2023年秋に放送開始した監督：青木弘安によるアニメ『BULLBUSTER ブルバスター』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
BULLBUSTER ブルバスター
若き技術者・沖野は新型ロボ＝ブルバスターを携え、害獣駆除会社・波止工業に出向。その矢先、龍眼島に謎の生物『巨獣』が出現！赴任早々、命を懸けた戦闘に駆り出される。
しかし、波止工業には経済的な問題も付きまとい、ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか！？
ブルバスター 01
ブルバスターの原作となるノベル作品。一巻の表紙は沖野ではなく、アルミさんなことにちょっと驚く。3巻まで発売されているようなので、気になる方は読まれてみるとよいかもしれません。
頼れるのはマンパワー！若き研究者の協力で、ついに巨獣の正体発覚！？
巨獣の調査
生体を納入しての調査でしたが、結局ほとんど何もわからないまま。唯一得られた手掛かりは死体の足の詰めに付着していた謎の物体。これまでの死体にもそれが付着しており、同じような場所を徘徊していた、つまりそれこそが島の生き物が化け物になった理由なのではないかという推察のみ。
生体サンプルがあればーを理由にして逃げていた相手にいざそれを持っていってもほとんど対応変わらないということに怒る沖野の気持ちもわかります。しかし、あくまで、会社の隙間時間を使ってやっているだけ、ということで本格的な調査はできない。やるならお金を払えという、そもそもやる気がなさそうだったり、言い方は厳しいですが、言っていることはさほど間違っていない気はする。
しかし、この巨獣が水泳能力を獲得し、島の外に出ようとしている現状をみると、本当にもう会社レベルで対応する事案ではなくなりつつあるんだなという気がしてしょうがない。今回、独自に調査に当たってくれた女性は、この事件に対する危機感が足りないという話をしていましたが、まさにその通り。ただ、やはりどうしてもここで国に頼る選択肢が出てこない。これまでの話から島の人の気持ちを大事にしたいというのはわかるのですが、もはやそのレベルの話ではないんじゃないかという気がしてしまいます。
島にできた謎の湿地帯
今回、塩田バイオの女性研究者水原さんによる、独断での遺伝子検査の結果、前回捕獲したシロがほぼ犬と同じ生物であると判明。やはり、シロだったようです。さらに、死骸の爪に挟まっていたものが、アオコという藻の一種ということも判明し、水場である湖に何かあるのではないかと調査に入ることになりました。さらに水原さんは、研究所の実験用ラットを一匹かってにもってきて、それを島に放つことで変化の過程が見れないかを調べるという手まで提案。そのうち問題になりそうです。
調査にいってみると、何やら謎の湿地帯が湖までの間に出来上がっている。元々安定していた道が、底なし沼になるレベルでぬかるんでいるとなると、湖の水量が増えているということなのでしょうか。
以前の、海水をろ過するプラントという話とも何となくつながってきそうな気もする部分。今後のお話でも重要な点となりそうです。
新キャラクター
今回、大学首席卒業のエリート。親会社からの1か月の出向で、給料親会社持ち、船舶免許もちとこれでもかと都合のいい人材が登場し、社長と片岡さんはもう手ぐすね引いている感じでした。
てっきり、この人メインのお話なのかと思っていましたが、あくまで今回は顔見せレベルの登場でした。しかし、同じ新入社員でもある沖野は妙に敵対心を持っている。ちらっと大卒であることに特にコンプレックスを感じているような描写がありましたが、沖野はあれだけの機械を作っているのに、そっち方面は独学だったという事でしょうか。会社からキャラを作ってそこまでいっていて、となると逆にすごい気がしますが、本人からすると気になる部分は気になる様子。
このあたりが、次回の火種となるのかもしれません。
そういえば、火種といえば、前回の配信者は頭にけがを負ったものの、熊に襲われたと勘違いしている様子。それならば、むしろ勝手に入ったほうが悪いという話になりそうですが、わざわざあの場面を動画に取っている人物が登場したのに、お話的に本当にそれだけで済むのかというのは気になるところです。
Leminoで配信
ネットでの配信はDocomoのサービスLemino独占となっているようです。3話も無料で視聴できるようなので、気になっていたけど見逃していた方はこちらから見てみるとよいかもしれません。
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