動画投稿に使用する素材のガイドラインについて
この記事を作成した2022年10月1日、昨今のYoutubeなどの動画投稿サイトの利用も一般的に利用されるようになり、個人での動画投稿も盛んとなっています。それに伴いゲームやアニメといった著作物の権利について考えることが増えたように思えます。
ゲームの分野でのガイドラインは、当ブログでもまとめていますが、ここ数年ゲーム映像の利用についてのガイドラインなどが制定されることが増え、配信許可や収益化などについて企業から説明されることが増えてきました。
アニメの分野においては、そういった話はあまりなかったのですが、2022年9月30日に「邪神ちゃんドロップキックX」という作品にて二次創作のガイドラインが告知され10月1日より適用されることになりました。
こちらの記事では、アニメでの動画を利用したコンテンツ二次創作のガイドラインに関した話をまとめます。
邪神ちゃんドロップキックX 二次創作ガイドライン
二次創作のガイドラインは、従来も「ファンの創作物を対象とした」「SSSSグリッドマン」、「エヴァンゲリオン創作物の公開に関するガイドライン 」など、告知されることはありました。これらのガイドラインは、イラストや小説といった、二次創作について触れたものでした。
今回公開された「邪神ちゃんドロップキックX」の二次創作ガイドラインが従来のガイドラインと異なるのは、一次創作物である本編の動画を利用した動画制作を対象としたものとなっている点です。
「邪神ちゃんドロップキックX」の二次創作ガイドライン
こちらのガイドラインでは、アニメ本編の切り抜き動画や、本編映像を使った解説・考察・紹介といったコンテンツ、またMADと呼ばれる、本編映像を切り貼りしたコンテンツの利用や、動画を投稿した後の収益化についてもふれられており、一般的なyoutube、ニコニコ動画への動画投稿を意識したものとなっています。
一つの動画に使用できるコンテンツは最大10分であったり、シリーズ過去作に当たる「邪神ちゃんドロップキック1期、2期」についてはガイドラインに含まれていないといった制限も書かれています。
細かい条件や、動画投稿の際の登録などの話もあるため、利用される場合はきちんとガイドラインを確認するようお願いします。
その他アニメでの動画利用のガイドライン制定などの動きについて
今回の「邪神ちゃんドロップキックX」のようなケースはまだ珍しいですが、他の作品でも似た動きが見られるようです。
バンダイナムコによる、ガンダム45周年に向けた未来へのプロジェクト「GUNDAM NEXT FUTURE -ROAD TO 2025」にて、動画投稿へ使用できるガンダムの映像についてのガイドラインの準備が進んでいるという話がありました。「ガンダムカンファレンス AUTUMN 2022」開催 ガンダムシリーズ 45 周年とガンプラ 45 周年に向けたプロジェクトでは、以下のような告知がされています。
また、登録者 125 万人を突破したガンダムチャンネルが、より一層拡大することを目指し、従来の映像配信のみにとどまらず、ガンダムファンの皆さまが制作・公開した動画(ファンメイドコンテンツ)と連携していく仕組みを構築してまいります。
「ガンダムカンファレンス AUTUMN 2022」開催 ガンダムシリーズ 45 周年とガンプラ 45 周年に向けたプロジェクト より引用
まずは、ガンダムファンの皆さまが自由に映像を制作・配信できるよう、映像素材をご用意いたします。映像素材のご使用方法については、ガイドラインを作成し、安心してご使用いただけるような環境を整えます。また、動画を投稿してくださった方に喜んでいただけるような施策をご用意し、ガンダムファンの皆さまと一緒にガンダムの世界を盛り上げていく仕組みづくりに取り組んでまいります。
ファンメイドコンテンツが新たなファンに届くことで、ガンダムファンの輪を広げていきたいと考えております。
こちらはあくまでも、動画として活用できる素材となる動画を配布及び利用に関するガイドラインを制定するという話で、詳細は不明です。しかし、それでも「機動戦士ガンダム」シリーズの動画を活用するためのガイドラインを定めようという動きはあるようです。
まとめ
アニメの映像を直接利用することに関しては、ガイドラインを定めようとする動きが始まっているようです。
今後も他の作品でも本編映像を利用することを許可するガイドラインが制定されていくかはまだわかりませんが、意識を向けておくと新しい動画製作のネタが増えるかもしれません。
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