魔界の王様を決める戦いを描いた『金色のガッシュ』の正統派続編『金色のガッシュ2』11月14日に発売された最新話Page.35の感想文となります。35話のネタバレが含まれますので、未読の方は注意してください。
Page.35 感想
エレビー・カフィーを守る戦い最終局面
1月お休みを挟んで続いた今回のお話は、いよいよエレビー・カフィーを守る戦いが最終局面を迎える。前回のガッシュのコピーを今回はジルノーズによる操作での戦闘、王様を決める戦いの際は、あまり戦闘寄りの術が少なかっただろうルナが、ザケルガを使って喜んでいるシーンがなかなか印象的でした。
今回の相手成長したガッシュが、二人がかりで挑んでも心の力を最後まで出し切ってギリギリの相手ということで、改めてその強さを感じさせるもの。
とはいえ、ラシルドを脛にくらって痛い目を見ていたり、ジルノーズに見とれて時間を稼がれてしまったりと、相変わらずどことなく憎めない所もあるのが本作らしいところ。しかし、それはそれとして命を捧げる覚悟で最後の攻撃を仕掛けてきており、このあたりの戦いに向ける心持ちが、これまでの面々とは違うように思えるのが気になる所。未だにはっきりとは明かされない敵の正体が気になる展開でした。
カフィーとエレビー
今回、なかなかつらい展開だったのは、カフィーの頑張りもむなしくエレビーの魂を迎える玉は未完成であることが明かされたこと。エレビーを移した玉は、ガッシュ達を守る戦いの中で、少しずつひび割れていき無理が来ていることが明確にわかる。
戦いによって力を使うから、魂の移動が失敗したから、といった理由ではなく、あくまでエレビーを迎える器の不完全さ故に耐えきれないとのことなので、二人を守る戦いはできるだけの事を皆がやったうえでの失敗だったのがつらいところ。
二人のお別れが明確に描かれる中で、それでも二人が自由に過ごせる貴重な時間を使った思い出が最後に残せただけでも幸せであったことは、最後のエレビーの表情からもわかりますが、それでも読んでいる側としてはなかなかつらいラストになってしまいました。
とはいえ、まだ最後の瞬間は訪れておらず、今回のラストはガッシュ達を守り切って終了。何か次回で救われないかとつい思ってしまいます。


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