2025年12月24日配信開始、週刊少年サンデー2026年4・5合併号に連載された名探偵コナン、FILE1156『指輪を見つける魔法』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1156「指輪を見つける魔法」
事件解決
いよいよ解決編となった、箱根の泥湯温泉での事件。謎として残っていたのは、浴衣から血痕がでなかった件、そして、事件現場から消えた指輪の行方。
浴衣の血に関しては、やはり他のお客さんとの浴衣の入れ替えだったようで、入れ替え先の浴衣が見つかったことが犯人決定の決定打となりました。
もう一つの謎だった、指輪に関してはやはり泥湯の中に隠しており、浴衣の交換の際に見せていた袋に水を入れ、それで泥湯の底を探るという方法で見つけるとのことでした。前回の千速の金魚の話は、花火の際に指輪を泥水に落とした状況が今回の事件に重なっていたが故だったようです。
しかし、突然桶の下の袋を取り出す流れは思ったより大胆に風呂場の隠し方。さらに、自分の殺意を冗談めかして話してたりもしており、なかなか大胆な事な犯人でした。
動機
今回の犯人である純夏さんの動機は、高校時代両思いだった二人の関係を、来海さんが壊していたということを知ったが故だった様子。殺すまでするか、はともかくとして、それなりに来海さんがひどいことをしていたことが明らかになりましたが、それに対する千速の言葉はなかなか良い感じ。松田との夏の思い出、彼のぐいぐい来る感じを悪くは思っていなかった様子が伝わってくるのがよくわかる。
そんな今回のラスト、最後の重吾のモノローグも、重吾サイドからも千速に対する想いがわかるもので今後を期待させるものでした。これまでの描写でも千速に対して、そういう気持ちがあるのは薄々感じ取れていましたが、こうやって明確に意識してるのがわかると、また見えてくるものが変わってきそうです。
非常に強力なライバル、それも死んだ相手と、ある意味どうしようもない重吾ですが、来年は千速主役の映画を控えている。このあたりの関係がどうなってくのかというのも、来年の映画のポイントになりそうで楽しみです。
葬送のフリーレン
そんな今回の一連のエピソード、最終話である今回のタイトルが『指輪を探す魔法』となっており、改めて葬送のフリーレンを意識した内容であったことが示されることになりました。
明確なコラボ回というわけではないのでしょうが、過去の千速の指輪がフリーレンがヒンメルから送られた鏡蓮華の指輪だったり、細かい部分によく生かされている。お話的にも、共に既に死んでしまったヒンメルと松田とが、指輪を送った存在として重なっていたりと、フリーレン側のエピソードを生かしており、丁寧な展開でよかったです。


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