2024年春に放送開始の作品、 総監督:高松信司 監督:春日森春木 脚本:うえのきみこによるオリジナルアニメ『アストロノオト』の1話の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
1話
あすトろ荘
冒頭からいきなり、ちょっとちゃちな宇宙船でのバトルパート。何やら、戦いの果て地球に逃げていくようなシーンが描かれる。何やらありそうな感じを出しつつ、そのあたりは、放っておいて本編スタート。
あすトろ荘なるシェアハウスに、新たな料理人が面接やってくる。そんなあすトろ荘、本来は朝食完備という契約だったのに対して、大家になったミラは、料理が壊滅的。そのため、新たな料理人を雇うことになり、その応募に来た宮坂がミラさんに惚れてしまう。こんな感じの昭和の共同アパートも、現代風に言うなら確かにシェアハウスなんだなと、ちょっと目から鱗。
あすトろ荘の住人は、無職だったり、地下アイドルだったりと各キャラクター皆一癖ありそうな感じがあり、それぞれのエピソードを描きながらミラの謎についても触れていきそうです。
あすトろ荘の雰囲気や、キャラクターの配置や雰囲気など、そこはかとなくめぞん一刻を思い出させる空気感。主人公の宮坂が5号室なのもそのあたりを意識していそうな気がします。
宮坂君
料理人の宮坂君は、25歳で勤めていたホテルが潰れてしまった故に無職になったキャラクター。料理については、アジフライの調理シーンでは、小骨抜きなんかの処理もすらすら行っていたり、料理人としての腕は確かにある様子。アジフライは見ていておいしそうでちょっと食べたくなりました。
そんな彼、どうしてもめぞん一刻の五代君を思い出させるポジションという事で、彼にも何か問題があるのかなと放送前は思っていました。しかし、むしろあすトろ荘に住みこまなければ割と無難に仕事を見つけてしまいそうです。そもそもあのアパートでちゃんと給料が出せるのか、住み込みの分で相当引かれているんじゃないか、とか余計な心配もしてしまいます。とはいえ、そのあたりは惚れた弱みということなのかもしれません。
そんな宮坂君、1話ラストでは、ミラの故郷であるミボー星を未亡人と聞き間違えショックを受けてしまう。ここで未亡人というワードが出てくるのも、どことなくめぞん一刻を意識しているような気がしますね。
豪徳寺ミラ
ヒロインの豪徳寺ミラについては、スマートフォンの事、醤油、味噌、梅酒を知らず、映画なども見たことがないと、ちょっと地球の事に疎い感じをちらちら出していたのも、宇宙人だからという事が判明。何やら、鍵を探しているとのことで、この鍵探しが話においても鍵となるようです。
SF的な要素やミラの正体については、そもそも放送前からあることは語っていたので、ラストシーンあたりでのネタ晴らしについては特に驚きなどはなし。いっそ、これならそっち方面は隠して進めたほうが話題になったんじゃないかなという気もしました。公式サイトでは、最終話で、全部いただきます。という記述がありますが、果たしてどのようなサプライズがあるのか、楽しみなような不安のような、下手なことやるんじゃないかと、ちょっと怖くもあります。
EDの女性
ちょっと気になったのは、EDなんかでのみ登場していた黒髪の女性が何やら宮坂を見ているショックを受けているような描写。公式サイトを見ていたらすでに紹介されており、上町葵というキャラクターとのこと。既にいるけど忘れ去られているとのことで、今回も登場こそなかったものの、7号室の住人とのことです。公式サイトを見ていると拓己との過去とのことで、やはり主人公との間に何か関係がある様子。ミラ、宮坂、上町の関係についても、話のポイントになっていくのかもしれません。
アストロノオト 一話感想
キャラクターデザインからちょっとブルバスターを思い出してしまい、何も関係ないとはいえ少し警戒してしまった作品。サプライズなんかは特になく、淡々と話が進みながらも、懐かしい感じがする雰囲気はよかったです。
1話時点では当然ですが、あくまで舞台と設定の紹介といった感じの一話今後住人がどのようなハプニングを起こすのか、話が広がっていくのか本番。ただ、本作において割と重要そうなSF要素については、正直どのように話に絡めて来るの楽しみよりも、怖いという気持ちの方が強いです。
コメント
1輪見ました。
…………どう見てもめぞん一刻(高橋留美子)のオマージュにしか見えませんでした(笑)
冒頭のシーンもなんとな〜くうる星やつらっぽいし。
オマージュ自体はかなり意識してやられてるっぽいですね。
おそらく続きを見てもそう思われるシーンは結構あるのでお楽しみに。