2024年8月7日配信開始、週刊少年サンデー2024年37・38合併号で連載された龍と苺203話『VS.河都メメント』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
VS.河都メメント
100年後世界にてAIの最善手を打ち続ける苺ちゃんはAIなのではないかといううわさが広がり続ける。未来の世界で苺ちゃんの世話をしているらしき、今井はAIらしくない戦法を取ってくれと苺ちゃんに頼むことに。
その話を受け流すように試合に向かった苺ちゃんでしたが、なんだかんだ今井の言う事を考慮に入れた試合をしてくれており、普通のAIでは新しい手を作るという事はしないがゆえに、これまでになかった戦法を通して戦うことで自分がAIではないことを示そうとしました。ただ、個人的にはそこよりも、その新しい戦型に竜騎士と名付ける独特な感性がただのAIではなさそうに思えてきます。
とはいえ、その新しい戦い方を見せたことで、AIを疑う意見は少し弱まった気がしますが、今度はまるで指示を受けたような新しい戦い方を見せてきたことで、将棋連盟内部に苺ちゃんの協力者がいるのではないかという名推理が登場してしまう。疑われないようにするための行動が、今度は今井を追い詰め始めるという流れには、ちょっと笑ってしまいました。
さて、今回の話の中でちょっと気になったのは、連盟から許可をもらっていればデバイスの使用も可能とあたりにあえて触れた点。デバイスを使用できるという例外の存在を示したという事は、中でAIが使えないわけではないという可能性を示しているようにも思えます。次の段階に進んだAI、シンギュラリティを起こしたAIといった可能性もなくはない今の苺ちゃん、今井を探る流れからその正体についても少しずつ明かされていくのかもしれません。
色々気になる所ですが、今週合併号という事で次の話は再来週、果たしてどうなるでしょうか。
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