2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』35話『甘さゼロ!鉄壁のランゴ』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
35話 甘さゼロ!鉄壁のランゴ
スパイスを集めるランゴ
今回はこれまで社長業をしてはうまくいかず、ジャルダック家には社長を落とされ、となかなか不遇な扱いを受け続けてきたランゴの面目躍如宇といった感じのお話でした。
ジャルダック家からの指示により、1000万個の闇菓子の材料を集めるために動き出すランゴ。そのためには、人間に気付かれるリスクがあるとあらかじめリゼルたちに問いかけたうえで作戦に挑む。ここの問いかけているのも、そういった判断は上に立つものの責任であるが故、ある意味自分がこれまで社長であったが故、その責任から離れて好きにやらせてもらうという意思表示のようでした。
今回のランゴは、社長という座を離れ、会社を背負うという重責がなくなったが故か、何やら非常に生き生きと動いていた様子が印象的。ジャルダック家に取り入り裏切ったニエルブとも、何やら仲良さそうに悪だくみをしていたシーンを見ていると、社長になる前は今回のような雰囲気で働いていたのかなと思わせる展開でした。
そんなランゴ、大量のスパイス確保のために行ったのは、飛行機や客船、野球場など人が集まる空間にて、ラキアの毒を使って人を強制的に幸せにしスパイスにするというもの。以前、ラキアに出していた作戦と似ていたことから、今回の事件の裏にランゴがいることに気付くラキアというのも、以前のお話あってこそといった感じでした。
ラキアと言えば、今回は何やら日本語の書き取りをしていたりと、人間社会になじもうという気持ちがよく見えるお話でした。さらには、前回突然倒れ、生死を危ぶまれていたデンテ叔父さんも、ただ寝ただけと非常に紛らわしい展開ですが無事でよかったです。最近、流石に力不足感が強まってきた、ラキアや絆斗に関する強化もデンテ叔父さんが担当するなんてこともあるのかもしれません。
ランゴの実力
そんなランゴの作戦を感知したゴチゾウたちにより、空港へと向かったショウマ達。飛行機内にてその犯行現場を押さえるところまでは成功したものの、そこに待ち構えていたランゴとの戦いとなる。
これまでほとんど戦う姿を見せなかったランゴですが、その実力は圧倒的。何やら反射するバリアのようなものを展開し、生半可な攻撃はそれを突き破ることすら不可能。更には、オーバーガヴの攻撃ですらも、バリアを重ねて防ぎきるという、まさに今回のサブタイトルの鉄壁の名にふさわしい戦いっぷりを見せてきました。
そんなランゴですが、戦いの中でこれまでショウマに対して何を思っていたのかを語る。その発言は、これまでの家族から言われていたことを改めて形にしたものといった感じでしたが、それを聞かされるショウマからすれば厳しい物。最後、飛行機の音で隠すように「お前は生まれてくるべきではなかった」という発言がありましたが、これをわざと隠したのは、見ている子供に対する配慮という事なのかもしれません。
ただ、ランゴの言う事もわからなくはないというか、やはり、悪いのは突然材料としていた人間と子供を作っていたショウマの父親なのでは?と思ってしまう所もある。果たして彼は一体何があり人間と子どもを作ろうなどと思うに至ったのか、未だ語られていませんが、何か重要な意味が隠されているのでしょうか。
結局オーバーガヴでもどうにもならないランゴを相手に、ひとまず撤退することには成功したショウマですが、次回更なる力に目覚め立ち向かう事になるようです。
余談ですが、今回空港を使ったシーンがありましたが、考えてみると割と珍しいシーンだった気がする。放送された時期を考えると映画で使うついでだったりするのかなとかちらっと思ってしまいました。
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