2025年5月7日配信開始、週刊少年サンデー2025年23号で連載された龍と苺238話「五角系」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
五角系
ゴリラ
冒頭からゴリラの登場、AIロボットなことは分かっているのですが、それでも突然のゴリラの登場には思わず笑ってしまう。そんなゴリラの相手はN・B社の「Dear」と呼ばれるAI。こちらの会社はペンタゴンと世界最大手のAI企業の一社とのことで、現代のAIにる竜王戦でも優勝候補の一角。
なかなかのインパクトを持って登場したゴリラでしたが、今回のエピソードはペンタゴンによるAIの実力の高さを示すためのものといった感じで、途中まで優勢に押しているように見えはしたものの、全てはDearの手の内といった感じの展開となりました。ドラミングを辞め毛つやが悪くなったりと、不利な時にはきっちり調子が悪くなり、ルール通りちゃんとマケマシタの言葉を放つあたりに再度笑ってしまう。
このDearと名付けられたAI、対局後に相手にDear Gorilla とあいさつしており、このあたりがその名前のベースとなっている様子。その姿も、これまでとはまた違う方向の幾何学模様の形状をしていますが、対局が劣勢になった時にどんな反応を見せるのかというのもちょっと気になってしまいました。
山野辺AI
そして、お話は再び苺ちゃんの元へ戻ってくる。今回の相手は、何やら苺ちゃんが次の相手になることを望んでいたカイザー社。今回は、なぜ苺ちゃんとの対局を望んでいたのかという理由が明らかになりました。
登場したのは山野辺にそっくりなAI。見た目を山野辺にするというだけなら、今の龍と苺の世界でできるのは当たり前、となるとその中身AIがどんなものなのかという事。単に当時の山野辺が現代にAIで再現されたとしても、AIを相手取るには実力が足りていないのは明らか。となると、当時の山野辺を再現したAIに対AIの学習を積ませた相手なんて可能性もあるのかも。また、シンプルに苺ちゃんの動揺を誘うためにそんなデザインにしたなんて可能性もありそう。AIの開発期間を考慮に入れるなら単に偶然という可能性もありそうですが、果たしてこの山野辺AI、どのような戦いを見せるのか気になるところです。
また、山野辺というとその子孫にあたる山野辺ミクが、苺ちゃんと山野辺AIとの対局をどのように見るのかというのもちょっと気になりますね。
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