2025年10月20日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年47号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』7話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
呪術廻戦≡モジュロ 7話『奪われた者たち』
真人
前回の戦いの中、気絶した真剣が目覚める際に見たのは真人で間違いはなさそう。状況を考えると、真剣が死にかけていたが故に真人に気付かれ、求めていた虎杖ではなかったが故といった感じに見える反応のように見える。ただ、それでもなぜ真人が、真剣が目覚める切っ掛けになったのかという点は少し謎。真剣自身に虎杖と何か関係があるの、単に死にゆく人は皆真人のいる場所を通るのか、はたまた、呪術師であるが故という事なのか。
ただ、真人がそこで待ち続けているという事は、虎杖はまだ存命という事を意味しているようにも思える。そうなると、前回虎杖らしき人物を描写し、今回真人が待ち続けていることをわざわざ描いたことに意味がありそうで、ここから先のモジュロのお話にも絡んでくるのかもと思わせるお話でした。
クロスと憂花
そして、今回本筋として語られたのは、憂花とクロスとの関係の進展。これまでも厳しい態度を見せ続けていたクロスですが、今回真剣を含む地球に住む人間に対する敵対心をはっきりと見せる。
しかし、彼の中にある感情はそんな敵対心だけではなく、隣人という言葉を使った真剣達に対する興味も同時に会った様子。それゆえに、マルの恰好や態度を真似て二人との接触を開始。
そんな中遭遇した、迷子の子供に対する態度を見ていると、クロスの厳しい態度も自分たちが奪われたものであるが故に、他社から奪おうとする強い気持ちが表に出すぎているだけのもののようにも見える。
奪った側には、奪われた側の気持ちはわからないと跳ねのけるクロスに対し、憂花は自らの病のセカンドオピニオンを共に行くようクロスに頼む。
その結果明らかになったのは、脳の悪性腫瘍により憂花の寿命が半年であること。かなり急な展開ではありましたが、死がすぐそばにある憂花の言葉であるが故に、かたくなクロスの心を揺らすことに繋がったように思えるお話でした。
クロスという強硬派の気持ちを揺らがせることができたというのは、大きな進展ですがこれで素直に解決とはいかなそうなのが難しいところ。真人の登場も、憂花の寿命の話とも絡めて来るのかなという気もしますが、ここから何が起きるのか気になるところです。
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