2023年秋に放送開始したアニメ『ウマ娘プリティダービー』のSeason3の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
ウマ娘プリティダービーSeason3
13話『そしてあなたの……』
今回のお話はシンプルに最後のレースのお話といった感じで、まっすぐな内容でした。
最後のレースに向けた練習では、気合の入ったキタサンの走りが見れましたが、それでもやはりピークを過ぎた体力の低下があり、息切れも目立っている。しかし、そんなキタサンを前にして、サトノクラウンや、前回勝利を取ったシュヴァルグランなどもやる気を見せる。
スピカ面々もそんなキタサンの様子を見て、レースに向けた気づかいを始める。定番の順番に同じことを言う流れがあったり、ずっと泣いてるスペちゃんだったりでちょっと笑ってしまう。しかし、スペちゃんここしばらくずっと泣いてるイメージがありました。
レース前、最後に話すのがキタサンがずっと目標にしてきたトーカイテイオーというのも、何となくこのお話の終わりを告げるようでした。
最後のレース
そして、始まる最後のレース有マ記念。スピカの面々から送られた新たな勝負服を着てのレース。
個人的には、走る前レース前の静けさが、これが最後のレースという雰囲気を際立たせているようでよかったと思います。ちゃんとサウンドオブアースはちゃんとバイオリンを預けているところでちょっと笑ってしまう。
そして始まる有マ記念、皆の応援もありましたが、知らない人である観客たちが皆盛り上がり、それを見て最後の力を振り絞るという流れは、まさに彼女の自分の走りで日本にお祭りを起こすといった目標を達成し、その姿を見たことで沸いた力で駆け抜けたといった感じでよかったと思います。
しかし、このレースはある意味キタサンの最後のレースは衰えゆく自分自身との戦いといった感じがありました。そこで力を振り絞ったキタサンは、ただ前を見て走り、横に並ぶものもなく駆け抜ける。きっちりと勝ち切ったキタサン。レースのあとはライブの描写もあり、気持ちよく終わりを迎えた感じでした。
シーズン3ラスト
キタサンの挑戦が終わったとしても、学園が変わるわけではなく新しい年がやってくる。そこには、新しいウマ娘たちが新たな夢を持ってやってくる。学園内の案内ですら走りながらやっている様子は、流石といった感じです。
そして、今度はキタサンや、サトノダイヤモンド、ドゥラメンテたちが、今回の物語のメインキャラクターたちが、勧誘する側にまわるというのは、新しい時代の始まりを告げるよう、今回のサブタイトル『そしてあなたの……』というのは、このあたり次の世代に物語をつなぐといった意味が込められていたのかなという気がしました。
全体を通してシーズン3のお話を見てみると、。序盤、自分の夢を見失ったキタサンが、自分自身の根っこに遭った目標を見つけ新たに走り出す。そして、最後には、その新たな夢を果たすといった感じで、圧倒的に強いキタサンブラックの自分自身との戦いという部分が根っこにあるお話だったのかなという気がしました。
最後のレースが本当に自分自身との戦いという感じだったのは、少し残念でもある。おそらく史実がそうだったからなのでしょうが、サトノダイヤモンド、ドゥラメンテなど、シーズン3で大きく取り扱われたキャラクターたちとの再戦という形にはならなかったのは仕方ないながらもちょっと残念でした。
とはいえ、キタサンブラックのお話を最後まできっちりと描き切っており良い作品でした。
そして本編終了後、『劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が発表。新作は劇場版5月公開とのことで、少し間が空きますが、新展開の話も早々に出てきましたね。
ウマ箱3予約受付中
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』でも使えるシリアルコードや映像特典も含まれたBlue-raybox『ウマ箱3』1巻にあたる第一コーナーから、最終巻となる第四コーナーの予約が始まっております。
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