2023年秋に放送開始した監督:青木弘安によるアニメ『BULLBUSTER ブルバスター』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
BULLBUSTER ブルバスター
若き技術者・沖野は新型ロボ=ブルバスターを携え、害獣駆除会社・波止工業に出向。その矢先、龍眼島に謎の生物『巨獣』が出現!赴任早々、命を懸けた戦闘に駆り出される。
しかし、波止工業には経済的な問題も付きまとい、ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?
波止工業、崩壊の危機!噛み合わない想い…田島、苦渋の決断!
冒頭いきなり、前回の情報流出の件で塩田に謝罪にいく社長でしたが、それに対して笑顔の鷲津専務。
USBメモリを返却しこれで水に流す流れ化と思いきや、水に流すどころか今回の問題は塩田としてはとるに上げるにもない些細なものとの返答。要するに今回の件は、なかったことにする、という塩田からの解答でした。前回、あれだけ騒いでおいていざ収まると判断できればこの様子。やはりこの龍眼島プラントからの件は、塩田自身も自覚のある事件のようです。
世知辛い買収
その帰り、相当胃が痛そうな社長は不意に目に留まったスナックに入る。そこにいたのは片岡さん、社長には気づかず何やら愚痴っている様子をずっと聞くことに。
以前の会社では、社長の言いなりになって会社を潰してしまった。だから、波止では憎まれ役になってでも厳しく言っていこうとしていたようです。しかし、塩田との合併の中、経理というポジションは不要という事で首を切られることが決まっていた様子。社長はこのこと知らない感じでしたが、片岡さんだけに塩田側から話がまわっていたのでしょうか。
それと同時に、武藤さんも会社に来るのをやめてしまう。若い者の邪魔になるぐらいなら自分も消えるといった感じなのでしょう。
さらに、社長は離婚へと踏ん切りをつける話も入る。前回存命と判明した家族でしたが、これまでは、あくまで籍を入れたうえでの別居という感じだったようですが、本当に離婚へと踏み切る。このあたりは、今回社長が行おうとしていた、USBの情報を暴露へ向けた踏ん切りといった感じもありそうです。
三者三様の対応
塩田による合併で再び隠されてしまいそうな巨獣の件。納得がいかない様子の波止のメンバー。
鉛はまずは合併されたうえで巨獣の処理をきっちりとしたうえで、きちんと裁判で争うべきだというかなり長期的でこそあれ、現実的な案。さりげなく、スパイなどではないと沖野に念を押していましたが、それはそうですよね。
社長は自らを犠牲にする覚悟のうえで、情報を暴露。そのうえで世論を味方につけるという案。さりげなく、コピーをとっていたり割と悪い社長です。しかし、色々いわくありげな塩田に対して、例え素直に合併されたとしても、今はよくても今後を考えると何があるかわからない。ある意味切り札になるので残しておくこと自体は悪いことではあっても悪い手ではないのかもしれません。
そして、沖野達は、クラウドファウンディングのような一時的なお金ではなく、巨獣退治をリアルタイムで配信することでお金を稼ぎ、塩田に依存しない独自の収益を上げる形態を持つことで解決に向かおうとする。
それぞれ、立場が異なり、社長たちの事を信頼できない状況だったというのもあるのでしょうが、沖野達も相談せずに行動を始めてしまうというのがちょっとまずそうではある。ライブ配信自体はおそらく、以前の流出騒動の件も相まってか、好調なスタートを切っていますが、これが続くかどうかは怪しい。果たして本当にうまくいくのでしょうか。
しかし、以前とは異なり、巨獣の情報を外に出していいという話が固まったからこそ今回のライブ配信もでたということはあるのでしょうが、やはりあいかわらず一企業に任せきるのがちょっと無理がある気がする。もはや、この状況になったらバクテリアの情報も暴露して、素直に国に頼って自衛隊でも派遣してもらった方がいいんじゃないかという気もしますね。
しかし、水原の話ぶり的に、塩田の力を甘く見ない方がいいとのことなので、それをしても何やら抑え込まれてしまうという可能性もあるのかもしれません。
EDでの次回予告には、「塩田は巨獣を増殖させようとしている…?」といったセリフがありましたが、流石にそれはちょっと無理があるような。EDは思わせぶりなシーンも結構入れてきているので単なる思い込みとかもありそうです。
Leminoで配信
ネットでの配信はDocomoのサービスLemino独占となっているようです。最新話は無料で視聴できるようなので、気になっていたけど見逃していた方はこちらから見てみるとよいかもしれません。
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