2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー38話『ジャッジメント・リングハンター』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第38話『ジャッジメント・リングハンター』感想
吠とクオンと紅葉
吠のバイト先で、クオンとの遭遇から始まった今回のお話、話の中心になったのはクオンとその過去。ノーワンワールドで吠と別れてから、何があったのか、その過去が語られる話となりました。
その話を進めるうえで新たに登場したのは、巌紅葉なる新たなキャラクター。ノーワンワールドを逃げ回っていた吠達を守り続けていたようで、吠からも信頼の厚さが伺えました。
元々は刑事だったとのことで、それに関係してかは不明ですが、デカレンジャーの指輪の戦士。生身でガリュードの射撃をさばきながら変身、更にはクオンとの一騎打ちにも平然と勝利、クオンと吠、二人が借りで倒した相手を一人で倒していたりと突然出てきたとは思えない強さを見せつけちょっと笑ってしまう。
紅葉の願いは、クオンを改心させること。回想では、ノーワンワールドで攫われたクオンを一人追いかけ、テガジューンのいる場所までたどり着くという異常な強さをさりげなく見せる紅葉。そこで彼が見たのは、クオンがガリュードの力をもらい受けた場面。クオンがテガジューンに無理やり従わされていると考え、そんなクオンを助けたいという想いも込められた願いだったようです。
そんな紅葉、今回は吠達がクオンと共に牢獄から協力し脱出する様子を見て、自身の願いが叶いつつあると感じる。しかし、それはあくまでクオンもまた脱出する必要があったからというだけ。外に出たクオンは最後の最後で二人を裏切り、デカレッドの指輪を奪ってしまう。そして、クオンの口からガリュードの力を授かったのは、自らが望んだことという事実が明かされる。
吠は一度は自分たちを信じさせたうえで再び裏切ったクオンを許せないおうでしたが、それでもなお紅葉は吠に兄を助けてやってほしいと願いを告げる。
序盤のクオンと吠の会話、弟とずっと一緒にいたかったという言葉は、本人は嘘だよと誤魔化していたけれど、どうにもそれは本心のように思える。また、ラストで紅葉から奪った指輪を眺めるクオンの手は、少し震えているようにも見え、奪い取りこそしたものの何やら思う所もありそう。そして、クオンが紅葉に対して語っている、いつも正しいあなたが嫌いだったという言葉も、今回の紅葉の行動をクオンもまた本心ではそれを望んでいるのではないかと思わせるものでした。
とはいえ、そんな今のクオンの頑なな心を変えられるのは、彼が唯一執着している吠だけというのが示された今回のお話。終盤に向けて兄弟の関係が気になるお話となってきました。
リボンちゃん
今回の話では、愛され妹キャラのような雰囲気を出しているリボンの本心も語られる。正直、予想はできていましたがあくまで皆の前ではいい子ぶっているだけで、その本心ではブライダンそのものを乗っ取ろうという考えがあるようです。
他のメンバーがテガジューンを敬愛しているのに対して、裏切りを画策するリボン。前回、テガジューンが言っていた人型を生み出すつもりが、今の姿になってしまったという点を合わせて考えても、本人が自覚してうr通りおかしくなりつつあるのは間違いなさそう。それが、厄災の影響を受けているのか、はたまた今回語られたクオンが一体化しつつあることの影響なのか、このあたりは今後の謎として残っていそうです。
また、今回吠とクオンの兄弟の話の裏で、リボンとブーケという姉妹のお話をやっていることにも何か意味があるのかなという気がする。リボンはブーケのプレゼントを捨ててしまい、本心では姉の事を何とも思っていないことがわかりましたが、ブーケからの愛情は本物。このあたりの姉妹の関係が、このあとのリボンの話の鍵になるのかちょっと気になるところです。
しかし、今回のリボン、ついでだからクオンを牢獄に閉じ込めておいて最後の最後お兄ちゃんと慕っている感じで接していけるのはなかなかいい性格をしていて笑ってしまいました。
次回、総集編
角乃役の方の件で、まだまだ製作は大変そうな状況らしく次回は総集編となるようです。ただ、公式Xでの次回予告にはリボンが戦っているシーンもあるようなので、どうやら新規映像もちゃんと用意されているようです。
40話からは角乃の俳優さんが交代となることはすでに告知済み。次回39話の総集編でもこのあたりが仕込まれていたりするのかというのもちょっと気になりますね。



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