2025年11月10日に配信、週刊少年ジャンプ2025年49号で掲載されたONE PIECE(ワンピース)最新第1165話『残響』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第1165話 残響 感想
ゴッドバレー事件編終盤
イム様の力で悪魔化されたロックスと、ロジャー・ガープとの戦いが描かれる。ロックスは、自分を殺してくれと言う心の声こそ聞こえてくるものの、その行動は二人の排除が目的となっており、困惑しつつもその声を信じて二人は目を覚まさせようとする。
その裏では、ロックス海賊団も実質解散となり、それぞれの目的のために行動を開始。ただ、皆宝を求めての同士討ちという面もありましたが、それぞれすっきりした別れ方をしているのがなかなか印象的。
カイドウとリンリンの別れは、ワノクニでの再会の時のやり取りを思い出すものだったり、グロリオーサがちゃっかりロジャーの船に乗っていたり、シキも別れは楽しそうだったり、あくまでロックスを中心に集まっていただけの面々、いつかこんな形で終わりが来ることは予想していたのかも。別れではありながらも、それぞれの理想の海賊団を求めてのスタートという風にも見えます。
ただ、ここから先のそれぞれの未来を思うと、ガンズイ達スリラーバーグ組は死んでいるのは確かで、このあと何があるのかも気になるところです。
そして、ゴッドバレーでは散々な目にあい続けていたドラゴンですが、最後の最後で民間人を助けるために行動を起こす。託された赤ん坊すら守れなかったが故に、覚悟を決めての行動といった感じですが、ここから革命家としての道に進んでいくことになりそうです。
ポーロ・グラム と ホロホロの実前任者
ロックス海賊団が解散となり、それぞれの独自の海賊団を作り始めるきっかけとなった今回のお話。白ひげの元に、ポーロ海賊団船長のポーロ・グラムが登場する。その姿はマルコを連想させるもので、おそらくマルコの父親だと考えられます。名前も、マルコとつなげることで、『マルコ・ポーロ』となるのも、それっぽいですね。
グロリオーサはちゃっかりロジャーの船にもぐりこみましたが、ステューシーの方はここでニューゲートとは別れてしまったというのが寂しいところ。ともあれ、グロリーサも報われたというわけではないようで、一緒にいればうまくいったとも言えないのが難しいところです。
さらに、今回ちらっと気になったのはステューシーが登場したコマにちらっとホロホロの実のゴーストらしき姿が写っているところ。その横にいるのは短編集WANTED!に登場したギル・バスターのようで、彼の能力の様です。正確なつながりはわかりませんが、ファンサービス的な登場ということなのかもしれません。
ロックスとの決着
ロックスが見せるすさまじい表情を前に、ロジャーとガープはロックスを倒す覚悟を決め最後の一撃へと話が進む。
ここでロジャーが語った最大出力で覇王色をぶつけるというのは、イム様から与えられる不死身の力に対する対抗策ということなのかも。本編でギャバンがやっていた不死身を抜ける攻撃も、相手の不死身を越える力を叩きこんでいたということなのか、はたまた、この後の旅の中でよりそれに特化した技術を身に着けたということなのか。
ともあれ、この時点ではロジャーからは呪いとまで言われたイム様による支配の方には対抗できていないわけで、この後エルバフ編に戻った後どのようにあの力に対処するのかという点は気になるところです。
ゴッドバレー事件はひとまず終わりを迎えましたが、次回その後の世界の話に触れられるのか、はたまた、エルバフの過去へつながるのか、気になるところです。


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