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想星のアクエリオンMOE 1話『彼女の語る』感想・考察 デフォルメのキャラデザの意味は?【myth of emotion】

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2025年冬より放送開始の作品、原作:河森正治・サテライト、監督:糸曽賢志による想星のアクエリオン Myth of Emotions1話『彼女の語る』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

1話『彼女の語る』感想

イチキさん

冒頭からお葬式で始まった本作。イチキさんなる女生徒の葬式に皆が集まり、彼女の事が少し語られる。何やらクラスでもずっと浮いていた事が語られるも、死ぬ間際に私死にたくないって言ったという、話した本人がなぜそれを知っているのかよくわからないという噂があったとのこと。

割と状況がわからず話が進む中、途中から死んだはずのイチキさんが姿を現し余計に状況が混乱。皆はイチキさんは自分が死んだことにしてエレメントに参加していると納得していましたが、訓練の間だけ姿を見せ終われば消えてしまったといった話もありなかなか意味深。ムナカタ先生にはこのイチキさんは最初見えていないのかと思いましたが、きちんとイチキさんと名前を読んでおり見えている様子で、オオトリたちだけに見えている存在というわけでもなさそう。

序盤の会話の中ではクラスメイト達は皆イチキさんと呼んでおり、下の名前が語られておらず、あえてぼかした話ぶりをしているようにも見えました。このあたり気になって公式サイトのキャラクター説明を見ていると、イチキさんの過去生であるふたごの項目には、イチキハナとイチキサヨの過去生とされており、今回の描写を合わせて考えると冒頭死んでいたのはイチキハナの方だったという事なのか?

しかし、サヨはサヨで自分が既にエレメントに選ばれることを知っている様子だったり、神出鬼没に登場する際にも何やら意味深な音が鳴っていたりと何かまだ秘密がありそう。そういえば、エレメントの発表の際にも、モモヒメはもう一人いた気がするとこちらも気になる発言があり、おそらく、今の状況から考えるとイチキさんの事を指しているように思えますが、果たしてどちらのイチキさんの事なのか。登場人物たちの中には、何やら今の状況に既視感があるような描写もちらちらあり、このあたりの流れは、ハナが死んだという状況のもとやり直しているループ的な要素もあるのかなと思わせてくる。

モモハナとオオトリがサヨについて語るシーンでは、意味深にどっちなんだ?とオオトリが呟いており、サヨは本当に死んでおりハナがサヨのふりをしているのか、実は事情があってサヨが死んだことにしているのかについては、オオトリ自身も判断がついていない様子。

このあたりの気になる部分は、次回で明かされるのか、話の根底に広がる謎として最後まで引っ張られるところになるのか、色々気になるキャラクターとなりそうです。

欠けた感情

ベクターマシンに搭乗したオオトリたちのモニターの表示を見ていると、それぞれパイロット画面には感情を表すらしいグラフが表示されていました。そして、グラフの頂点の先には、TERROR(恐怖) SYMPATHY(共感) HATRED(憎しみ) CURIOSITY(好奇心) NARCISS…(キャラクターに隠れ不明、narcissism(自己愛?)) AFFECTION(愛情)の六つの文字が描かれている。

オオトリ達一人一人のグラフを見てみるとパラメータが極端に低いものが一つずつありオオトリはTERROR、リミヤはSYMPATHY、トシはCURIOSITYの感情が欠けていることがわかる。作中でも、それぞれの感情にかけがあるという話があり、だからこそベクターマシンのパイロットであるエレメントに選ばれたとのことで、おそらくこれがそれぞれの欠けている感情であることは間違いなさそう。

今回の描写を見ていると、オオトリの楽しくもないのにパルクールをしているというのは、自分に欠けているTERROR(恐怖)という感情を求めているからという事なのかも。また、リミヤについては、イチキさんの死に絡む描写から共感性が欠けていることが推測することができ、トシについては、オオトリにパルクールが楽しいかを聞いたこと自体が、自分が何かに興味を持てないが故、人が興味を持っていることをつい問いかけてしまっているという事のように見えてくる。

それ以外の今後登場するエレメント候補の欠けている感情はどうなのかというと、公式サイトの説明にちらりとヒントがある。イチキサヨの紹介では、自分を大切に思う気持ちが欠けておりとされており、おそらくnarcissismの自己愛、さらにモモヒメは恋愛がわからないとのことでAFFECTIONの愛情が欠けていることが示唆。そうなると、残るTERROR(憎しみ)が欠けているのは誰なのかとなってきますが、候補としてありそうなのは公式サイトで紹介されるサンもしくは、イチキハナのどちらかといった感じか。このあたりは、サヨ、ハナの二人の関係にも絡んで何かありそうな気がします。

もしかしたら、モモヒメが実は欠けている感情が憎しみで、憎しみがわからない故に愛もわからないといったちょっとしたひっかけがある可能性はあるのかもしれません。これに関しては、今後のモモヒメの描写が気になるところです。

過去生はリアル、今はデフォルメ

そして、本作のキャラクターが公開された際からずっと気になるのは、なぜ本作のキャラクターは皆デフォルメで表現されているのかという所。

単に最近の風潮や作風に合わせて絵柄を変えたという可能性もあり得ますが、その割には神話の時代の彼らの転生前の姿とされる過去生は皆リアル等身でのキャラクターでがかれておりそのギャップがすごい。この非常に意味ありげなキャラグラの違いにも何か意味が用意されているように思えてきます。

冒頭語られた想星石に絡んだ話では、夢見るものが世界の全てを夢見ることを夢見たといった話もあり、この世界自体が現実というより夢の世界、仮想の世界なのかなと思ってしまいます。

モモヒメが感じていたもう一人エレメントが選ばれていたという違和感や、イチキさんの死にぎわをなぜか知っている女性との件なんかも、夢の世界、仮想の世界だからこそ繰り返しているデジャブのように感じているのかなとも思える。外の世界からやってくる神話獣たちが空間を割ってくるのも、そこに意味があるのかもしれません。仮想の世界、夢の世界だからこそリアルな人間ではなく、デフォルメされたキャラクターとして描いているなんてことはあるのかも。このあたりについては、ある意味話の肝になってくるのかなと思えてくる。

1話は世界の謎を畳みかけてくるようなお話。一応、最後にアクエリオン登場といった感じまとまる話のようでしたが、戦いの決着まで見て終わりたかったかなという気がします。

ロボットでの戦闘はいよいよ次回が本番、世界の謎は次回で語られるのかとなかなか気になる作品となりました。

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