2023年秋に放送開始した監督:青木弘安によるアニメ『BULLBUSTER ブルバスター』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
BULLBUSTER ブルバスター
若き技術者・沖野は新型ロボ=ブルバスターを携え、害獣駆除会社・波止工業に出向。その矢先、龍眼島に謎の生物『巨獣』が出現!赴任早々、命を懸けた戦闘に駆り出される。
しかし、波止工業には経済的な問題も付きまとい、ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?
波止の逆襲!悪徳大企業に対抗する手段は…ウミキノコ!?
塩田化学の巨獣ファーム計画を止めるための行動開始。
電気ショッカーにて、湖のバクテリアを一斉に破滅、さらに、海キノコのサンプル収集、さらに動物が入り込まないように柵を作り、バクテリアの侵入を防ぐために風穴をふさぐなど、湖周辺で大作業開始。
誤解がとけた龍眼島の面々も集まって皆で塩田に立ち向かうといった感じの話でした。
しかし、いつ仕込んだのか、塩田の流れで龍眼島には動物の不法投棄が行われており、湖の底には大量の小型の巨獣があふれている。さらには、地面を割って現れる巨大な巨獣が出現するというてんやわんや。
やはりサイズはパワーという感じで、巨大な巨獣は波止の面々を突破して海に逃げだそうとする。それをどうにかブルダックで追いかける沖野は、ラストのラストでようやく主人公っぽく頑張っていました。湖のバクテリアを死滅させた、電気ショッカーによる攻撃を狙う沖野達。フックの取り付けを一度は失敗するも、その後身を機体のアンカーを使って通電させる。このあたりはロボットアニメっぽかったです。
そういえば、湖にいた大量の巨獣は、サイズは小型でしたし塩田が前回の死体回収以降に仕込んだのかもしれませんが、巨大な方は何だったのでしょうか。これまでの巨獣と比べても一段大きかったこと、地下から突然現れたことを考えると、前々から島の下に一匹潜んでいたといたのか。それはそれとしても、まさに今回のラスボス的な感じで突然出てきた感じの巨獣でした。
巨獣が島の外に逃げるのはよくはないのかもしれませんが、島の件外部にはもう巨獣の情報は伝わっていますし、今回の作業目的は達成できていましたし、無理に倒さなくてもよかったのではないかなとはちょっと思ってしまう。今回ブルバスターたちは総動員で作業に当たっていましたが、外そうとすると電磁パルスが発生するとか言っていた、あのロックはどうやって解除したんでしょうか。
かくして、島の作業は終わり、証拠であるウミキノコも島の外へと持ち出すことに成功。これをもとに、塩田の工場排水隠ぺい問題が外部に取り上げられ、警察の手によりがさ入れ塩田の野望は打ち砕かれることに。
結局、最後警察が動くのなら、もっと早く助けを求めていてもよかったのではないかという気もする。
しかし、そんな中でも、尻尾を切り鷲津は無傷。元の会社へと戻る際には、竜眼島のウミキノコまでも手の中に。社長が来ていたので、ここで鷲津も捕まるのかなと思ってみていましたが、そういうわけでもなく、鷲津との戦いはこれからだエンド。
しかし、最後に社長が鷲津に言ってのけた『ブルバスターがあります!』は、正直そこまでブルバスターが役に立っていたかな…?と思ってしまう。この作品、タイトルこそブルバスターとしていますが、そこまでブルバスターの活躍を描くという感じでもなかったのでいまいちはまってないタイトルな気がしました。
今回最終回
今回一話使ってピンチでラストに引いて次回、色々解決かなと思ってみていたので最終回でちょっとびっくり。結局鷲津には逃げられてしまったのは、ちょっともやもや感もある。スパッと終わってほしかった気がしますね。
しかし、ラスト1話前に登場した、育毛剤開発のおじさんがキーパーソンとなって話が動いていたのは、どうなのかなという気もします。あの人自体はいいキャラしてると思うのですが、ちょっと唐突感は否めない。逆に、前回のもう一人のキーパーソン鉛については、色々性格に問題があることも描きながらも、登場から実直に仕事をこなし一貫したキャラで、終盤の働きもこいつならこうするよなと思えるキャラでよかったと思います。
波止の初期メンバーについては、もうちょっと掘り下げがあったりとか、意外性があったりとかがほしかった気がしますね。
今期のロボットアニメということで、はじめ期待していましたが、終わってみると、色々突っ込みどころの多い作品といった感じでした。
Leminoで配信
ネットでの配信はDocomoのサービスLemino独占となっているようです。最新話は無料で視聴できるようなので、気になっていたけど見逃していた方はこちらから見てみるとよいかもしれません。
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