2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー34話『散ずる戦禍、灰色の輝き』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第34話『散ずる戦禍、灰色の輝き』感想
陸王主催のパーティー
厄災ベルルムと具島礼に絡むお話の最終話といった感じの今回のお話。予告でも伝えられていた、陸王は、ゴジュウジャーのメンバーを誘いパーティーを開催。前回のリョウテガソードを知ったことで、自分もいつかあのようにといつも以上に気合を入れている暴神。しかし、いざ自分宛ての手紙が来たと伝えられるとすっと冷静になる切り替えの早さは、なんだかんだその根っこにある真面目さを感じさせるようでちょっと笑ってしまう。
いざ、始まった陸王主催のパーティー、ではフリットを天ぷらと称する吠との言い争い、どう食べるかでまさかの禽次郎まで参戦、それを楽しそうに煽る熊手となかなか賑やかに進行。一見すればもめごとばかりで仲が悪そうに見えはしますが、なんだかんだ皆眠りこけるまで揃って騒いでいたところを見るに、むしろ気のおけない間柄だからこそといった感じで良い雰囲気でした。
とはいえ、そんなパーティーを主催した陸王の考えは、具島玲との決着を一人でつける前に、最後に皆に感謝の気持ちを伝えておきたいというもの。
陸王に関しては、最初に登場した時はなかなか癖が強くまさに我こそ一番といった感じのキャラクターに思えていましたが、話が進めば進むほど、その根っこにある真面目さがにじみ出てくるようで面白いです。
玲との戦い
ベルルムの指示の元厄災の復活のために、指輪に人の魂を集めている具島玲。そこに一人やってきた陸王との戦いが始まることになるのかと思いきや、そんな陸王の考えはきっちり理解していたゴジュウジャーの面々も集まり、玲VSゴジュウジャーでの戦いがスタート。
陸王だけの考えであるならば、玲さんの気持ちはもはや動かすことができない、であるならば自分が殺してあげるというのが最後の恩返しと一人考えトドメを指そうとしたところを庇ったのは、まさかの角乃。
玲を一発殴ってやると決めていたという話もしましたが、一番大きかったのは、そんなことをすれば陸王が後悔することになるという気持ちの方。妹を攫われた被害者でもある彼女は彼女で玲に恨みがある中で、それでも陸王を思って動いたというのはなかなか良い感じ。
陸王一人だけでは、決してたどり着けなかっただろう、玲を救うという答えに、周りの手助けがあるからたどり着けるという流れは、ある意味で前回の吠とテガソードの話を思い出させるもの。ナンバーワンを目指すという大きな目標がある本作でも、その過程で誰かと手を取り合うことの大切さも同時に描いていることを感じさせるお話でした。
アッサムとシャイニングナイフと緒乙
角乃の戦う理由であった妹である一河緒乙を攫っていた具島玲との決着、更に復活した厄災の一体の撃破ということで、ある意味かなり大きな話の進展があった今回。
そのラストでは、ここしばらくベルルムの被害にあっていたアッサム王子やMr.シャイニングナイフ&Mrs.スイートケークのエピローグが慌ただしく流される。
アッサム王子に関しては、やはり本当に宇宙人だったようで、あっさりと本国からの迎えで帰還。今回キュウレンジャーに変身させられていたのも、宇宙人由来だったようです。そして、かなり重い話に思えていたスイートケークの方も、単に気絶していただけだった様子。本当についでのようにあっさりと目を覚ましてびっくりしましたが、ともかく皆無事での終了となりました。
角乃も具島の拠点にて緒乙を発見することに成功。ついに、妹を取り返すことに成功しある意味で願いは果たされたようにも思えますが、そもそも緒乙が姉の事を忘れていたり、指輪がなければ目が覚めないという状況になっていたりと、まだまだ問題はあり。
そもそも、緒乙が目覚めていない理由の方もよく考えてみるとまだはっきりとしてはおらず、緒乙周りにも何か厄災の影響があるのかなという気もします。
来週は、禽次郎に関わるお話とのことで、禽次郎と同じく若返った友人がダイレンジャーになりナンバーワンバトルとなる様子。一見すると箸休め的な回にも思えますが、果たして何が起きるのか気になるところです。
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