2025年11月24日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年52号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』12話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
12話『人外魔境』
シムリア人と地球人との交流が綺麗にまとまりそうな展開の中、カリヤンの謎に絡んで争いの種が見えてきた前回のお話。
今回明らかにあったのは東京に発生する呪霊こそが、カリヤンとよく似た存在であるということ。カリヤンには実体があるようで、厳密には呪霊とは異なるものの、よく似た存在であるが故にルメルの民の第三の目が反応してしまったようです。さらに、何やら原作ラストの戦いを経て東京は呪霊があふれる人外魔境になっていることも明かされる。
そんな東京での呪霊狩りを、カリヤンの虐殺と勘違いし自体は悪い方向に一気に転がり落ちていく。とはいえ、ルメル人側でも共存派の方は理解を示しひとまず落ち着くかと思われましたが、一触即発の状況。ちょっとした勘違いからクロスが攻撃を受けることになってしまいました。
そこにダブラがやってきて今回の話は終了となりましたが、果たしてここから彼がどう動くのかでここからの話が大きく変わっていきそうです。
戦友のためにシムリア人側につくというのが一番自然な流れですが、そもそもルメルの民ではない彼からすればカリヤンの問題はルメルの民が言うほど深刻な問題ではないという面もある。そうなれば、妹を救える黒縄の件で地球人側につくなんて可能性もなくはない。
折角ともに歩める可能性が見えた直後のこの争いは、ダブラ本人にとってもつらいものであることは、その目の死にっぷりからも感じ取れる。しかも、今この場で最強であるダブラは、この後のどうなるのかという決定権を握っていると言っても過言ではなく、本人からすればたまったものではなさそうです。
また、今回の話を見ていると、これまで共存を強く訴えていたマルも、クロスがやられたとなると話が変わり一気に過激派になってしまうなんて可能性が見えてきたようにも思える。そうなると、真剣も日本を守ることが大前提であるはずなので、マルと対立してしまうなんて展開も予想できます。寿命の件を隠し、恨み恨まれの関係をここで止めようとクロスに語っていた憂花は、それでもなお共存に向けて動くなんてこともありそうです。
マル・真剣・憂花の三人は、今回のラストにて「また明日」と、三方向に分かれていきましたが、どうにも今の展開を見ていると、三人別方向の道に進んでしまう事を示唆しているようにも思えて仕方がありません。
いよいよ話が大きく動き出した感がありますが、果たして次回何が起きるのか気になるところです。


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