2024年春に放送開始の作品、 総監督:高松信司 監督:春日森春木 脚本:うえのきみこによるオリジナルアニメ『アストロノオト』の6話の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
6話
ミラの真実
前回ラスト突然放り込まれたミラの母からのビデオレター。まさかの宮坂君もそれを目撃してしまったことで、ミラさんたちがミボー人であることを知ってしまう。
しかし、このミラの母からのビデオレター、なにやら母の視点では色々と美化されたり、派手に脚色されている雰囲気もあり、このお母さんも何やら一癖ありそうな人物。地球に来たのも、勝手に決められた結婚が嫌で脱出。ミラ立がいま探している鍵を地球に置いて行ったのも、そうすればもう一度太助さんに出会えるかもとのことで思ったよりもだいぶやんちゃされていたお母さんだった様子。
その話の流れで、ミラの本当のお父さんは太助さんだったという事実がさらっと流さましたが、自分の子供ではないとわかっていながらもきっちり父親を務めていたミラの育ての父は、未登場ながらもなかなかの人格者だったのではないかと思わざる負えませんでした。
このあたりのパート、私が思ったことを適宜丁寧に突っ込んでくれるミラと、それを予想したような母の返しの応酬は思わず笑ってしまいました。
結構すごいことがさらっと明かされた気がしますが、何やらミラの母も地球の料理にすっかり落とされてしまっている様子。細かいことがわかってくると、割とこの二人行動方針が似ているというか、親子なのがよくわかるお話でした。
しかし、ミラの母の話を信じるなら太助さんは、完璧に地球人とのこと。あの長い耳たぶはただの福耳だったようです。そういえば、見た目の話をすると女王様もビデオレターのアバターは若いころのまま、といった話が出ていました。結局なぜナオスケだけ見た目が犬なのかというのはいまいちわからないままですが、もしかすると、ミラの今の姿もアバターという可能性もあるのでしょうか。
太助さん
今回のお話の大部分は、太助さんの真実を探すミラとショーインとのパート。ミラの母は、太助さんを一人残してしまったことについて後悔もあり、心配もしていましたが、町の人々の話を聞く限りでは、その名の通り自然と周りを助け、その結果周りから好かれていくいい人といった感じの話が聞ける。決して、太助さんが不幸であるとかそういうわけではないということもわかってくる。
今回終盤では、町の人々から宮坂君に対して軽い対応がありました、このあたりはどことなく太助さんを語る町の人々の対応と重なっているようにも見えました。太助さんと宮坂君、共通点は料理位ですが、自然に他人から好かれる部分なんかも結構似ているのかもしれません。
この辺は、今回母に割と似ていることが示唆されたミラが宮坂君に惹かれていく理由付けにもなっているようで面白いですね。
真実を知った宮坂
そして、今回ミラさんの真実を知ってしまった宮坂君ですが、何やらまたしてももやもや。前に引き続き、見栄えはいいのに味が一切しないという器用な料理を作ったり、大量に買い込んだタコを干したりと、前のイカの件を思い出させるような展開。今回は、ショーインとミラさんが同じ星出身という事で、もやもやとしている様子。
ぱっと見は周囲に気取らせませんが、一番肝心な料理の部分に心の問題が出てくるという変なところでわかりやすい面にちょっと笑ってしまう。
しかし、そんな宮坂とミラを近づけまいとしていたナオスケの後押しもあり、ぼんやりとしてしまっている宮坂君を誘うあおい。誘い文句が「一緒に昆虫食べませんか。」は、なかなか独特なアピールの仕方でしたが、宮坂君も言って見たかったとのことで、無事宮坂君と一緒に昆虫祭りに行く約束を取り付けることに成功。
この辺の話がミラさんに知られることで、ミラさんの方からも少し話が動きそうな感じがしてなかなか次回気になる終わり方となりました。
さて、ここまでずっとショーインについては、疑いの目で見ていましたが、今回の一緒にイカ捕獲の流れを見ているとそうでもないのかなと思ってしまう。とはいえ、今回もタイミングが妙に良すぎると言えばそうなのですが、ミラをしっかり手助けしているのを見ると、やみくもに疑ってしまう私が悪いだけに思えてきますね。
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