第3章幕間 ヴェータ 感想・考察
2025年11月18日にステラソラで実装されたメインストーリー第3章『私たちのギルド』の冒頭、『幕間 上・下』の内容の感想・考察記事です。幕間部分について書いていたら思ったより長くなってしまったので、メインストーリー本編とは別の記事で書いていきます。
この記事には、3章『私たちのギルド』のネタバレも含まれますのでご注意ください。
ヴェータ

フィーリエに向かって出発した魔王たち一行でしたが、ナズナたちの話の前に2章ラストで名前だけ登場したヴェータとパラレル次元魔王育成システムの話が始まり、魔王周りの謎が少し明かされることになりました。
ヴェータは魔王のケータイに入っていた秘書とのことで、魔王に対して魔王プロトコルカンパニーの代表執行官としての力を説明していく。ちょっと予想外だったのはヴェータの成り立ちについても、きちんと説明があったということ。魔王の夢の景色と似た景色が描かれ、ヴェータは魔王軍の軍師が魔王を効率よく鍛えるために作り上げたものと説明される。
気になるのは、当時のヴェータはまだ不具合が多く、司祭を務めていた■■は、あらためて秘書としてお仕えする、という説明があった事。この話を聞くと、まるで司祭である■■がヴェータとして、秘書になったようにも聞こえ、ヴェータの今の人格は■■の意識が入っているということなのか、はたまた、ヴェータでは不足する故に、■■が秘書として活動してくれていたということなのか。
そんなヴェータに関してちらっと思ったのですが、そのヴェータという名称は、ソフトウェアの試作版であるβ版のβからとっているのかも。何やら不具合が多い試作品時代につけられた、βという名前が今も使われているなんてこともありそうです。
この読み方に関していうと、魔王の夢の謎の女性、魔王をマオウと呼んでいたのも気になるポイントでしたが、ヴェータがβのカタカナ読みのヴェータであるとするなら、ちょっと類似しているようにも思えます。このあたり、何か関係しているなんてこともあるのでしょうか。
パラレル次元魔王育成システムと5人の魂
そんなヴェータの話の中で、パラレル次元魔王育成システムについても触れられ、魔王にその時必要とされる課題を提示していくものだということが明かされる。達成度に応じてレベルが上がり、権限が増えるという説明を聞くと、毎日お世話になっている任務のシステムがまさにこれなのかなという気もします。
そんな、パラレル次元魔王育成システムの次の目標は魂を10人集めるとのこと。気になるのは、皆も気にしていましたが、現在すでに5人分の魂が集まっているという説明。現在作中で契約したのは、空白旅団の3人に、ミネルバで4人。つまるところ、数が合わず、既にもう一人誰かと契約をして魂を貰っている様子。
この最後の一人について色々考えてみましたが、まずありそうなのは魔王の過去にて登場していた謎の女性。彼女がケータイを金庫に預けていたとするなら、最初から既に魂を渡していたなんてことはありそう。
また、そもそも魔王自体もその正体が不明であること、さらに祈願箱から願いによって出てきた特殊な存在であることを考えると、魔王自身が最初の契約者なんて可能性もあるのかも。ともあれ、現時点ではわからない事ばかりですが、今後の話に鍵になっていきそうです。
代表執行官の権能

さらに今回、ヴェータから代表執行官と魔王プロトコルカンパニーについても一部語られる。
まず語られたのは、魔王が行う魂の取引と、カンパニーの社員に対する恩恵。魂を魔王のものにしてもデメリットは何もなく、むしろ、祈願箱への願いの代償に記憶を失わなくても済むというもの。つまり、祈願箱に願いたい放題というわけでもあり、とんでもないメリットが与えられているようです。これだけのメリットがあればカンパニーに人集め放題などと思ってしまいましたが、他のカンパニーから狙われるリスクにもなる為積極的に開示はしていかない様子。
そして、魔王が契約で集めた魂は、ヴェータが責任をもって守るとのことで問題はないとのことですが、気になるのは魂を使用するまでは、という一言があった事。魔王の意思で魂を使う事ができるようですが、今のところはまだそこまでレベルが達していない様子。果たして、魂を集める意味と、それを使う、とは何を指しているのか気になるところです。
まだまだ、魔王の権限が足りず話が聞けないことも多く謎は多め。ひとまずは、魂を10人分集めなければいけないようなので、まだ先の事になりそうな気もしますが、今後花咲旅団と一斉に契約なんてこともあれば、一気に進む可能性もあるのかもしれません。
そして、今回明かされたのは、アムールのエピソードでは謎のままだった、白亜商会のポーンの特権の力。プロモーションと呼ばれる力で、モノをより優れたものに変換する力の様子。フィキンがどうやって、願掛けカードを作ったのかは謎のまま終わり、てっきりオーロラが手伝っていたのかと思っていましたが、ポーンの恩恵の印章の力だったようです。
さらに、ティリアが所属している帝国護衛隊の代表執行官である団長は、物理・魔法攻撃を無効にする無敵の権能をもっていることももちらっと語られました。このあたり、ゲームに実装されれば再現されそうな気がしますが、果たしてどのようなものになるのか気になるところです。
やり直しについて
最後に語られたのは白い部屋と魔王の持つやり直しの力についての話。何やらこれは、キングの恩恵の印章の力による時制の力。キングの駒を持つものは、時制者となりやり直しができるようになるとのことです。
基本的に死んだときに効果が発動するが、自分が納得できない場合のみ発動が可能なため、自殺するようなケースでは発動不可能。更に他人に知られれば失われるという条件もあるようです。さらに、あの白い部屋もまた、キングの力で作られたもの、そして、あの部屋は星ノ塔の中、時間と空間が交わる場所にあるとのこと。
今回の説明だと、時間を操る力がキングの恩恵の印章由来のものように思えましたが、そうなると空間を操作できる別の恩恵の印章があるなんてこともあるのでしょうか。
そういえば、本編中でもやり直しを何度かやっているような話がされていたので、魔王はすでに何度かバッドエンドを迎えた前提で話が進んでいるようですね。このあたり、これまでバッドエンドを選ばずに進んだプレイヤーだとまた話が違ったのかな?などとちょっと気になってしまいました。
魔王自身について
今回の話では、色々と主人公である魔王についても語られていきました。ここからの内容は、3章本編で触れられた内容も含みますが、魔王周りの話だとこちらの記事の流れで書いた方がまとまりがいいのでこちらに書いておきます。
今回、気になったのは、魔王の今の世界との言葉のずれ。今回、魔王はミスティの仕事を無意識に記者という言葉で読んでいました。しかし、それに対するミスティの反応は微妙。何やら記者とは大昔に使われていた言葉の様で、今の世界ではその役目を魔女が担うものとされているとのこと。魔女自体も、昔は私たちのイメージする魔女だったようですが、それが今の記者のような役割を担うものに変わったとのこと。
この古い名称の意味合いが変わったという話は、魔王を今の時代はボスと呼ぶという話とも被るようにも思える。魔王が生きていた時代と世界が大きく変わっていることを感じさせる要素でした。
魔王に関しては、まだまだ謎多き存在ですが、今回改めて魔王が夢でみた世界について、ヴェータから具体的な話が出てきたことで、少し見えてくる部分もありました。
育成プログラムを進めることで、魔王本人の事についても、また少しずつ明らかになっていきそうです。
※このページの画像は、『ステラソラ』ゲーム内の画像より引用しております。 © Yostar, Inc. All rights reserved.


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