2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』9話『Case9 侵す』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case9 侵す
莫の死亡
主人公である莫が死亡した状態で、一週間にお休みを挟むというとんでもない流れから久々の放送となった仮面ライダーゼッツ。莫死亡に関しては、今回の重要なポイントになるのかと思っていましたが、ねむちゃんがリカバリーのカプセムを使う事で蘇生することで事なきを得る。自分には使えないリカバリーの力ということもあり、ねむちゃんが活躍することになりました。正直、ちょっと拍子抜けな展開ではありましたが、間に一週休みを挟む故に、インパクトのある引きを置いておきたかったということなのかもしれません。
ただ、今回の協力で改めて莫からねむちゃんに向ける信頼度が増した様子。彼女を助けるというのが、莫の自らに課したミッションでしたが、これからも単に助けられるだけでなくねむちゃん側からも積極的に手伝っていくことが伺える展開でした。
そんな中、今回も美浪の兄に対する過保護っぷりが発揮されていましたが、今回は本当に一度死んでいるのであそこまで必死になるのも仕方ない物。とはいえ、あの不運に対する恐れっぷり自体は、やはり何か理由がありそうに思えます。
それに対して莫も、外に出ないわけもいかず病院の窓から出動となる。現実での行動ということもあり、夢の中のようにかっこよく決めることこそできませんが、頑張っている姿はなかなか好印象。まだまだ先の長い本作、少しずつ夢の中の理想の莫ではなく、現実の莫自身が頑張っていく面が強調されていくのかなという気もして楽しみです。
山王シェフの悪夢
そして、話の中心となる山王シェフとレストランに絡むお話では、今回の夢主は山王シェフ本人だと改めてはっきりし、その理由も語られました。
彼はそもそも病気にかかっており、ナイトメアと関係なく手術を受ける状態。更に、その手術の日が会談で料理を提供する日と重なっており、そもそも彼が料理をすること自体が不可能だったとのこと。それによりレストランが潰れてしまう事を恐れ、それを悪夢としてナイトメアが叶えたというのが今回の事件の顛末だったようです。
今回の話、ナイトメアが最終的に目的としたのは会談に毒を仕込むというものでした。しかし、それはそもそもの山王シェフのレストランを守りたいという願いを歪めたにしてもかなり飛躍したものを叶えているように思え理解が難しい話の流れでした。今回のナイトメアの行動を考えると、彼らは願いを歪めて叶えるというよりは、本人が恐れている悪夢を現実に具現化していくというのが正しいのかもしれません。
小鷹とノクス
今回のラストで明かされたのは、富士見刑事の部下でブラックケースの被害者だとされていた人物の名前と顔が明らかになりました。
その名前は『小鷹』とのことで、その顔はまさにノクスそのもの。それ以上の情報は明らかになりませんでしたが、ノクス本人というよりは、ブラックケースに巻き込まれた小鷹が、ナイトメアに乗り移られつつある姿なんてこともあるのかもしれません。
今回のノクスはねむを自分と同じ存在とみなしていたり、リカバリーのカプセムを求めていた理由が自らを現実に呼び戻すことであったりと、どうにも小鷹としての体は現実ではねむと同じく意識不明になっていることが伺える。
リカバリーが武器を直す様子を見て興奮していたあたり、何やら壊れている様子の武器を直すのに使うのかとも思いましたが、変身ベルトが破損してそれを直すカプセムを求めているなんてこともあるのかも。何かものを直す力を欲しがっているのか、ノクス本人の治癒が目的なのか、そもそも、ノクスは小鷹本人なのか、いろいろとまだ謎は残っていそうです。
そんなノクス、今回意気揚々とリカバリーカプセムを奪っていきましたが、気になるのはあの力は自分に対しては使えないということを知っているのか?という点。次回予告でノクスが復活している様子が見えないあたり、このまま素直にリカバリーで復活とはいかなそうそうですが、ここからノクス周りの話がどうなっていくのか気になるところです。


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