2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』36話『ケミーの起源!我は理解する』の感想・考察記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
36話『ケミーの起源!我は理解する』
スパナの黒い炎
錬金術協会にわざわざ出向いたギギスト。人を理解するという言葉を頻繁に放ち、相手への理解を示しているように見せてきますが、その実のところ何とも思っていなさそうな感じがあります。
今回抵抗した錬金術協会の男には、褒美を与えるといってその体を消し去りましたが、クロトーのように力を与えようとしたものの、人間では耐えきれずに消え去ったといった感じなのでしょう。
そんなギギストに抵抗するスパナでしたが、手も足も出ずにやられてしまう。ただ、最後ギギストが消し去るつもりで放った攻撃を耐えきったシーンが挟まり、その際には一度は抑え込んだ黒い炎が体から立ち上っていました。
この黒い炎については、冥黒の力に関連した何かという事が示唆されますが、今後のスパナの強化につながりギギストに対抗する手段となるのかもしれません。
次の標的は宝太郎とするギギストに対して、殺すのですか?と少し気になる発言をするクロトー。力を貰いふっきれたところはあっても、何やらまだ悩む部分もあるようで、彼女自身ここからどうなっていくのかはかなり気になる所です。
黄金の花の伝説
ラケシスを人間にするための研究の一環として、ラケシスを笑わせようとするという冒頭の流れ。蓮華ちゃんの顔芸に続き、相変わらず妙なところで勢いのあるりんねちゃんのショートコント。彼女の性格的に、割とこういうの好きそうなので、今回キレッキレのギャグができたなんてこともありそう。
そして、それを見ていたラケシスですが、ベールを使って顔を隠したその裏で、こっそり笑っているのかと思いきや一切笑うこともなし。何やら、笑いは人間にしかできないとのことでしたが、最後のラケシスの高笑いはカウントに入るのかどうなのかはちょっと謎です。
そんな、ラケシスを笑わせるという流れから、りんねちゃんが思い出したのは、昔、風雅に絵本で読んでもらった黄金の花の伝説。黄金の丘にある黄金の花のめしべは、最高のスパイスとなり、それを使った料理食べたものは皆笑顔に包まれるという話。宝太郎の創作料理ともちょっと絡んだようにも思えるおとぎ話で、ここから宝太郎が皆を笑顔にしていくという展開を示唆しているのかもしれません。
この黄金の丘の話は、もしかしたらグリオンが求めてた黄金の世界にもつながっているのかなという気もする。彼が求めた黄金の世界の話も、意外とその根っこはここのおとぎ話だったりするのかもしれません
宝太郎の中の卵
前回ラスト、何やら宝太郎に見出したギギストでしたが、宝太郎の中にある卵がギギストの目的の物だった様子。今回早速、宝太郎の前にも姿を見せ、速攻でその卵の奪取に宝太郎の体の中に手を突っ込み奪い取るという荒業を見せる。
しかし、宝太郎の中にある卵自体がそれを拒否。結果、ギギストはその力を奪い取ることに失敗することになりました。宝太郎を盗人と呼び、宝太郎の中にある力は、本来自分の物であったと主張するギギスト。宝太郎がケミーに影響を与えられた理由も、宝太郎の中に眠るこの力の影響だったということなのかも。
しかし、今回のギギストの登場何やらちょうど、タイムロードが出てきたタイミングだったり、時間が戻るような演出が挟まったりで、タイムロードもギギストに影響を受けているのかなと少し思ってしまいましたが、単に助けを呼びに行ってくれただけ。どうやら私はタイムロードに謝らないといけないようです。
ギギストがケミーを作った
今回明かされたのは、ギギストがケミーを作ったという事実。以前もちらっと語られた、ケミーの始祖であるガイアードとドラゴナロスの2体を作ったのがギギストという事が判明。他のケミーについては、ギギストが作ったケミーを模して人間が作り出したものだったとのこと。
ケミーは純粋だという宝太郎に対して、ケミーは悪意がベースにあり、宝太郎がそれを変えたと主張するギギスト。このあたりについても、宝太郎の中にある卵の影響がある気もする。そもそも、その卵も元々はギギストの物だった事、今回ギギストに奪われることに抵抗したことを思うと、卵自体も宝太郎により変わったものの一つ、卵の力があったからではなく、宝太郎だからこそ皆を変えることができたなんて展開が来るのかもしれません。
そんなギギストは、スケボーズとアントルーパーのケミーカードを奪い、スケボーズを人の悪意抜きに直接マルガム化させてくる。クロトーや、冒頭の錬金術師に対してやったように、直接ケミーに力を注ぎ込んだといった感じでしょうか。
ギギストによるケミーのマルガム化は、ホッパー1も、その根底には飢餓をつかさどる虫という悪意があるといった通り、本当にケミーはもともと悪意により作られており、その本質を解放しているだけということなのかも。
そんなスケボーズのマルガム、UFO-Xの力を使って分離を試そうとするも、それも失敗。何か嫌な予感がする中で、先輩たちを助けるべく仕方なく攻撃した宝太郎、撃破には成功したものの、いつものようにケミーが回収できない。
霧が晴れたその場には、色が抜け弱り切ったスケボーズの姿が残り、まさにギギストの力を受けたマルガムは、ケミーそのものであったことが明らかになる。
ケミーを仲間だという宝太郎に対して、直接ケミーと戦わせてくるという、ある意味最悪の敵となるギギストのマルガム。今回、奪われたアントルーパーも次回マルガムとして襲わせてくる様子で、厳しい展開が続きそうです。
次回36話『ホッパー1と宝物』
アントルーパーのマルガムも登場し、宝太郎は更に追いつめられる。そんな中、ホッパー1は宝太郎に元気を出してもらうため、はじめてのおつかいに向かう事に。
冥黒の王の悪意ある動きを見ていると、いずれホッパー1もマルガム化させられてしまいそうな気もしますが、果たして無事にお使いを終えることはできるのでしょうか。
レインボーガッチャード登場も近い時期となってきており、宝太郎の受難は続きそうです。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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