ゾイド -ZOIDS-
タカラトミーによるYoutubeチャンネルタカラトミー公式ホビーチャンネルにて、テレビアニメ『ZOIDS』の無料配信が開始。第30話「君(ムンベイ)のワルツ」の感想文です。毎週月曜に最新話に更新となるため未試聴の方はお急ぎを。
ゾイド -ZOIDS- 第30話「君(ムンベイ)のワルツ」感想
マクマーン
今回ムンベイの個人回となり、登場したゲストキャラクター『マクマーン』、帝国とも貿易を行っており将軍にも顔が効き、歯をキラーンと幾度も輝かせてフィーネを喜ばせた大金持ち。
正直に言うと、次回予告の段階では、ムンベイを含むバン達を帝国に引き渡し、ちょっとムンベイの心に傷を作りながらも旅は続くといった感じの話を想像しながら見ていました。
しかし、話が進んでいくほどに、ムンベイへの愛が本心からのものだというのがわかってくる。そうなると、ちょうど帝国にはムンベイの顔写真が渡っていないことを利用して、既に顔が知られているバン・アーバイン・ルドルフを帝国に引き渡してムンベイだけは助けるつもりだな、と先の展開を予想。
そんな浅はかな私の予想は完全に裏切られました。
このマクマーンという大金持ち、本当に非の付け所もないようなパーフェクト金持ちと言わざる負えない好青年。かつて愛したムンベイを助けるために、帝国兵士から銃を向けられてなお一歩もひるまない胆力。いつまでもムンベイを愛し続け、それでも無理に自分の物としようとはしない優しさ、嫌味なところも一切なく、帝国兵士が攻め込んできた際には、大量のダークホーンで対峙し撃退するという強さ。さらに、今回のバン一行をかくまった件で帝国にはもういられないとなっても、一切動じることはなく他にも家はいっぱいあると言ってのける。
今回、特に印象的だったのは、バンの方からムンベイを彼の元に残し旅立とうとした際にも、ムンベイの気持ちを考え、バン達が旅立とうとしていることを知らせる様は、まさに彼の高潔な精神を表しているようでした。
まさに、帝国とも渡り合える資金力を持っていることからくる自信と実力を持っているからこそのまさに非の付け所のないキャラクターといった感じで、謎の感動を生んでくれました。
しかし、本当にここまでの人物をなぜムンベイが恋人としなかったのかというのは疑問でしたが、彼との住む世界の違いの悩み、そして、音楽性の違いにより、別れることになったようです。しかし、そんなムンベイとの別れすらも彼女の意思を尊重するマクマーン。とんでもない人物がさらっとゲストで登場した回、ゲストで終わるにはもったいないが、メインキャラクターにするにはあまりにも強すぎる、非常に魅力に満ちたキャラクターのお話となりました。
しかし、大金持ちキャラクターというと遥か未来を描いたスラッシュゼロでのハリーチャンプをちょっと思い出す。同じくダークホーンを使っていたり、微妙に共通点もありますが、何か関係があったりするのでしょうか。
アーラバローネ
そして、今回もレッドホーンとレブラプターによる地上部隊相手は、全く問題のなかったマクマーンでしたが、流石に上空からのブラックレドラー相手では分が悪い。そんな時、やってきたのがまたしても翼の男爵アーラバローネの二人。
帝国のセンサーに引っ掛かることのない上空を飛べるのをいいことに、帝国領内であることなど関係ないと言わん画ばかりに、ルドルフ一行の手助けに入っています。また前回の様にテスト飛行中に勝手に飛び出してきたのか。今回はどうやってルドルフ達のピンチを鍵つけてきたのか。色々謎も深まりますが、実に自由にやっていますね。
ブラックレドラーのような飛行ゾイド相手には、流石に分が悪いところもあるので、助かってはいるのですが、あまりの彼らの自由さに出てくるたびについ笑ってしまいます。
次回31話「三人の騎士」
ここのところ、各キャラクターの個別回が始まり、なかなか独特な回が続き結構楽しみなのですが、次回もまたなかなか強烈な雰囲気を予告で出している。勇者の谷にある風の都。そこにやってきたゾイド戦士。帝国軍で最強の騎士とうたわれた最強の三銃士、とのことでいまいち予告を聞いていても話が分からなかったのですが、何が起きるのでしょうか。
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