2023年3月5より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第47作目の作品『王様戦隊キングオージャー』。2000年の時を経て地下帝国『バグナラク』と戦うためチキューの国家の国王たちが変身する『キングオージャー』の戦いを描く作品。現在24話まで放送されましたが、その中で気になる点が複数見受けられ、今後の伏線などもまかれていそうです。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第24話『狭間の王VS奈落の王』感想
チキュー破壊計画
今週登場のザリガジーム、チキューの核に向かう?そこにさらにデズナラクが何かすることでチキューを内側から吹き飛ばす計画とのこと。
ダイゴーグすら倒され、窮地に立たされたデズナラク8世のある意味やけくそのような手。
相変わらずいい仕事をしているゲロウジームにより、その事実を知ったジェラミーによるデズナラクとの戦いと説得。
冒頭ナレーションは特別仕様『怒りの炎に身を焼き続けた、奈落の王の物語。』とデズナラク8世の物語だると告げる。
夏祭り
チキュー破壊計画の余波で始まる地上の酷暑。色々科学技術は発達してますが、エアコンとかはないようです。ゴッカンですら雪が解ける酷暑とのことで相当暑くなっている。
ギラ王様としての初の回は、いきなり水盥に足を突っ込むなかなかの絵面。各国王様は、ギラに対してまたしても無茶な要求を付けつけてきており、緊急事態でこそ仲間として戦ってくれますが普段は油断も隙もありません。
そんな中、ヤンマの提案で夏祭りを開催。もっふんかき氷とかちょっと食べてみたいですね。祭り自体はテンション高めでお届けされるギャグ回といった感じでしたが、ギラの王様としての在り方を問い直す話でもありました。
ラクレスもデズナラクも、ジェラミーも何もかも一人で背負おうとしてしまったゆえにうまくいかなかったのではないか。邪悪の王として一人で頑張ろうとしてきたギラが、その姿を捨てて本来の自分として王様になろうとする転換期となったように思えます。
改めて思うとヤンマは、独りよがりで邪悪の王を続けようとするギラを思い、本来の自分のままでもいいと伝えるために今回の祭りを提案したのかもしれません。
ジェラミー
相変わらず、ジェラミーが自ら主導しようとすることは全てがなんだかうまくいかない。
バグナラクと人間の和平へ導こうとしているにもかかわらず、自らが書いた伝説こそが人間のバグナラクへの敵対意識を生み出してしまっていたことに気づいてしまう。
見ていてもその伝説自体も当たり前のように思っていましたが、改めて突き詰められるとまさにその通りで、ジェラミー自身が自分のやってきたことに苦しめられるというつらい状況。
最後には、自らの名にも”ナラク”が含まれデズナラクとも遠縁のものであるという事を伝え、デズナラクに気持ちを変えてもらおうとしましたが、それも通じず。自ら地底に落ちるデズナラクを見た目を見開いた顔は、その気持ちを表していてすごかったです。
デズナラク
アバンのナレーションの通り、今回の話はまさにデズナラク8世の物語といっても過言ではありませんでした。
伝承の元、何世代も前の自分たちの先祖が犯した罪のせいで、生まれた時から罪人として生きることを強いられてきたバグナラクの叫びとでもいうようなお話。改めて思うと、デズナラク自身が8世というのも、罪を犯した祖先が遠い昔であるという事を強調しているように思えます。
ジェラミーがマスクを外すためにデズナラクをだました「三大守護神仲良しこよし。お日様目指して天まで昇れ。さすれば、世界はひっくり返る。」この伝承もデズナラクからすると希望だったのではないかと思うと、なんだかとてもかわいそうに思えてくる。
「バグナラクは悪か?」という問いかけの通り、自分たちが知らぬ歴史のせいで悪と決めつけられ、そう生きざる負えなかった。デズナラクは生まれながら邪悪の王になるしかなかった、ある意味ギラが今回自ら邪悪の王をやめること選んだこととのの対比となっているようにも思えました。
かくして、追い詰められた奈落の王はチキューを壊すために地底に飛び降りていく。地上の明るさを目指していた王が、最後には奈落の底の底にある溶岩の光に明るさ見出したのは、なんだかとても悲しい気持ちになりました。
マグマに落ちる前に言った「明るい」という言葉は、以前ギラにも光を見出していた言葉。次回、デズナラクとの最後の戦いとなりそうですが、何か少しでも救いがあればなぁと思うラストでした。
24話の伏線・謎
2000年前の真実
デズナラクや、ジェラミー自身までも2000年前以前の真実は知らないということが強調される回でした。やはり、2000年前以前の話については謎が残っている。単に伝えていないだけというには、映画での話も含めると何やら隠しているようにも思えるあたり人間側に都合の悪い話だったりするのでしょうか。
カメジム
バグナラクとの戦いはいよいよ決着がつきそうな感じも出てきましたが、そんな中で今回一人どこかへ消えたカメジム。星が消えるのはよしとはしなさそうでしたが、一人で勝手に暗躍していた彼は果たしてどこに向かったのか。
次回25話『王と民の戦い』
次回、いよいよゴッドキングオージャー登場。まさかの、合体する全シュゴッドにパイロット搭乗となり、王様戦隊の正式名称、「五王国異様事案対策用戦略救命部隊」の名の通り、まさに国と民とすべてが力を合わせて危機に立ち向かうことになりそう。
地底でチキューを消そうとするデズナラク、それを止めるために立ち向かうゴッドキングオージャー。ここのところずっとクライマックスのような展開が続きますが、2クール目終わり、デズナラクとの戦いに決着がつきそうです。
キングオージャー 毎週日曜9:30放送中
現在放送中の王様戦隊キングオージャー、これからどんどん盛り上がっていくだろう作品この機会に見てみてはいかがでしょうか。
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
コメント