2023年秋に放送開始したアニメ『ウマ娘プリティダービー』のSeason3の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
ウマ娘プリティダービーSeason3
5話『自分の証明』
今回のお話は、キタサンブラックのドゥラメンテへのリベンジに挑むお話といった感じでした。
凱旋門賞を目指すドゥラメンテは、もはや国内のレースなどただの足掛かりに過ぎないといった様子。取材に答える際も、二位であったことを二位に慣れたのではなく、二位であったと譲らず、そのまま訓練に向かうと世間に向けても厳しい姿を見せる。一緒に登場していたエアグルーブが大変そうでした。しかし、他ごとや、生半可な相手には目すら向けずに、一心に目標を目指すのが彼女の強さの元という感じもあります。
特に今回そのあたりが際立ったのは、雨の降る中、ドゥラメンテと話すキタサンのシーン。ここでは、菊花賞をとっていたキタサンが横にいても、それが誰かわかっていませんでした。菊花賞をとったウマ娘の顔すら憶えていないドゥラメンテというのが、自分がいないから菊花賞をとれたんだ、という圧倒的な自信を不敵さを感じさせてよかったです。
確かにドゥラメンテの知るキタサンは、最後の差しの駆け込みの際に、その背中を見送るしかなかったキタサン。しかし、一敗北の縁から立ち上がり、ゴルシに託され、前回の特訓を乗り越えた新しい彼女を知っているわけではない。その新しいキタサンがリベンジを果たすための戦いという感じで、ここまでの話の流れをくんで盛り上がる展開でよかったです。
春の天皇賞の優勝結果を見せたシーンでは、さりげなくゴルシから託されたルービックキューブも二面揃っているというのも写しているのもよかったです。
宝塚
そして、いよいよドゥラメンテとのレース。前を走るキタサンと、やはり途中から鋭く迫るドゥラメンテ。
宝塚でのレースの結果は、キタサンの負け、それも1着はリバーライト優勝となり、何とも言い難い結果となったのは、史実に沿ってのことといった感じなのかもしれません。
しかし、それでもドゥラメンテの追い上げに最後まで食らいつくという以前とは違う強さを見せ、ドゥラメンテに自分の存在を認めさせたという話になっていました。
気になるのは、ドゥラメンテの足。以前も骨折していた彼女でしたが、今回もレース最期の踏み込みの際に不穏な様子が見られました。史実の方だとここでそのまま引退となってしまう彼女。本作においてもその流れをくむことになるのかもしれません。折角ドゥラちゃんとあだ名で呼び合う関係になったあたりでのこれは、またキタサンが悩む種になるのかもしれません。
しかし、今回優勝のリバーライト。後ろでずっとやったー!といっていてかわいかったですね。本当に予想外の優勝という感じで、喜ぶのもよくわかる気がします。
サトノのジンクス
今回もう一つお話として触れられたのが、サトノダイヤモンドの日本ダービーでの敗北。今回もまた実力は十分であったにもかかわらず、落鉄により、あと一歩というところでの負けとなる。
本当にぎりぎりの敗北、ここまでただひたすらにG1での勝利を掲げ、サトノのジンクスを覆すとして頑張ってきた彼女でしたが、ここでもまた負けてしまう。
これまでのひたすらに硬い意思の元走り続けてきた彼女が、そろそろ話の焦点が当たりそうな気がしてきました。
今回のお話で、ある意味一段上に上った感じのあるキタサンと、最後の最期で勝ち切れないサトノダイヤモンド。ここまでのお話で焦点が当たってきたキタサンと、別軸で頑張り続けてきた仲良しの二人。そろそろこの二人の話がシーズン3の物語の中で、交わる時が近いのかもしれないなという気がしてきました。
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