2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 2話 1週目『翼と刀』
前回ラスト、村に近づくころり(コレラ)の気配、時になる所で終わった本作ですが、今回はいよいよコレラがりん達の身近なところまで広がっていくことになりました。
最初こそ隣町で起きた事と気楽に構えていましたが、りんと安二人が楽しみにしていたお祭り、その最中、何やら蒲焼屋の女将さんがコレラを隠しているような不穏な気配を漂わせ出す。表では明るい祭りのシーンなのに、細やかに差し込まれる不穏さが、祭りの明るさの裏返しのような静かな怖さを感じさせる展開でした。しかし、獅子舞に嚙みつかれる健康祈願を描く裏で、コレラが広がっていく、というのは何とも皮肉なものです。
その不安が形になるように、りんの村でも発症が始まったコレラですが、今回のラストでは虎太郎の家族にまで広がってしまう。虎太郎と、りん、東京へ婚約の話が出た際の虎太郎の動揺っぷりを見るに、互いに思っていることは間違いないはずなのですが、このような事件が起きてしまうとその関係がどうなっていくのか気になってしまいますね。
今回印象に残ったのは、コレラの看病のシーンに向かう下男の男。金のためと言われた際に振り返ったのは、果たしてそこにどんな想いがあったのか。りんもコレラではなく、そんな村人たちが怖いと語っているのを見るに、今後彼女がナースとしての道を選ぶのは、村でのコレラの件、そして、罹患者を隔離するしかない現実が大きな要因となっていそうです。看病に向かった男の行動も、りんに何か影響を与えたりするのでしょうか。
そして、その裏では妹であるりんの縁談の為、東京に向かった母と、もう一人の主人公である直美との出会いが描かれる。東京で苦しそうに暮らす直美ですが、果たしてこの母との出会いがどのような影響を与えるのか、ここから、りんとどのように出会うことになるのか、気になる所。
しかし、直美に関しては、その出自も気になる。時折口に出す英語を見るに何やら育ちの良さは感じさせる。そうなると、彼女の過去、姿を見せない両親にも病気に関わる何かがあるなんてこともありそう。
そんな今回ですが、1周目のサブタイトルである『翼と刀』が拾われることになる。知識と心、そして自らの体こそがこれからの時代を生きるための翼と刀となる、という父の言葉。時代の移り変わりを感じさせるとともに、りんと直美、二人のこれからの生き方を象徴する言葉となっていくのかもしれません。


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