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ガールズバンドクライ 最終回 13話感想・評価『ロックンロールは鳴り止まないっ』

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ガールズバンドクライ13話ロックンロールは鳴り止まないっ感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、原作・企画・製作:東映アニメーション シリーズ構成:花田十輝 シリーズディレクター:酒井和男 オリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』の13話『ロックンロールは鳴り止まないっ』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

13話 ロックンロールは鳴り止まないっ

仁菜とヒナ

最終回にして語られたのは仁菜とヒナのエピソード。ある意味仁菜がこの道へ進むきっかけでもあるヒナ。これまでの彼女の行動と、何を思っていたのかというところが少し示唆されるお話。

冒頭での二人の過去と、学校時代のエピソード。いじめられていた人を庇った故に、新たないじめの対象となった仁菜。そして、庇おうとする仁菜に対して、自分は庇わないと言ってくるヒナ。それでも仁菜は、自分自身の正しさを貫いて行動する。

誰かのために自分を犠牲にして、結局苦しむ仁菜に対して何もしてあげられないヒナ。しかし、それでも彼女もまた同じくダイダスの曲を聞いていた友達。最後のライブでは、二人ともダイダスが好きという根っこに同じ、気持ちがあることに仁菜は気づく。

そんなヒナが、今回のお話では、仁菜の陥った苦境に直接連絡をしてくる。今回ヒナが提案してきたのは、新曲の視聴数が伸びない仁菜たちに対して、今回の対決を同じチケットで参加できる形に変更しようという話。当然、そんなものは認めず跳ねのける仁菜。しかし、今回のこの提案は、自分から伝えれば絶対に跳ねのけるだろうという気落ちが合った故と仲間か示唆される。ある意味、仁菜が仁菜らしくあることをヒナも望んでいるから、こんな行動をしてしまうという、素直じゃなさを感じさせるお話でした。

認められずそれでも自分たちを貫く

前回ラスト、なかなか衝撃的だった楽曲の再生数が低迷していた問題。レーベルは、自分たちのプロモーションに火があったとするものの、それでもトゲトゲメンバーは、歌の方に問題があったと考える。

自分たちでは最高の出来だと思っていても、結局人に評価されなければそこに価値はない。ライブとして成功させるためには、三浦さんの提案に乗っかり、ダイダスとのチケットを共通に切り替え、歌を聞いてもらう事こそ正しいとわかっている。

しかし、それでもそれを認めないのが仁菜。やはり、彼女が一番にそれを否定し、仲間たちもそれに続いてくれる。正解は分かっていても、それを選べば自分たちは負けたことになってしまう。そんな負けを認めたくなくて自分は音楽をやっているという、仁菜自身の音楽の原点。何やらうまいこと進んで満ち足りていた感じもしていた仁菜ですが、最後の最後で再び自分自身のトゲトゲを見つめ直すようなエピソード。ある意味、仁菜の原点に立ち戻るようなお話でした。

トゲトゲの本当の始まり

今回、最終回でありながら、果たして今回で本当に終わるのかと思わせ少しはらはらしながら見ていましたが、仁菜とヒナの関係を最後にしっかり描き切り、相変わらず素直に互いの言葉を伝えあいはしないものの、それでも二人の気持ちがどこか通じ合っているというのを感じさせる良い最終回でした。

新たに作った桃花さんの曲も大衆には受け入れられず、ダイヤモンドダストとのバンド対決自体は完全にトゲトゲの敗北で終了。しかし、そんな曲でも、それでも好きだと言ってくれるファンは確かに増えつつあり、確かに応援しに来てくれる人々も増えている。ある意味、トゲナシトゲアリの始まりを告げるような最終回でした。

そういえば、最終回のライブで挟まれた映像では、それぞれの過去についても前のライブよりも少し深く描かれている様子。前にお墓の前に立っていた長髪の女性、やはりルパさんだったようで、今回はその髪を切るシーンも差し込まれる。家族への強い思いを断ち切るための断髪だったのかどうかは定かではありませんが、色々と想像の余地を残したカットでした。

そういえば、結局EDで髪を切っているスバルのエピソードは本編には登場せず。このあたりから考えると、ED自体が本編最終回の後のお話を描いていることが今回推測されました。EDでは、乗っていたバンも黄色くなっていたりもしますし、この辺も何があって色を塗り替えたのかちょっと気になります。仁菜とヒナとの関係、トゲトゲのバンドの始まりと、仁菜を中心としたお話はきっちり完結したガールズバンドクライですが、いつかこの後のお話が描かれないかなと少し思ってしまいます。

名もなき何もかも

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