナイトメアから夢主を救ったとしても、精々少し気持ちを変える程度、その人の本質的な問題まで解決するということまでいけたとは思えませんでした。しかし、今回の話では、明確に莫がねむを見つけるというミッションを自分に課したことで、社長にもその気持ちが伝わり、彼自身もねむの事を諦めないという意識に傾けられたのはなかなか良い感じ。また、これまでは受動的に解決し続けるだけだった莫にも明確な方針が定まったという感もあります。
社長に関しては、ねむの写真が集められていた場所に、遺影のような写真が飾られていたのも、社長が本当はねむの事をどこかで諦めてしまっていたが故。ラストのシーンではその遺影も消えており、社長の気持ちが一新されたこともよくわかる。
ただ、このあたりの気持ちの変化はなかなか良いシーンではあったのですが、そうなるといよいよねむが誘拐されている件は公表して探すべきなのでは？とも思ってしまいますね。
そういえば、莫に一人置いていかれすぐ助けに来るとは言われていた妻の玲子さん。彼女が、一人逃げているシーンは、放置された上にたった一人で命の危機に陥るというあんまりな状況に少し笑ってしまう。その後のゼッツの活躍により助かったとはいえ、なかなかの扱いの悪さでした。
その後の助けられた彼女は社長と抱き合い謝罪を受け入れていましたが、それもあくまで社長の夢の中での出来事というだけで現実の奥さんとは冷え切った関係のままというのがちょっと寂しいところ。
ねむが本作のメインキャラクターである以上、これから先も社長たちは登場するでしょうし、ねむ自身も三人で家族であることを望んでいるはず。そうなると、前向きになった社長には奥さんとの関係を改善させる方面でも頑張ってほしいなと思うお話でもありました。
ねむの謎
前回のノクスのねむに関する言動があったこともあり、ねむが消えた原因はナイトメア絡みなんだろうなとは思いながら見ていましたが、思ったよりも早くその真実が明かされることになる。
今回のラストシーンでは、眠り続けるねむの周りにナイトメアの蝶が集まり、その様子を見つめるノクスの姿で締めくくられる。
ノクスのねむに対する話ぶりを見るに、何やらナイトメアを広げているのは眠のように聞こえる。これまでも、莫と同じように夢主の夢の中に現れていたねむ。もしかすると、彼女の出現がその人の中にナイトメアを一緒に連れて行っているなんてこともあるのかもしれません。
ノクスは、莫に対してもすべての人を救えると思うなよ、いずれその力の代償を払う知る時が来る、といった気になる発言があったのも気になる所。
お前の悪夢を思い出す時が来るだろうという発言も気になりましたが、こちらに関しては、莫の夢にいたガンナイトメアが莫自身の無力さを伝えてきたことから、何でもできると思うなという事を意味した言葉だったとも取れそう。
どちらにしても、莫・ねむに関する秘密をかなり知っている様子のノクス。果たしていつ頃その真実が明らかになるのか、気になるところです。
仮面ライダーゼッツ 変身ベルト DXゼッツドライバー
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