2023年秋に放送開始した『葬送のフリーレン』アニメ。1~4話は金曜ロードショーにて放送、その後通常放送が開始しました。こちらの記事は9話『断頭台のアウラ』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
9話『断頭台のアウラ』
服従の天秤
相手を意のままに操る魔法。アウラと相手の魂を天秤にかけ、魔力の多かった方が、相手を服従させ操る人形にできる。アウラより魔力が多ければ対抗できる。とはいえ、それは現実的な話ではなく、皆支配されてしまう。
意思が強いものは一時的には抵抗できるという、対抗手段もあったが、その意思が邪魔だったから、首から上を切り落とす、という方法でアウラは対抗。その行動こそが断頭台という二つ名の元だったようです。アウラの操る、首なしの騎士たちは、その結果ということのようです。
それに対抗するフリーレンが行ったのは、アウラの魔法を解除するという対抗策。しかし、アウラから見ても、その魔力の消費も相当なものになるとのこと。
以前は、好き放題吹き飛ばしていたフリーレンに対してなぜ方法を変えたのか問いかけるアウラ。
前にヒンメルに怒られたからやり方を変えたというフリーレンの答えに対する、アウラの一言、「ヒンメルはもういないじゃない。」は、まさに人と魔族が根本的に考え方が違う事が一瞬でわかるセリフ。
怒られるという即物的なことのみを言葉としてとらえ、もうその原因がないなら関係はないという、他人に対する考え方が、根本的に異なっているのがよくわかります。
弟子たちの戦い
今回お話のメインとなったのはサブタイトルの断頭台のアウラというよりも、シュタルクとフェルンの戦い。
何とか公爵を助け、教会に預けることはできましたが、「隠れていたら魔族は帰ってくれるのか。」と自ら外に行こうとするシュタルク。戦いに行く流れ化と思いきや、何としてもフリーレンを連れ戻すという覚悟の表れでした。
相変わらず常に相手におびえて動いているシュタルクですが、おびえながらも覚悟はあるというのが魅力といった感じが伝わってくる回でした。
師匠の技をコピーして使ってくる相手に対して、そのことに対しておびえながら、最後の一撃は相打ち覚悟で振り下ろす。しかし、やはり所詮はコピーの軽い一撃ではシュタルクを任すには至らない。
真似事の軽い一撃といいますが、おそらくシュタルク以外が受けたら即死していそうな技の数々を生身で受けきるシュタルクの頑丈さの方がおそらく特異なんだろうなという気がします。
師匠すらも恐れたシュタルクの強さが、今回発揮された形になりました。
そして、フェルンの魔法対決の場では、フェルンの魔法の速度が相手を上回る。フリーレンすら認めたその速度に翻弄され、最後は味方がシュタルクに倒され気が散った隙を撃たれ敗れることに。
フェルンの屋内外を通して、建物の内と外と飛び回りながらの魔法の打ち合いの演出はとても派手でもよかったですね。
次回第10話 強い魔法使い
今回のお話では、フェルン、シュタルク共に自身より強敵だと思っていた魔族との戦いに勝利する。ある意味フリーレンの目論見通りの決着となりました。残すは、断頭台のアウラ本人のみ、次回その戦いとなるのでしょうか。
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