2024年7月17日配信開始、週刊少年サンデー2024年34号で連載された龍と苺200話『VS.河下百』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
VS.河下百
河下百と苺ちゃんとの戦い。ここまでの実績を見てきたうえ、苺ちゃんのファンでもある百さんは、一切なめてかからず逆に格上に挑むつもりでの勝負となる。
慎重に手を進めるがゆえに、これまでの相手と違い速攻での乱戦に持ち込まれることもなく進展。今回のラストでも、苺ちゃんが攻める中きっちりと返していく姿が見られここまでの評判の通りの強さを持っていることがわかる展開となりました。
そんな中で、語られたのは100年前の苺ちゃんの将棋にかける人生。10~27歳までは常に勝ちを目指し、30代では寄付の美しさを目指す。そして、一度はタイトルを残り一つとまで抑え込まれ、皆が苺ちゃんもここまでかとなった中ので、46歳にて再度全タイトルを制覇。188話で描かれたタイトル取得リストでの流れが具体的に解説された形となりました。
今回の話の中では、苺ちゃんがAIによる最適手を次々と打ち出していくところを見て、口には出しませんでしたがまるでAIなのではないかという疑念が、作中人物の中にも出てきた様子。将棋会館はその手の対策はしっかりできていると前回話された中での、この疑問。作中人物が疑いだしたというのは逆にそうではないんじゃないかとも思ってしまいます。
ただ、一点100年後の苺ちゃんは10台~27歳ころの最初の最強期に近いイメージがあるという発言は気になる所。現在の苺ちゃんの姿も100年前の竜王戦を勝った後という事を踏まえると、その時期の何かが今の苺ちゃんに関係しているという可能性は高まったのかもしれません。
しかし、前回明らかになっていた百さんの苺ちゃんへの憧れ、隠していたことまできっちり後輩には把握されているのには少し笑ってしまいました。
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