軍子のお父さまとブルックの関係？ワンピース 1149話『一秒』感想・考察【2025年26号】

2025年5月26日に配信、週刊少年ジャンプ2025年26号で掲載されたOnePiece(ワンピース)最新第1149話『一秒』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。

第1149話一秒感想

第1149話一秒感想

週刊少年ジャンプ2025年26号
ワンピース 1149話『一秒』が掲載された週刊少年ジャンプ。

ギャバンが神の騎士団を斬れる理由

ラストスコッパー・ギャバンの攻撃が、これまで無敵だった神の騎士団たちに通ることが明らかになった前回。しかし、それでもなお本人曰く鈍ったとのことで、あくまでダメージを与えたただけ、本来なら戦闘不能にまで持ち込ませるつもりで放っていたのかもしれません。更なる戦闘の結果、ソマーズ聖の体を真っ二つに切り裂くことにも成功し倒したようにも見えましたが、ラストではいてて…と呟いているシーンがあり、それでもなお倒すまでは至っていないことがわかります。

とはいえ、ひとまずソマーズ聖を戦闘不能にしたギャバンは、子供を人質にする軍子の元へ行くものの、コロンがギャバンの子供であることを語ってしまったことで、その命を盾に取られてしまう。図書館と子供たちを同時に守れる最後のチャンスということで、コロンとその他全てを天秤にかけてなお攻撃を使用すとするギャバンでしたが、最後には、コロンの命を優先してしまう。覚悟を決め切れなかったといえばそうなのでしょうが、子供という存在を前に手が出せないというのは、ある意味その気持ちが理解できない神の騎士団との違いをきっちり描くものとなっていたようです。

今回チョッパーは、ギャバンが神の騎士団にダメージを与えた様子を見て、落下していった彼を助けに向かった様子。このあたり、チョッパーとの会話の中で、神の騎士団にダメージを与える方法が触れられることになるのかもしれません。

軍子とブルック

以前から何やら関係がありそうだった軍子とブルックですが、今回新たに軍子にソウルキングではなく、ブルックに対する記憶があったことが明かされる。

どうやら軍子はそれを忘れていたらしく、今回ギャバンとコロンの親子のやり取りと、父ちゃんという叫び声からそれを思い出していたようです。軍子がソウルキングの歌に心惹かれていたのも、忘れていたブルックの存在を無意識に求めていたからなんてこともありそうです。

そして、以前からブルックの方も軍子に誰か誰かに似ていると言った発言をしており、どうやら二人は知り合いだったという可能性が高そうです。今回軍子はブルックを思い出したようですが、ブルックの方はあくまで似ているという評価にとどまっているのは、おそらく二人の関係がブルックの生前である西の海にあるとある王国時代の知り合い、つまり50年以上前の人物であるが故に、ブルックの考える年齢と会わないからという事なのかも。

このあたりは、軍子が神の騎士団に入ったことが関係していそうで、神の騎士団に入りイム様か力を受けた影響で体の成長が止まり昔の姿のままでいる、だからこそブルックも今は年を取ったおばあちゃんになっていないとおかしくない軍子に気付けないなんてことはありそうです。

そんな軍子の記憶では、お父さまと叫ぶ女性の姿が描かれており、髪の雰囲気などはこれが過去の軍子のようにも見える。さらには、幼い軍子らしき少女と、海賊になるのが夢と語るアフロの男性のシルエットが描かれ、これが生前のブルックのようで、かなり深い関係であったことが予想されます。

気になるのはブルックと軍子の関係。お父様という軍子の叫び声から考えると、ブルックが軍子の父親なんて可能性も頭に浮かびますが、そうであるなら流石にブルック側からももう少し大きな反応があるように思える。また、軍子は神の騎士団と父に関係してかなり悲惨な過去をもっていることも伺えますが、ブルックがそのあたりに関わっていたとするなら、もう少し神の騎士団相手の際にも大きな反応を示しそう。また、記憶が戻った軍子も、ブルックを父ではなくブルックと呼んでいるあたり、親族ではなくあくまで過去に親しくしていた関係だったように思えます。

そのあたりから考えると、軍子はブルックがルンバ―海賊団に入る前の西の海の王国にいた際にかかってた少女といった関係というのがありそうです。ブルックは王国の騎士団として軍子に知り合い、音楽を通じて出会った二人でしたが、ブルックはルンバ―海賊団に加入して冒険へ出発。そののちに、天竜人に関わる事件が王国で発生し、軍子は父を失い、神の騎士団で戦う事になったと考えると一応筋は通りそうです。