2023年夏に放送開始した『好きな子がめがねを忘れた』アニメ 13話『好きな子と調理実習したかった』の感想文です。原作未読での感想ですが、ネタバレなどもあるので未試聴の方は注意してください。
13話『好きな子と約束した』
忘れられるかもしれない悩み
最終回である今回もいつものように、三重さんのことをつい目で追ってしまう小村君から始まりました。遠山さんにより髪を結んでもらう三重さん。プールの時間もそのまま、プールが終わってちょっと乱れてもそのままと、ちょっと小村君も注目してしまう。しかし、あくまで小村君の視線に気づいているからこそその髪型を維持していたのではないかと示唆さる感じがむずかゆい。
そして、今回の小村君と三重さんの関係において一番影響を与えたのが、三重さんの小学校時代の知り合い伊勢君の登場。伊勢君の顔を覚えていない三重さんに対して、自分もいつか忘れられてしまうのではないかという点で不安を感じる村君という構図。
小村君は自分が忘れられてしまうのではないかという不安が小村君から踏み出す原動力の一つとなった感じでした。
いつの間にか、一緒に帰るのは当たり前になっている二人。互いにじわじわとにじり寄ってはいるけども、決定的な出来事はなく。そんな曖昧な関係だからこそ小村君が不安を感じていたという感じでしたが、今回はアニメ最終回、そこから更なる発展へとつながるお話でした。
小村君と三重さん
今回の話を含めて、これまでいつもどこか三重さんに対して一線を引いている感じのあった小村君。いつか忘れられてしまうんじゃないかとか、選ばれるとしたら自分ではないだろうとか、何やらいつも自信がなさげ。はたから見ていると、ほぼ毎日一緒に帰ったり、何かあれば三重さんは小村君に何やら見せにいったりと、互いに好意がないなんて嘘でしょと思わざる負えませんが、当の本人からすると不安というのは分かる話。
しかし、今回そんな小村君が大きな一歩を踏み出しました。終業式、受験生の夏休み、長い期間会えなくなるその日に、「明日も三重さんの顔が見たい。」と三重さんに告げる。告白とまではいかなかったものの、一歩歩み寄る発言は、本当に大きな一歩。
さらにラストのラストで、実は三重さんと小村君は互いに覚えていないぐらい昔にあっていたという話がされる。好きな子をからかってしまう伊勢君に対して、この頃から小村君は三重さんを助けていたという対比。お婿さんにするなら小村君みたいな人とこの頃に伝えていました。
過去の回想をラストに持ってくるのはいい意味でずるい。三重さんに対して一歩踏み出した小村君を見せた後に、最高の締めといった感じの終わり方でよかった。
二人の関係もこの夏休みで何か変化があるかもしれないという予感も感じさせる。この先の二人の関係の発展を感じさせながらも、きっちりとしめるよい最終回でした。終わってしまうのが少し寂しい感じもしますが、この続きは原作でとなりそうです。
原作コミック
2023年7月5日時点では、11巻まで発売中。アニメ見て気になった方は買われてみてはいかがでしょうか。三重さんの見た目はアニメと比べるとちょっとやわらかい感じがありますね。
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