2025年11月25日配信開始、つるまいかだいよりアフタヌーンにて連載している漫画『メダリスト』の2026年1号にて連載された鴉の濡れ羽の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
鴉の濡れ羽
前回素晴らしい表現で描かれていたいのりさんの結果発表から続いた今回のお話。目標すら高く超えたいのりさんの演技に対する司先生の大興奮が再びカメラに捉えられていてちょっと笑ってしまう。更にそれに続けて、そのいのりさんによるトップ奪取に、ホランも大打撃を受けていてちょっと笑う。
しかし、倒れたホランに対するロビンからのオンニ呼び。突然で何事なのかと思い調べてみたら韓国での「お姉さん」という意味合いの言葉だとか。その後の、「ホランオンニは最高でしたよ」、という声かけからも二人の関係が見えてきますが、その後のホランがいのりさんに対して姉心を出した瞬間のロビンが見せた思い掛けない表情が実に良い感じ。その後の何もわかってなさそうなミーアの突撃も相まって、このあたりのメンバーの人間関係がよく見えてきて面白かったです。
そして、いよいよ始まるダリアちゃんの演技。さりげなく、衣装が本人手作りという衝撃の事実も明かされる中、復讐の物語の曲を演じることになるダリアちゃん。果たして今回完璧ともいえるいのりさんの後の演技ということで、お話的にもどうなるのかと思っていましたが、最後の一コマの目を見るだけでただ事ではない雰囲気はばっちり伝わる。果たして次号どのような演技を見せてくれるのかとても楽しみなラストになりました。
そういえば、今回ちょっと短め目に感じましたが、柱の作者近況にて、次の単行本作業の月にはさらにページを増やし将来的に通常連載のペースに戻すつもりとのこと。毎話かなりの密度で描かれていることもあり、あまり無理をなされないで頑張ってほしいなと思います。
そんな本作、12月23日には単行本14巻の発売を予定しており、まだ表紙は決まっていないものの各種サイトで予約は開始しているようです。


コメント