2025年秋に放送開始の作品、原作：高橋留美子、監督：宇田鋼之介によるらんま1/2の2期21話『完璧なラブレター』 の感想文となります。旧作アニメ、原作のなどネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
21話『完璧なラブレター』感想
あかねと良牙のデート
前回初登場となったうっちゃんの出番もたくさんありつつ、らんまの嫉妬深さがこれでもかと描かれるお話でした。
シャンプーと同じくあかねのライバル的なポジションですが、結構力技で自分の魅力をアピールしていくシャンプーと比較すると、周囲の人の関係を自分に有利なように引き入れようとしていくようで、らんまのアプローチの仕方が異なるのが面白い。この辺は強引なアプローチ故に避けられがちなシャンプーと、そもそも友達としてはらんまからもかなり好かれているうっちゃんとの前提条件の違いが出ているような気もします。
そんなうっちゃんですが、今回は、良牙があかねに気があること、更にあかねとらんまの仲が普段の喧嘩の態度からそれほどよくないと思ったことから、あかねと良牙をくっつけてしまおうと行動開始。お好み焼きによるデートのお誘いを行うも、今回声もなくぬるっと登場した八宝斎にお好み焼きの一部を食べられてしまった事から、あかねは許嫁の座をかけた戦いと勘違いしたことで、あかねと良牙のデートへと話が転がっていくことになりました。
嫉妬深いらんま
あかねの勘違いから良牙とのデートが成立、しかし、その状況に心穏やかにはいられなかったのが今回のらんま。普段はあれほど、可愛くないと言っておきながら、いざ良牙に気があるのではないかという疑念が生じるともはや正気とは思えないほどの暴走っぷりを見せるのが凄い。女としての姿を全力で活用し、良牙の許嫁であると嘘をつき徹底的に邪魔をしに行く様子にちょっと笑ってしまいました。このらんまの奇行に完全に騙されている良牙に対して、最初かららんまであると気づいていたあかねの何をやっているんだこいつという目線がなかなか良い感じ。
しかし、どちらかといえば周りの変人に巻き込まれることが多いらんまですが、こうやって自ら妙な方向に暴走するのがあかねに絡んだお話だからというのが、色々と言いながらもその内側であかねのことを思っているのかを表しているのがわかるお話でした。
そして、今回完全に被害者となった良牙ですが、らんまに対してあかねさんというものがありながら、他の女とも許嫁になっているとは…と言っていながら、自分もらんま扮する許嫁に心動いてしまったことから、もうそばにはいられないと傷ついてしまう。
泣いて走り出す様には、流石のらんまもやりすぎを感じ取っていたようですが、なんだかんだPちゃんとしてぬるっと帰ってくるあたりに本作のキャラらしい良い性格っぷりを感じるのが良い感じ。
そんな今回のラストですが、お湯と水をかけてらんまの変化を遊んでいるうっちゃんが可愛くてよかったです。
らんま1/2〔新装版〕（５）
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