2024年9月8日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第7作目の作品『仮面ライダーゼッツ』11話『Case11 腐る』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
Case11 腐る
贋作と国家機密
ここしばらく開幕になったスーパーヒーロータイムの表示が復活して始まった今回のお話。前回奪われた国家機密の秘密と、その奪還を描くお話。国家機密が暴かれそうになっている中、ゼロがこれまでにないほど焦っている様子がなかなか印象的でした。
問題となった国家機密に関しては、夢主である渥美さんからすれば、今回新たに見つかった絵は全て自らが作った贋作であったが故、その秘密を夢の中で国家機密と誇張していただけだった様子。贋作の絵が世間に出回り手元に戻そうとしていた件は、特に触れられませんでしたが、あくまで個人に売っただけの贋作が、世間に本物として出回ってしまったが故に、それを回収しようという気持ちだったのかもしれません。
小鷹の狙いは?
国家機密の件、単に贋作の事を指していたというだけならゼロがここまで警戒する必要も当然ないわけで、そこに絡んでいたのが小鷹。そもそも、今回の贋作は小鷹の依頼により作られたものということが明らかになる。
それを利用しようとしていたのが、今回のノクス。何やら贋作に向ける夢の力を利用して、現実の置き土産を夢の中に持ち込んでもらったとのこと。夢の中、贋作の絵から出てきたのは謎の扉。そして、その奥には、ゼロが語るには国家機密が置かれた部屋がありその奪還自体は成功して終了となりました。
しかし、ノクスの狙いはその部屋に置かれていたアタッシュケースだったようでそちらはノクスに奪われてしまう。事情を知っているだろうゼロは、アタッシュケースがないことに気付いてはいそうでしたが、その指摘は行わず。国家機密を知れば、莫もリスクがあるという話しており、国家機密を莫にも隠そうとしていたことから考えると、本当の国家機密はこのアタッシュケースの方だったのではないか?という気もします。
そして、ノクスが持ち出したアタッシュケースは、1話で莫がベルトを受け取った時のものと同じもののように見える。中に入っていたのは、壊れたゼッツドライバーとカプセムのようなもので、その壊れ方はノクスの武器の故障しているだろ場所とよく似ている。莫から奪っていたリカバリーカプセムは、このベルトの修復に使う事が目的だったようで、今回ベルトの修復に成功。次回は、銀色のゼッツが登場とのことで、ノクスが新たなライダーとなるようです。
そんな中、今回のラストシーンのノクスが報復という言葉を使っていたのは気になる。今の状況から考えると、ゼロに向けた報復という可能性が一番高く思えます。ノクスが変身する力を奪われ夢の世界から出れなくなっていたとするなら、過去に何があり、誰に対して報復しようとしているのか、というのは今後の話の鍵になっていきそうです。
そういえば、今回過去の小鷹の行動が明かされてみると、なぜ彼が現実にいる間に今回の贋作を用意していたのか?という点が少し気になってくる。今回贋作を利用してベルトを夢の中で手にして、再び現実に戻ろうとしていたようです。しかし、そうなると現実に戻る準備を現実にいる間にしていたというのはちょっと行動が矛盾しているように思える。まるで、この後夢の中に閉じ込められることを知っていた、もしくは、その可能性を予見していたが故の保険を用意していたという風に見えますが、果たしてこの贋作づくりにはどんな意味があったのか。この贋作を用意していた理由は、今後小鷹に何があったのかが明かされる中で語られるということもあるのかもしれません。
ワンダーカプセム
今回ゼッツが戦う事になったのは、『モウルドナイトメア』でカビのナイトメアといった感じ。既に夢の中で3枚の絵の腐食は終えており、今回更には夢主までもカビらせて殺そうとする。
あとは時間を稼げば夢主が死んで終わりという状況で小さくなって逃げるというなかなかずるい手を使ってくるナイトメアに対し、今回のゼッツワンダーカプセムの力で小さくなって戦闘。小さくなってのバトルは、ところどころ荒のある演出もありましたが、坂を滑り降りたりする部分のスケール感は思ったよりしっかり出ていて面白かったです。
いよいよ、基本の4フォーム全てが登場となったゼッツですが、既に新たなイナズマプラズマなる新たなフォームの存在もCMで示されています。この5つ目のフォーム、これまでのお話で語られた4つのフォームとは根本的に何かが異なるようにも思えますが、果たしてどのように登場することになるのか気になるところです。
いよいよ、小鷹の秘密が明かされ始め序盤の大きな話の流れが見えてきたようにも思える仮面ライダーゼッツ、果たして次回ノクスが何を語るのか気になるところです。


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