2023年7月8日に放送開始した円谷プロダクション、監督田口清隆による製作の2023年の新ウルトラマン『ウルトラマンブレーザー』。第19話『光と炎』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
19話『光と炎』感想
ブルードゲバルガ
今回登場の怪獣ブルードゲバルガ。なんと前回登場した怪獣イルーゴはセカンドウェーブであるゲバルガの幼体であることが判明。前回の通信拠点の侵略時に、何らかの方法で子供を植え付けており、地価の通信ケーブルに寄生、増殖を果たしていたようです。今回出現した巨大なブルードゲバルガは、その母体ともいえる個体とのことで、さらなる繁殖の中心となる個体。前回、イルーゴが、サードウェイブではないかという話がありましたが、宇宙から飛来したものが検出されなかったのもあくまで、ゲバルガによる侵略の続きだったからのようです。
その巨体を生かした攻撃は、一撃でブレーザーのチルナイトソードを砕く圧倒的なパワー。更には、ブレーザー自身も体内に取り込んでしまう。さらに、子供であるイルーゴ達も大量に同時に出現するという厄介さ。
相棒怪獣のファードランが来ていなければ、まず勝ち目はなさそうな相手でした。
今回の話でもちらっと言われていましたが、大気の汚染に加え、通信機器への妨害と、明らかに人類の文明に対する意図的な侵略の意図が見て取られる怪獣たち、果たして何の意図をもって地球に送り込まれているのでしょうか。
V99
今回、エミ隊員の調査により、判明した新たな事実。V99は、1999年に地球に飛来した地球外生命体ということでした。そして、その地球外生命体が残したワームホール装置の研究を行っていたのが、エミの父親の所属していた岐阜の山奥の研究施設だったようです。
そして、その装置の復元及び再稼働時に、事故が発生、その事故で近くにいた研究員がワームホールに飲まれたというのが、エミの父親たちの研究の事故。
その事故の最中に、ゲント隊長が出会ったのがブレーザー。そして、今回登場したファードランも、またそのワームホールを通じてやってきたとなると、やはりブレーザーとV99については深い関係がありそうです。
エミの父が遺していたペンダントに刻まれた誕生日が一日違うというのがなぞかけ、という話はいまいち見ていてよくわかりませんでしたが、おそらく日記の入っていた金庫についての話だったと解釈。ペンダントにはそのカギが入っており、中にはエミの父の日記が。次に出会うときは、V99の地球外生命体とコミュニケーションをとってみたいという素直な気持ちが書かれていました。
しかし、そこに現れる土橋。エミたちを止めることができなかった参謀長の謹慎処分の連絡と共に、その日記を奪って去っていきました。
土橋はずっとこの日記を探していたようでしたが、過去の実験に関する情報を記した書類を処分したかっただけなのかは気になるところ。日記には、まだまだページがありそうでしたが、そこに何か重要なことが書かれていたのかもしれません。V99に関連する秘密は再び隠されてしまいました。
ファードラン
今回大分唐突に登場した相棒怪獣ファードラン。イルーゴの群れを焼き払いながら飛来する圧倒的な力を見せつけていました。
隣に並んだ時のたがいのりあくしょんはそっくりで、どことなくブレーザーとは息が合っているような挙動を見せていました。どうやら、今回初めて会ったというわけではなさそう。研究施設での事故でブレーザーは地球に来てしまったが、それ以前からブレーザーと付き合いのあった相棒といった感じでしょうか。
ブレーザーと合体した際の力はさらに強く、アースガロンから手渡され復活したチルナイトソード共に、ブルードゲバルガをあっさりと撃破、さらには地底に根付いたゲバルガの幼体を丸ごと焼き払うという力を見せました。
ファードランはV99の研究施設のワームホールを抜けて飛来したようですが、その際にエミの父親の姿が見えたのは気になるところ。エミの父はワームホールに吸われてしまったとのことでしたが、それがファードランと共に現れたのはなぜだったのか、このあたりは今後触れられるのでしょうか。
V99についての謎
V99と称される地球外生命体が、地球にワームホールの生成装置を持ってきたという事が今回語られました。
話ぶり的に、地球外生命体は既に地球から離れてしまっているようですが、果たして何を目的として地球に来て、その装置を地球に残していったのか気になるところ。地球外生命体が地球から離れる際に使いその際に壊れてしまったという事なのでしょうか。
それ以外にも、V99以外の同じ軌道をたどってきたバザンガ、ゲバルガが明確に地球に対する悪意を持っているように見えるのに対して、V99のワームホールの先から来たウルトラマンや今回登場のファードランは、地球人の味方というあたりはなぜなのか。
色々考えてみましたが、V99の送り元の星も、侵略派とそうでない派閥に分かれていてそれぞれ別の行動を取っているなんてこともあるのかも。それだと、ブレーザーが穏健派の宇宙人だったため、ワームホールでつながった際に助けにきてくれたなんてことも考えられそう。
はたまた、ワームホール自体が、本来は地球侵略の足掛かりだったが、V99が地球人に感化されそれをやめて破壊、なんて可能性もあるかも。こちらは、以前のオトノホシで音楽に触れた宇宙人たちとも被る感じがありますね。ただ、この場合は、結局ブレーザーは何なの?という疑問が一切解決されない気もします。
もしかしたらワームホールの先は、V99の送り元の星とは一切関係がないなんて可能性も?これだと話がまとまらなくなりそうです。
まだまだ、謎が深いウェーブ怪獣とブレーザーたち。今後のお話が楽しみです。
次回:虫の音の夜
地底甲獣ズグガンが登場。以前からちらち話題に上がっていたテルアキの実家の田舎が舞台のお話となりそうです。
ウルトラマンブレーザー
世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国が地球内外の怪獣や地球外生命体に対処すべく1966年に地球防衛隊『GGF(Global Gardian Force)』を設立。
ある夜出現した宇宙怪獣『バサンガ』の出現に対し、ヒルマ・ゲント率いる特殊部隊は、絶体絶命の危機に陥る。その時現れた未確認大型宇宙人『ウルトラマン』と出会う。ウルトラマンブレーザーとなったゲント隊長は新設組織『SKaRD(スカード)』に配属された個性豊かな隊員たちと共に、新たな戦いの日々へと向かうことになる。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
さらに、AmazonPrimeVideoでも過去のエピソードを配信中。
TwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段動画配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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