2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』5話『Case5 墜ちる』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case5 墜ちる
夢主が恐れた事
ナイトメアの夢主が花嫁であることが判明した前回。何やら結婚を嫌がっている?幼馴染に対する未練がある?などと予想をしており、今回の話ではその気持ちとどのように向き合うのかという点が描かれるものだと思っていました。
しかし、その予想に反して今回の夢主の深層心理にあったナイトメアが叶えようとした夢は、高いところに行くことへの恐怖、つまり高所恐怖症でした。正直、最初この真実が明かされた時は、思ったより何気ない事もナイトメアのきっかけになるんだなと思ってしまいましたが、当の本人からすれば真剣な悩みであることは間違いない。
また、この夢主の本当の願いはちょっと唐突感のあるもののようにも思えましたが、前回ナイトメアが行った世界の上下が逆さまになるというものは、まさに落ちることそのものを意味していたわけで、前回の時点で考える材料はあったということになりそうです。
幼馴染に関しては、本当に無関係で夢の中で花嫁を攫う役割に割り当てられてしまっていましたが、これも過去に樹から落ちた際に助けてくれたという関係が、無意識に高いところから助けてくれる存在として割り当ててしまったという事なのかもしれません。
しかし、最終的にナイトメアが行ったのは、彼女が高いところか墜ちるのを助けるわけではなく、高いところから落ちるという悪夢を正夢にしてしまうというものなのは、なかなか質が悪いところ。深層心理に抱えている悪夢を叶えるだけで、夢主を救うわけではないというのが改めてはっきりと示されたように思えました。
今回の話を見ていると、一見シンプルに見える夢主の願いも、その本質は全く別物という可能性がこれから先もありそう。その答えが明かされるのも事件の最後になりそうで、視聴者側も夢の中の描写から考えていく推理的なパートを楽しめる作品になりそうです。
怪事課
そんな事件の裏で今回は莫の元に、怪事課の面々が押し寄せてくるという展開が挟まれる。寝ている間に窓から侵入、家探しを行ってクローゼットの奥の秘密基地にまで勝手に入り込むと、かなり力技な莫の秘密への迫り方にちょっと笑ってしまう。
とはいえ、やはり現実での警察の捜査力自体は必要なものとなっており、莫一人ではたどり着けなかった情報も集めてくれる。ゼロもあえて情報を見せていたりと、必要な存在として受け入れているようでした。とはいえ、富士見刑事の推理自体はかなり的外れなものとなっており、今後も間違った答えを見せさせるために動くキャラクターとなるのか、はたまた、たまには正解に行きついてしまう事なんかもあるのでしょうか。
しかし、自然に秘密基地を乗っ取っていたりと、その行動力が凄いを通り越して一寸やりすぎな感まである富士見刑事もさることながら、一応止めはするものの、結局流されて一緒に動いているなすかさんの方もなかなか良い性格をしているように思える。何やら今回バイク姿のゼロにまたがるシーンもありましたが、いつその正体に気付くことになるのか気になるところです。
ノクスとねむの謎
今のところ正体不明なノクスですが、彼の持つ赤い本にゼッツの変身フォームと対応していそうなマークが描かれ既に姿を見せたフォームの部分のみ光っていたのは気になる所。肉体、文明(テクノロム)、精神、次元という対応もゼッツのフォームに合わせたものという事で、ゼッツの力自体も彼と何か関係がありそうです。
そもそも莫自身にもまだまだ謎が多く、彼が不幸を呼び寄せている理由は不明。このあたりにもノクスが絡んでいるなんてことはありそうですし、司令官であるゼロも何か知っていそうで、このあたりのキャラクターが今後どう絡んでいくのかが気になる所。
また、今回はノクスがねむの名前を呼ぶ描写があったりと、これまでは夢の中で莫と交流をしていただけのねむにもらそろそろスポットライトが当たる話が来る様子。ノクスの現実のものはすべて消えさる中、自分達は不滅という言葉がねむに向けられたものであるという事を考えると、やはりねむもナイトメアに関係した何かと言う可能性は高そう。夢の中での記憶を保持しているあたり、やはり莫と同様他人の夢の中に入ることができる力を持っているということはありそうです。
このあたりに関しては、次回からのエピソードで色々と明かされることになるのかもしれません。
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