2023年7月11日より、監督『山本裕介』、ストーリー原案『鴨志田一』、シリーズ構成『あおしまたかし』による製作の『Synduality Noir(シンデュアリティ・ノワール)』。第一話『My name is …』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
第一話『My name is …』感想
ザ・ロボットアニメという感じの第一話
こてこてのロボットアニメといった感じの第一話でした。
最初ロボットを動かせなかった主人公が、不思議なヒロインとの出会いを経て初めてロボットを動かす。さらに、特殊な力の片鱗もちらりと魅せるといった感じ。昨今ちょっと見かけなくなってきた、ボーイミーツガール、ロボットアニメと言ったらこれといった要素が出そろった感じの一話でした。
キャラクターについても、全員可愛く、ライバル的なキャラクターも嫌味な感じはせずさらっとしているのもなかなか見やすそう。とはいえ、これからさらに敵となるキャラクターは出てくるだろうし、どういった感じで敵対してくるのかは気になるところ。やはりノワールをめぐる戦いといった感じになるのか?
個人的には期待していたものを出されてすごく満足した一話でした。
カナタとアバンチュール
エリーに言われ、アバンチュールの面接を受けたといっていたカナタ、不合格となった彼でしたが、その回想の際に映ったシルエットは、アバンチュールのリーダーである『マイケル』とは別人の様でした。特に意味はないのかもしれませんが、カナタを不合格としたのは誰だったのでしょうか。今後登場することもあるのかな。
メイガスとのお見合いなるものもあるようで、パイロットの適正は、メイガスとの適正とほぼ=とみてもいいのかもしれません。
エンダーズ襲撃
今回のお話では、終盤エンダーズの大群が街に押し寄せてきましたが、おそらく最初の戦いで、エネルギータンクらしきものを破損し、道中に何やらばらまいてきてしまったのが原因か。
AO結晶というものがこの作品での機械のエネルギー源となっており、カナタ達ドリフターはそれを集めているのを見るに、タンクに入っていたAO結晶をエネルギー化したものをたどってやってきたといった感じかな。
襲撃してきたエンダーズには、トキオの撃ったミサイルが残っており関与はバレバレ。トキオはさっさと処理して証拠を隠滅しましたが、最後の呼び出し的にバレている様子。このあたりが次回どうつながるのか気になるところ。もしかしたら、町を追い出されるなんてこともあるのか。
ミサイルにわざわざそれぞれの名前が入ったマークまで描いてあるのは、遊び心なのか、獲物へのマーキング的な意味合いがあるのか、ちょっと気になるところです。
エリー
個人的には、ずっとカナタに恋してそうなエリーちゃんが、急に現れたノワールというライバルの登場でどう動くのかというところも気になります。しかし、人間とメイガスでそういう関係になることはあるのでしょうか。パートナーのメイガスであるアンジェにもからかわれていましたが、果たしてエリーちゃんは報われるのか気になるところです。
考察
世界観
現在の地球文明が滅び、そこから再興した世界といった感じか?
過去の遺産として洗濯機が登場したり、現代世界と地続きでほろんだ世界ではありそう。パックマンやゼビウスといったおそらくバンナムつながりで背景に登場したものは、過去の遺産なのか、新しい世界での娯楽なのかはちょっと気になるところです。
とはいえ、3Dプリンターによる寿司の成型や、ナノマシンによるアルコール分解、クレイドルコフィンやメイガスといった要素が存在するのを見るに技術的には現代よりも進んでいる様子。
トキオはちらっと「大人の階段上る、君はまだシンデレラさ」と『H2O 想い出がいっぱい』の歌詞の一節を歌っていましたが、シンデレラについては分からない様子。人が口ずさむような歌は残ったが、シンデレラといった本や物語は消えてしまった世界ということを表しているのかもしれません。
ノワール
冒頭カナタが遺跡で見つけていたメイガス。この世界では、人の生活を補助する人造人間?がメイガスと称されているようです。カナタが、人力で運ぶのには苦労していたようなので、体は機械なのかそれなりに重い様子。(公式サイト見てみると平均120kgとのこと、相当重いですね。)
記憶を失い、服を着ることもできず、ものも運べず、よくこけるポンコツ。自分の名前すらわからず、問いかける様は、今Youtubeで放送中のアニメ『ゾイド』のヒロイン『フィーネ』をちょっと思い出させる。
最初は黒のインナースーツのような恰好をしていましたが、アンジェの元で城をベースとした衣装に代わる。それでも最初に貰っただぶだぶの上着は気に入っているようでかわいい。
ノワールという名前については、コックピット内に表示されていたところから取りカナタが名付けており、メイガスの型番的なものなのかもしれない。
目覚めて最初に言った「あなたを楽園に連れていきます」とは、どういう意味だったのか。出自不明な彼女の、前の持ち主との関係などもあるのかもしれません。
楽園というと『イストワール』という文明崩壊以前に存在した幻の都市が別名『楽園』と呼ばれているようですが何か関係があるのかも。
クレイドルコフィン
この世界でのロボットは、『クレイドルコフィン』と称するようです。
今回のかなたの描写的に、人間がコックピットから単独でも動かすこと自体はできる様子。しかし、背中についているコフィンにメイガスを乗せることで制御を任せなければ戦闘などは厳しい感じか。
メイガスは、背中のコフィンにユニットの様に搭乗しますが、コックピットにもAR的に浮かんで出てくるのは相棒感あっていいですね。
カナタの乗るクレイドルコフィン『デイジーオーガ』は特に特別な機体というわけではなさそう。未来予測のようなものが出た際にカナタが困惑していたのを見るに、この予測のようなものはノワールの能力という事か?
雨とエンダーズ(敵)との関係?
雨が降ってきたから敵も来たといった感じの発言をしていたので怪物エンダーズと、雨には何やら関係がある様子。
公式サイト見てみると、雨に含まれている成分、ブルーシストが、人に触れるとモザイク秒なる病気を発症するらしい。この病とエンダーズにも何か関係があるのか。主人公たちが拠点とすると都市も天井を青いガラスのようなもので覆っているのは、雨が街の中に降らないようにという事かも。
ゲームとの関係
バンダイナムコエンターテインメントより発売予定の、『Synduality』というゲームが、この作品の前日譚に当たる作品となるようです。
そちらで登場するメイガスは、ノワールとよく似た姿をしており、何らかの関係がありそう。今回も同じ型らしき、同じ姿をしたメイガスも複数登場しており、同じ型のメイガスなだけという可能性もありそうです。
そのほか設定について
公式サイトキーワードのページで設定については触れられているので、気になった方は見てみるといいかもしれません。
感想まとめ
評価:
ロボットアニメといったこれといった感じの要素がたっぷり盛り込まれた1話でした。女の子は可愛く、ロボットも、装甲にグラフティを描きそれぞれのオリジナリティを出している感じは、ちょっとラフな世界観を表していて結構好みです。
Disyney+でネット配信
配信についてはDisney+(ディズニープラス)オンリーとのことで、見直したり、人に勧めるのはちょっと大変そうなのはネックかも。
2023年7月14日に1~4話までの期間限定無料配信が決定。序盤見逃してしまった方も追いつきやすくなりました。
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