じゆうちょうQ 8話 奇祭
2025年10月31日に幻冬舎plusにて公開された記事じゆうちょうQ 8話 『奇祭』の感想記事です。ネタバレも含むのでご注意ください。

じゆうちょうQ 8話 『奇祭』
今回は2001年に黒木正治(仮名)さんが旅行に行った際、夜中に奇祭を見てしまったという記事が掲載されなかったものが新たに公開されたものとのこと。
話は、黒木さんが旅館で深夜に太鼓の音が聞こえ、林の方へ行ってみると10数人の村人が火を囲んで何らかの儀式を行っているのを目撃してしまったという内容。それだけなら、妙な祭りで済むのですが、問題なのはその中央には逆さ釣りの男性が燃やされていたという点。それを見て、怖くなり早朝に旅館から出て行ったとのことです。
調査に当たる中では、村には、事件の報告などはなく、そんな祭りは知らないとのこと。その時期には祭りがないが、10月下旬には秋祭りがあり、過去の写真も掲載。80年代の豊作祭の写真では、焚火と穀物を捧げる祭りとのことでその写真自体も妙なところは無いように思える。
聞き取りに対して、村の人が頑なな対応を取ったように見えたとのことですが、そんな妙な話を突然聞かれたら嫌がるのは当然といった感じもあり、むしろ疑ってかかっているからそういう風に見えてしまったのではないか?と思える内容。
ただ、その時の音声を友人が録音しておりテープがあるとのことで、ある意味そのテープだけが黒木さんが見たという奇祭の証拠となっているようです。記事にはテープの音声が載せられており、実際に聞いてみると、説明にある通り「えーいやっ」という掛け声だけが流れている。ただ、正直何が起きたのか?と言われると一切わからず、そもそもその音声が本当にその時に録音されたものなの?というのを証明する手段もない。
このテープを警察に持って行ったが、それ以降何もなかったようですが、このテープとあの証言だけで警察に言っても対応のしようがないのでは?と思ってしまいます。
取材後、無言電話が増えたとのことですが、結局何か実害があったというわけでもなく、そもそも本当に関係があったのかというのもちょっと怪しく思える。
あらゆることが最初から疑ってかかっているから怪しく見えているだけとも取れる内容で記事に思えてしまい、黒木さんによる悪戯と考えたほうが筋が通ってしまいそうなお話ですが、それはそれでなぜそんなことを?となるのが難しいところ。果たして黒木さんが見たのこの奇妙な祭りは一体何だったのでしょうか。


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