グノーシア
2025年秋より放送開始、ゲーム『グノーシア』を原作としアニメ化した作品『グノーシア』の感想記事です。
ゲーム版は既プレイでの感想記事となっており、本筋のネタバレとなるの話題は避けますが、一部ゲームと絡めた話も含みますのでご注意してください。
新たな乗員
ステラとしげみち
異様な好感度の高さで迫ってくるステラと、一見宇宙人なしげみちの二人が新たに追加されて始まった新たなループ。今回からは2人増えて7人でのループ、更にグノーシアも2人とこれまでよりも複雑な状況でスタート。
2周目は、しげみちとステラのキャラ紹介も兼ねたループといった感じで、しげみちの親しみやすさと、ステラの花に関するエピソードがちらっと語られることになりました。ラーメン後、えらく苦しんでいる様子のユーリは、てっきりジナが大量にラーメンを食べさせたのかと思いきや、酔っ払ったしげみちを背負っていたからでちょっと笑ってしまう。
ステラもしげみちも、声が付き、大きく表情を動くようになり魅力が増しているように思えました。特にしげみちは、そのひょうきんな態度が顔にばっちり出ているのが良い感じ。そういえば、前回ちらっと渋い声が聞こえてっきりもう一人いるのかなと思っていましたが、今回しげみちがいい声を出していたので彼だったようですね。
そんな2周目ですが、役職も何もない状況なので、ほとんど手探り状態での会議。初動はいつも通りラキオがユーリが怪しいという方向からのスタート。ラキオは徹底的にユーリを疑いますが、もう言うまでもないよねというスピード感でラキオの凍結が決まる流れ、そして、凍結前の実に彼らしい長台詞に思わず笑ってしまう。
とはいえ、ユーリもラキオの発言を真っ向から否定せず、相手を受け入れるような姿勢を見せたからこそ周囲の信頼を得られたという面もありそうでこれまでのループからの成長は感じられるものでした。
しかし、今回は2人グノーシアがいる関係で、ラキオが凍結されてもまだ何人残っているのかわからないというなかなか困った状況。正直、グノーシア側が有利すぎるケースで、見ていても誰がそうなのかはさっぱりわからない。それでも前のループで気付いた直観による嘘の判定を根拠にジナを追い詰めようとする流れも、3話目にして少しずつ前に進んでいる感じがしてよかったです。
ただ、根拠もない直観の発言は周りに受け入れられず、人間側の票はばらけてしまう。更に不幸なことにグノーシア側も二人生き残っており、票を合わせて退場となってしまいました。
自分を慕っていたステラと、ジナがグノーシアという結果。これにてユーリ君、3回連続で自分にアプローチを駆けてくる女性がグノーシアとなり、軽く女性不信になってしまいそうなだなと思ってしまうループでした。
4周目
今回結構短めに終わったなと思っていたら、4周目まで話が進行。今回からは、エンジニアと呼ばれる役職が追加されユーリが担当。こちらは、一晩に一度誰がグノーシアなのかを調査することが可能な役職ということで、判断する指針が増えてのスタート。
とはいえ、エンジニアが一人という状況で、素直にエンジニアを名乗らせるわけにもいかず、ラキオがエンジニアをを名乗りだす。当然それに対抗して本物のエンジニアであるユーリもエンジニアを名乗ることに。
初手でエンジニアを名乗ったラキオですが、エンジニアとはいえその晩グノーシアに消されてしまえば何もできず本物であるなら名乗り損になりかねない行動。逆にそれで消されなければ今度はなぜ消されなかったのかと怪しまれる可能性もあり、かなり怪しい行動のようにも思える。とはいえ、あそこで名乗れば本当のエンジニアも動かざるを得ない、あわよくばエンジニアを乗っ取りそうでなくとも、1日目でエンジニアを見つけて排除するという狙いがあったのかもしれません。
そこに対抗してユーリがエンジニアを名乗り、色々と議論こそ挟まるものの、もはや定番といった形でラキオが凍結。皆がラキオに投票する中、しげみちにさりげなく一票入っているところは何となくゲームを思い出してちょっと笑ってしまいましたが、これがちゃんと後の伏線になっていたのもよい感じ。
ひとまずエンジニア対決は乗り切ったユーリですが、エンジニアというグノーシアからは危険な存在である以上、この夜に消されてもおかしくはない場面。しかし、なぜかその晩はジナがグノーシアによって排除されるという妙な状況に。
そこからのしげみちグノーシアの判定や、ユーリではなくジナが狙われた理由なんかは、きちんとユーリが考えたうえで導き出しているのが良い感じでした。
今回最後のグノーシアとなったしげみちは、ジナの自分への投票を見て警戒した故にそちらを優先して排除。しかし、それでもエンジニアを排除しておくのが正しかったようにも思えますが、初日で一応はユーリを庇う姿勢を見せていた事もあり、彼が自分の投票を疑わない可能性にかけて先に疑ってきた相手を消したとのこと。
ただ、しげみちはユーリを排除していてもジナからは疑われた状況で2日目を迎えるわけで、エンジニアが残っている状況よりはましとはいえ、それでもかなり分が悪そう。どちらかというと初日のエンジニア対決の際にラキオが凍結されてしまった事が一番の敗因だったようにも思えます。
いよいよ初勝利となったユーリ、ついにループ脱出かと思ったところ、再びのループに巻き込まれてしまう。勝てば抜けられるというわけではないことを知り、いよいよ本当の意味でのグノーシアスタートといった感じになりました。
ラストには新たなキャラクターである夕里子も登場。前の周までのラキオと同じく、記憶を失っているユーリを疑ってかかっている様子。これまでは、ある意味お約束でつられていたラキオが疑い手だった故に乗り切れていた所もありましたが、本格的に厄介な相手に目を付けられることに。
まず、その怪しい立場故に、自分がグノーシアではないことを皆に信じてもらうところから始まりがちなユーリですが、果たして夕里子相手にどのように立ち回るのか気になるところです。


コメント
そうしなければならない、そうする他ないという言い回しなので、「動かざる」「負えなくなる」ではなく、「動かざる」を「得なくなる」ではないでしょうか。
ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。