2023年7月8日に放送開始した円谷プロダクション、監督田口清隆による製作の2023年の新ウルトラマン『ウルトラマンブレーザー』。第12話『いくぞ、ブレーザー』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『いくぞ、ブレーザー』感想
電磁怪獣ゲバルガ
前回の討伐失敗により地上での活動を始めたゲバルガ、ネットを介してクラッキングと通信施設を中心に被害が出ており、インフラがマヒ。医療にまで影響をするレベルで影響が出ている。
それに対抗すべく用意したのが、新装備『チルソナイトスピア』。ガラモンの破片、ケイ酸アルミニウムによる新素材を固めた全長20mの槍。ゲバルガにも対抗しうる装備としてメガショットを改修して新装備として利用する計画。
何やら、今回の作戦に関しては妙に手回しがよく、それに対してゲント隊長は「偉い人の根回しが聞いてるんだろう。」と言ってしました。しかし、今回ラストの司令部参謀長の「セカンドウェーブは退けました。」という連絡を見るに、ある意味それは正しく、今回のゲバルガの襲撃については、そもそも想定内だった可能性があるのかも。
対ゲバルガ
前回、自らの意に反して動いたウルトラマンブレーザーに不安を覚えるゲント隊長は、今回ウルトラメダルをロッカーに置いたまま出撃する。
1話でも出撃した部隊との共同作戦。チルソナイトスピアの直撃によりEMP発生器官を破壊。しかし、ゲバルガはEMPがなくても強く、アースガロンは劣勢になってしまう。
3年前、岐阜の研究所の爆発事故。謎の光に早く逃げろと近づいていく例のシーンを思い出し、「行こう」、という声も聞こえる。その時隊長はウルトラマンブレーザーと手を取っていた。しかし、割と大事そうな話ですが、ゲント隊長はこのことを忘れていたのでしょうか。
前回のブレーザーの行動は、やはり隊長を帰還させるための物だったと理解したゲントの元に、メダルも飛んでくる。
ゲバルガに刺さったままだった、チルソナイトスピスピアをつかみ取ると、ガラモンメダルを作り出す。新たな武器チルソナイトソードを作り出す。ベースはガラモンの破片ですが、何やら電撃のエフェクトをまとっており雷部分はゲバルガ由来の様です。引いて玉を回すとさらに雷パワーマシマシ。これにはウルトラマンブレーザーも大はしゃぎといった感じでした。
一撃でゲバルガを真っ二つと非常に強力。しかし、地球防衛軍的にはわざわざ作った兵器をウルトラマンに取られてしまうのはどうなのか。
無事ゲバルガを撃破した隊長はブレーザーも自分を思ってくれていることを感じ取ったのか「もうちょっとお互いを知っていかないとな。」と少し楽し気に帰還。しかし、その語ゲントが見たのは荒れてたロッカールーム、ブレーザーは外に飛び出すために部屋の中で暴れ壁を突き破った様子。ちらっと笑ってみせるが、が明らかに目は笑っていない。まだまだ相互理解への道は先が長そうな気配を見せるラストでちょっと笑ってしまいました。
残る謎
今回のお話では、無事ゲバルガを倒しましたが、色々と謎が残る話でした。
一番大きな謎は、ゲバルガ討伐後に参謀長が遺した「セカンドウェーブ退けました。」とのセリフ。防衛隊は、今回の宇宙怪獣について何か知っている様子。
セカンドということは既にファーストウェーブも退けた後という事かな?と思っていましたが、よく考えると『ファースト・ウェーブ』という名称はすでにウルトラマンブレーザーで使われていました。それは、1話『バザンガ』が出現した話のサブタイトル。改めて思うと、バザンガもまた宇宙怪獣の一体。果たして、防衛隊は何を隠しているのか、なぜ怪獣が宇宙から飛来するのか。今後のお話で気になる要素が増えました。
そして、もう一つの謎は、ゲント隊長とウルトラマンブレーザーとの邂逅。今回、少し情報が増え3年前の事件は岐阜の研究所での事故であるということや、そこでウルトラマンブレーザーとゲント隊長が出会っていたことが明確にわかりました。
そもそも、その研究所での事故とはいったい何だったのか、なぜウルトラマンブレーザーがそこでゲント隊長と出会ったのか。このあたりについては、上記の防衛隊の隠していることと何か関係があるのかもしれません。
1クール目ラストといった感じのお話でしたが、今後の展開に向けての謎もだんだん具体的になってきた感じがあり、今後のお話が楽しみです。
13話『スカードノクターン』
放送の時期や怪獣の紹介がなかったことを考えると総集編っぽさがある予告でした。とはいえ、独特の雰囲気を感じさせる次回予告、何が起きるのかよくわかりませんが楽しみに見たいと思います。
ウルトラマンブレーザー
世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国が地球内外の怪獣や地球外生命体に対処すべく1966年に地球防衛隊『GGF(Global Gardian Force)』を設立。
ある夜出現した宇宙怪獣『バサンガ』の出現に対し、ヒルマ・ゲント率いる特殊部隊は、絶体絶命の危機に陥る。その時現れた未確認大型宇宙人『ウルトラマン』と出会う。ウルトラマンブレーザーとなったゲント隊長は新設組織『SKaRD(スカード)』に配属された個性豊かな隊員たちと共に、新たな戦いの日々へと向かうことになる。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
さらに、AmazonPrimeVideoでも過去のエピソードを配信中。
TwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段動画配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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