Turkey!
2025年夏より放送開始。監督:工藤 進、脚本:蛭田直美、キャラクターデザイン・総作画監督:武川愛里によるボウリング×タイムスリップのオリジナルアニメ、Turkey! の1話『倒せ!スネークアイ』の感想文となります。
アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方はご注意してください。
倒せ!スネークアイ
麻衣と利奈
ボウリングを題材としたオリジナルアニメーション。主人公である麻衣は、三連続でストライクを出すターキーを出した後に、必ず両端のピンを残ってしまうスネークアイを出してしまうという癖を持った選手。そんな彼女はパートナーである利奈と共に大会に出場するも、またしてもターキーの後にスネークアイを出してしまう。
その癖がわざとではないとわかっていても、試合に勝ちたい利奈はそれを認めることはできない。メンバーとの気持ちのずれもあり、利奈は一人部活を辞めることを決めてしまう。
一度は利奈を諦めかけた麻衣ですが、それでも彼女を諦めたくないとすぐに動き出すところはよい感じ。まだ部活にいたいという気持ちが利奈にあったというのも、最後のスネークアイを見て終わりだと感じつつも、それでも戻ってきてしまうという行動によく表れていました。
スネークアイに込められた意味
ターキーの後にスネークアイを出してしまう麻衣ですが、今回語られたスネークアイを出した後に語った選ばなかった方は残っちゃうでしょという意味深な言葉が気になる。これは、麻衣が二つから一つを選ぶことを恐れており、それゆえにどちらも選べないという彼女の心情を表しているように思えました。
今回の話で言うならば、ボウリングに全力を出したい利奈と楽しくやれればいい他の部活の面々、互いに対立するその二つの考えのうちどちらを取るのか、というのが彼女が向き合うスネークアイという二者択一の状況。
しかし、そんな麻衣ですが、今回の最後には利奈と部活の面々、そのどちらも大切という考えに至る。そして、新たに動き出した彼女が、この気持ちの変化に合わせ、スネークアイを両方取り切って1話完…となるのかと思ったのですが、そこでまさかの展開が挟まることになってしまいました。
まさかの戦国時代に突入とのことで、果たして次回からどんな話となるのか読めなくなる。ただ、話の筋としてはスネークアイという二者択一の状況を迫られる中でも、その両方をとっていくという選択を麻衣がとることが話の肝になっていきそう。戦国時代でも、そのような状況を迫られるという事なのかもしれません。
そういえば、何やら雷が落ちたのは古本屋の堀跡に出てきた物体はボウリングの球のような形状をしており、それに反応して麻衣のボウリングの球が光ったあたり、おそらくこれらは同じものと考えるのが筋が通っていそう。つまるところ、麻衣たちの行動の果ての未来が今となっているという事なのかも。そういえば、冒頭麻衣は過去を振り返るように何やら手紙を読んで泣いていましたが、これも戦国時代での出来事が絡んでいるのかもしれません。
なぜターキーを取ると調子が崩れるのか?
今回の話を見ていると、麻衣がターキーを取った後にボウリングの調子が崩れることに何か理由があるように思えます。今回の話を見ている範囲だと関係していそうなのは、幼い頃のボウリングの思い出のシーンで、飛ばされたピンに対する言葉、そして、何やら球を投げる前に彼女が口ずさんでいる言葉が関係していたように思える。
ただ、そのどちらも視聴者には伏せられたままとなっており、このあたりはまだ謎となっています。ただ、先述した選ばれなかった方は残ってしまう、というスネークアイ後のガーターに対する言葉も意味が解らないといってもいいものなので、このあたりに絡んでいそうです。
ピンは倒された先で幸せになれるが故に、倒しきれないことを恐れて投球にずれが生じてしまう。つまるところ、彼女がピンを倒せないことに対する恐れが、ターキー後の調子の悪さに繋がっているなんてこともあるのかも。
1話感想
正直ボウリングアニメとして、1話のラストできっちりスネークアイを取って終わり、となっていた方が話は綺麗にまとまっていた気がするのですが、そこで突然の戦国時代へ突入。正直、今のところはまだ話題作りに妙な方向に話の舵を切っただけという印象もあり、今後どのようにボウリングと戦国時代を絡めていくのかが気になるお話となりました。
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