2025年11月2日に配信、週刊少年ジャンプ2025年49号で掲載されたONE PIECE(ワンピース)最新第1164話『デービーの血』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第1164話 デービーの血 感想
悪魔化するロックスとイム様の約束
後に世界のトップに並ぶ登場人物たちの攻撃を一斉に受けてなおピンピンしているイム様が、ロックスを悪魔化させ、残るデービー一族の始末へ向かわせようとするところから始まった今回のお話。
とはいえ、ロックスも悪魔化に抗おうとしているようで、最後にイム様に直接話しかける。デービー・D・ジョーンズが世界の王だった、という言葉を聞いたイム様は、これまでにないぐらいに動揺しているのはなかなか印象的。約束を果たしに来ることを恐れているというのも、なかなか気になる言葉。復讐などの後ろ向きな言葉ではなく、イム様が恐れているのは、デービーD・ジョーンズが約束を果たしに来ること。もしかすると、かつてデービー一族と、イム様は味方の関係にあり、イム様がそれを裏切った故に、彼らを恐れているなんてこともある、なんてことも考えられそうですが実際のところは改めて空白の100年に何があったかの回想が来るまではわからなそうです。
また、今回イム様はここからゴッドバレー事件後に計画しているハラルドと巨人族の支配に関する話もちらっと語る。その中にあった、迷いのある一族、操りやすい王、というイム様が巨人族を指した言葉もなかなか意味深でした。この人の迷いという部分が、黒点支配などいのイム様の支配する力に繋がっているなんてこともありそうですが、だとすると、今回のロックスもまた心の中に迷いがある故に支配を受けたことになる。一見すると迷いなく家族を守り通そうとしている彼が、一体何を迷っているのかというのは少し気になるところ。
また、そもそもイム様が誰でも無制限に操れるというのであれば、ここまで巨人族を従えるのに苦労はしていないはず、操れる人数支配できる時間などにも限りがある故に、その国の王を支配に置きたいと思っているのかもしれません。
その後のロックスは、デービー・D・ジョーンズとジョイボーイを並べて語っており、こうやって二人の名前を並べられてみると、デービー・D・ジョーンズとジョイボーイ、それらは別々のものとしてイム様から脅威に思われていることが改めてわかる。改めて、過去にこの二人とイム様の間で何があったのかが気になるところです。
しかし、今回のイム様の描写を見ていると、D自体を恐れているわけではなく、その中でもデービー一族のみを警戒しているように見える。海軍にガープやドラゴンがいられるのも、他のDの血族、自分たちに味方するものであれば問題ないと考えているということなのでしょうか。
崩壊するゴッドバレー
今回のドラゴン、こんな事件にただの海兵として放り込まれ、悲惨な現場から二人の赤ん坊を助けるという自分が辛うじてできる正義に向き合おうとしたのに、それすらも果たせずと本当にかわいそうでした。とはいえ、シャンクスも宝箱の中でぐっすり眠っているらしき描写があり、結果的にガープの元に行くことに繋がったようです。
そんな中、予想以上に活躍をしていたのがくま。これまでも多数の人を助けていましたが、最後の最後に助けたのが、まさかのティーチ。ティーチがあの状況から逃げだせるとしたなら、くまの力しかないとは思っていましたが、ギリギリのところで助けることに成功。ルルシア王国で合流という以前の話から察するに共にルルシア王国に行ったのか、はたまた、異なる場所に飛んでしまったのか。
どちらにしても、ティーチはこのあと行く当てもなく白ひげの船に乗ることになったことを考えると、まだまだ彼の過酷な人生は始まったばかりということなのかもしれません。そういえば、ティーチがヤミヤミの実を求めていた理由や、眠らない理由などに繋がる話も何か語られるのかと思っていましたが、そのあたりはノータッチ。果たしてこの後の彼に何があったのか、この後語られるのか、はたまた、黒ひげとの戦いが始まってからということになるのか、気になるおt頃です。
そして、今回のラストは体を操られたロックスとロジャー&ガープとの戦いが開始。ロックス自身ではもうどうしようもなく殺してくれと頼むロックスとの戦いということで、ロジャー達も殺さざる負えなかったという結末が見えてくる。いよいよ、ゴッドバレー事件も終わりが近づいてきたようです。


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