2024年春に放送開始の作品、厡作:あfろ 監督:登坂 晋 によるゆるキャン△アニメシリーズ第三期『ゆるキャン△ SEASON3』の5話『焚き火と牛まつり』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
5話『焚き火と牛まつり』
ダムカレー風ビーフシチュー
りんちゃんの焚火セットを使い、一人焚火に挑むなでしこだったりと、一人キャンプのエピソードを広げながらも、ついにバイク組二人も合流、一緒に作る夕飯がメインのエピソードでした。鉈を持ち、薪を割る瞬間のなでしこが一瞬見せた表情は、なかなか尖っている感じで少し笑ってしまう。
そんな中、やってくるバイク組二人。畑薙で既にボロボロだった綾ちゃんは、そこから更に戻る旅路の中すっかりダウン。3か月ぶりのなでしことの再会ではありましたが、テントを立てたりなんかの作業はちゃっかり二人に任せていたり、ずっと焚火に当たっていたり、果てはシェラフに潜り込んでいたりとなかなかに自由で見ていて微笑ましい。どことなく、活発な雰囲気の子が多い作品なので、またこれまでの子たちとも雰囲気が違うようでよいですね。
そして、始まる夕飯づくりでは、牛肉100%のハンバーグが登場。湯煎での低温調理など、なかなかこだわった調理の果てに、焚火での直火焼きハンバーグと、かなり美味しそうなでき。さらには、りんちゃんが自宅から持ってきた、圧力なべを使用したすね肉のビーフシチューを提供。そして、単にそれを食べるのではなく、色々な料理を合わせて作ったダムカレー風ビーフシチューは、見栄えもかなり良く、なんだか見ているだけでお腹が空いてくるようでした。
さて、そのビーフシチュー、鷹の爪を、吊り橋に見立てて差し込んでいましたが、実際に畑薙湖までいってきた二人は、楽しくはあったのでしょうが、やはり大変さも相応に実感してきた故に、反応がなかなか生々しく面白い。このあたりは、今回のエピソード、なでしこと、綾ちゃん、しまりん組が別々で行動していたが故のお話といった感じでよいですね。
しかし、調理後にお出しされた、肉汁によるオイルランプは、見ているだけで焼き肉の匂いがしそうだなという感想がありましたが、実際にそんな感じのコメントがありつい笑ってしまいました。
そんな感じの楽しい一夜のエピソードといった感じのお話でした、翌朝、目覚めた綾ちゃんと外で先に焚火に当たっていたなでしこ、二人の会話はなかなか印象的。
久しぶりに会った二人、一緒に遊ぶ楽しいキャンプ、しかし、その終わりの時も少しずつ近づいてきている。今回のように、一緒に遊ぶことはできるでしょうが、それはまた先の話。
再びのお別れが近づいているようで、少し寂しげな雰囲気も感じさせるお話でした。
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