魔界の王様を決める戦いを描いた『金色のガッシュ』の正統派続編『金色のガッシュ2』。12月14日に発売された最新話Page.18の感想文となります。18話のネタバレが含まれますので、未読の方は注意してください。
金色のガッシュ2の単行本3巻は17話まで収録しており、そこまで単行本で購入18話を単話で購入すると最新話に追いつけます。最新話まで追いつく方法は以下の記事でもう少し詳しくまとめています。
Page.18 感想
圧倒的なパワー大人になったブラゴ
前回ラストに続く流れ、覚悟を持って進んだシェリーの元にやってくるブラゴの復活といった感じのお話でしたが、何より衝撃的だったのがよみがえったブラゴの姿とその力。
今回の敵、ジリオンにリオウの禁呪の力を合わせた攻撃を軽々と受け止め、反撃の『ギガノ・レイス』かと思いきや、術なしの素の力で腕を吹き飛ばす。
シェリーすら唖然とする中、ひざまずけの言葉に、思わず術の発動が出遅れてしまうシェリー、そして、果ては素手の一振りでジリオンの頭が吹き飛ぶ。
ガッシュは、今のブラゴの姿を知っていた故か、その様も「さすがだのぉ」といった感じで見ていますが、パートナーのシェリーや、清磨はその勢いに圧倒される。その素の力が圧倒的すぎる故に、もはやギャグマンガのような絵面になっていて思わず笑ってしまいました。
ガッシュ2での成長したティオを見た時もなかなかの衝撃がありましたが、今回のブラゴはそれを上回るインパクトを残していきました。
ジリオンは、こんなブラゴと戦ってみたかったと言っていましたが、まさに知らぬが仏といった感じでしたが、いざその力を前にして一撃で吹き飛ばされてしまいました。
どこかで、前作「金色のガッシュ!!」で登場していた魔物の子供たちは、あくまで魔物の子供という事で、成長した大人の魔物は段違いの力を持っているという事が語られていた気がするのですが、まさに成長した大人のブラゴの力によりそれが証明されたようにも思える回でした。
防がれるザケルガ
さて、今回ガッシュがギリギリ間に合ったことで、ブラゴに術が渡りましたが、その戦いの中で気になったのはあっさりと防がれてしまったザケルガ。早くもガッシュの術が力不足となる面も見えてきているのかも。以前、話に合った16話で触れられていた雷の竜の卵の件などそろそろ本筋に関わりガッシュのパワーアップに繋がるのかもしれません。1巻の単行本の表紙で描かれている竜は、やはり本編でも絡んでくるのでしょうか。
シェリーの旦那はどうなる?
今回グラビレイをシェリーに求めたブラゴの姿は、かつての自分のパートナーであった彼女と変わらぬ関係にあることを意識させるシーンだったように思えます。しかし、シェリーは既に旦那と子供を持っている存在。
今のシェリーを知ったブラゴが何を思うのか、そして、そんな彼女を放ってふらふらしている旦那の事を知ったときに何が起きてしまうのか。気になるところです。
残された敵はどうなるのか?
ジリオンを兄貴と呼ぶ、ジモダ。今回彼は、ブラゴとジリオンの一騎打ちの場を整えるために妨害に走っていましたが、ブラゴの一撃で一瞬で決着。
もはや、敵の方が心配になってしまうほど今回のブラゴは強すぎますが、さらにガッシュまでいます。あまりにも圧倒的な姿を見せつけたブラゴを前にして、果たして彼はどうするのか。
おとなしく撤退して今回の話は終了となるのか、まだ隠し玉があるのか、気になるところです。
徒党を組んでブラゴを倒した敵の中にゴーレン?
今回ジリオンの話では、魔界襲撃の際ブラゴは一番の脅威とされて徒党を組んで真っ先に倒されたという話がありました。しかし、術は奪ったにせよ、術抜きでもこれだけの力を誇るブラゴをどうやって…?という疑問がちらっと浮かびましたが、今回の話の中でどうやってブラゴを倒したのか予想させるコマがありました。
それは、ジリアンが、ブラゴが徒党を組んで倒したことを語るシーンの一コマ。そこには、『ゴーレン』のような姿が映っています。ゴーレンとは、前作「金色のガッシュ!」にて、千年前の魔物編において、話題に上がった前回の王様を決める戦いに参加した魔物の子の一人です。
彼は、他の魔物の子を魔本ごと石化してしまう術の使い手とのことで、数多くの魔物の子を石板として封印し、最後はガッシュの父である、前王の手によって倒された魔物の子。その石化された本が、千年前の魔物編の話の鍵の一つとなっていました。
そのゴーレンらしき姿が、ブラゴを倒したとされる敵のシルエットの一つに非常に似ているのです。ある意味敵との力量差を抜きに倒すことのできるゴーレンが敵対していたというのなら、ブラゴといえど不意をつかれてやられたという可能性もあるのかもしれません。
しかし、そうなると新たに謎が増えてくる、ゴーレンがどうして敵に回ったのか、そもそもゴーレンは今の魔界においてどういう立場だったのかという事。前作においては、その存在は語られつつもほとんど触れられなかったゴーレン、本作での敵とも何か関係があるのかもしれません。
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