2025年12月23日から放送開始となったTXQ FICTION第4弾『UFO山』第2回の感想と考察になります。放送のネタバレも含まれますので注意してください。本作は、Tverなどでの見逃し配信が行われています。
UFO山(2)
シロクマの謎
山に登った蜂谷さんが残したメモに書かれていたシロクマ・1987・周期というメモ。今回はその中のシロクマから話が広がっていくことになりました。
2024年に撮影されたご当地料理番組で登場した子供から、シロクマを見たという話が出てくる。ただの子供証言から話を繋げるにはちょっと強引なのでは?と思っていたら、何やら同時期に朝日山周辺でシロクマの目撃情報が多数報告されていたとのこと。
その中で、朝日山とシロクマ、UFOを結びつける投稿を発信している人物を辿ってみると、八幡書店の武田崇元なる人物に行き当たる。書店を経営しながら、UFOの調査を独自に行っているとのことで、その人の話では、形容しがたい未知の存在を見た際のショックを思わず置き換える『スクリーンメモリー』なる現象で、見てしまった何かをシロクマに置き換えているのではないかとのこと。
さらに朝日山では、実際には発生していない山火事の報告が多数ある事、更に狐火などの噂が地元には会ったことが語られ、UFOとは認識されていないものの、不自然な山の発光自体は確認されているようです。
更にその後の話では、20年前の2005年撮られたという朝日山周辺の牛舎の映像が登場。深夜、牛舎の奥あまり人が通らないはずの道を、白い何かが通り過ぎていたとのこと。
このわけのわからない白い何かをシロクマとして見てしまっていた、という可能性が出てきたようです。
連続不審死事件
ここまでだと、何か不思議なことが起きているんだな、程度の話なのですが、さらにそこから話が一段進むことになる。
映像の牧場の主である安井憲久の息子である、安井龍馬さん(享年22)が、その出来事の後に亡くなっていたとのこと。死因は自殺とのことで、その理由は不明。
さらに、2005年は不審死が周辺で続いていたとのこと。6件の不審死の共通点があり、蜂屋さんと同じような「光を見た、行かないと」といった発言をしていたとのこと。そして、その6人のうちの一人が安井龍馬さんなのではないかと噂になっているようです。
蜂谷さんの場合は、この発言が低体温症により発したうわ言であるとされていましたが、今回の大学生たちは山で死んだというわけではないことを考えると、どうやらそれとは関係がない様子。単なる寒さで見た幻覚というわけではなく、共通の原因があって発した言葉なのではないかと考えられそうです。
ちょっと気になったのは、記事には大きく6つの死と書かれているのに対して、新聞の文章の方では8名の若者が死に、共通点がといった内容が見えたこと。8件の死の内なぜ、6件がピックアップされたのは、見えている範囲から読み解けませんでしたが、大学生繋がりということなのかもしれません。
さらによく似た不審死は、1987年にも起きており、この件が蜂谷さんのメモに書かれていた1987と繋がる。こちらは、詳細は不明ですが、過去にも似た洋画事件が起きていたとのことです。
周期の謎
今回の話で、シロクマと1987の繋がりは見えてきましたが、そうなると最後の一言周期という言葉の意味が気になる所。
放送内でもまとめられていましたが、朝日山周辺での事件では以下のような感じ。
| 年 | 事件 | 前の事件 からの経過 |
|---|---|---|
| 1987年 | 大学生連続不審死事件 | |
| 1999年 | 蜂谷修一 遭難事件 | 12年 |
| 2005年 | 安井牧場 白い影 大学生連続不審死事件 | 6年 |
| 2024年 | 白い影目撃 | 19年 |
最初の大学生連続不審死事件から見てみると、蜂谷修一の遭難までは12年、安井牧場の白い影と2005年の事件までは18年、そして、2024年の白い影の目撃までは37年となっている。
2024年の白い影は、まだ事件になっていないようなので除外すると、6の倍数の年月に絡んで何かあるのではないか、と推測できる程度でそこまで周期と呼べるものは感じられません。
また、そもそも蜂谷さんが死んだ1999年時点のメモに周期と書かれていたことから考えると、その時点で蜂谷さんは、1987年の事件に絡んだ周期性を見出していたということになるはず。そもそも、元はただ山が好きだったはずの蜂谷さんが、なぜUFOに興味を持ったのか、何に周期を見出したのか、というあたりが話の鍵になってくるのかもしれません。蜂屋さんの死因も、UFOに導かれ雪山に一人乗り込んだ自殺、とすることもできそうですが、それだけだと、顔だけが傷を受けていたという理由など、まだまだ分からない点もあるのが気になります。
更にこの中の大きな事件は、街で起きた大学生の不審死事件であることを考えると、37歳の蜂谷さんが雪山で死んだという件は、かなり例外的な事件であるようにも思える。大学生の不審死事件だけを取り上げると、その間は18年となるので、蜂屋さんが周期を思い起こす要因があったとするなら、1969年あたりにも何かあったのかもしれません。
考察
1日目の放送からは、蜂屋さんと一緒に山を登った別の人がいて他殺なんかの線もあるのではないか、という線が思い浮かんでいたので、まずそちら方面で考えてみる。
2日目の連続不審死事件が明かされ、「光を見た、行かなきゃ」という言葉との共通点が出てきたことを考えると、オカルト方面で巻き込まれたという可能性が高まったように思える。
ただ、大学生の連続不審死事件と比較すると蜂谷さんのみイレギュラーな状況であることから考えると、過去の事件に習ってメモや映像を偽装したといった感じで考えることはできなくはない。ただ、そうなると蜂谷さんとは別でUFOが絡んでいるかもしれない不審死事件は別であることに変わりはなく、そうなると、ちょっとこの筋は無理があるように思える。
2話で明らかになったことから考えると、朝日山にはUFOが定期的に来ており、宇宙人が大学生を操って自殺に追い込んでいるというストーリーが自然に思え、蜂谷さんはその周期に気づきUFOに迫ろうとしたがその途中で宇宙人により死んでしまった、というのが自然な流れなのかなという気がします。
3話でどう話が転がるか?
次回のお話は、連続不審死事件の遺族に話を聞く流れになる様子。1987年の方なのか、はたまた、2005年の方なのか、はたまた両方なのかは不明ですが、なぜ大学生ばかりが不審死したのか?という方向に話が続くのかもしれません。
大学生が共通点として登山グループだったなんて話は出てくるなんてことはありそうですし、そこから蜂谷さんとのつながりが出てくるなんてこともありそうです。
そんな本作、今の流れはUFOと宇宙人が原因による事件、という流れで話が進んでいるように思えますが、果たしてそのままストレートにUFOでまとめるのかな、というのが気になる所。まだ2話目の放送が終わり、残り2話で話が大きく動くだろうことを考えると、もう一段何かを仕込んでいる気もして、明日の放送が楽しみです。
ムスタッシュ・ボスというお店について
余談ですが、冒頭登場したお店ムスタッシュ・ボスでの深夜の生姜焼きは、お腹が好きそうなぐらい美味しそうでちょっと気になる。実際に、お店を調べてみた所、実際に存在するお店の様です。冒頭登場した、BUDDYと書かれた犬小屋も店先にちゃんとあり、更にはストリートビューを見てみると、映像に登場しただろうワンちゃんがちゃんといてちょっと笑ってしまいました。
Tverにて配信
Tverでテレビでの放送終了後より配信開始しております。
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